4 身体を滑る瞳【R】
文字数 1,594文字
「子供の頃はよく一緒に入ったよね」
優人は後ろから兄、和宏の肌に泡を滑らせながら耳元でそう声をかける。
「そうだな」
優人が中等部へ上がる頃、兄は高等部三年生。
生活リズムが合わなくなり、一緒に風呂へ入る機会が減る。
K学園では部活動は強制ではない。その為、雛本三兄弟は帰宅部であり登下校を共にしていた。
それぞれ習い事をしていた為、登下校の時間は同じでも生活リズムは異なる。K学園はエスカレーター式。内部生向けの試験は外部生向けに比べるとそこまで難しくはないらしいが、兄が受験生であることには変わりなかった。
だが、兄の気持ちを知った今なら分かることもある。
──意識していたから意図的に避けていたんだよね?
そう思うと愛しい。
泡を洗い流し、湯船に浸かることなくバスルームの外へ出た。
バスタオルを広げ彼の身体を受け止めれば、
「お前としたいことだけれど……」
と先ほどの問いへの言葉を投げかけられる。
「うん」
バスタオルごと和宏を抱きしめて”なあに?”というように相槌を返す。
「デートがしたいなって思う」
「デート?」
意外な答えだと思い不思議そうに反復すると、
「優人にとっては”そんなこと”かもしれないけれど、俺は恋人らしいことがしたい」
と彼は言う。
”可愛いと思うことは失礼なのだろうか?”と思いながらも、
「いいね」
と優人は肯定の意を表す。
「どこに行こうか?」
「優人の行きたいところへ」
”お前が何を好むのか知りたい”と言われ、理性が崩壊した。
「ん……はあッ……」
初めの時よりも、素直に感じてくれる兄が愛しい。
恥ずかしがりながらも、全てを自分に委ねてくれる。
優人は和宏自身を根元から扱きあげながら、
「俺のこと考えて自慰したことはあるの?」
と耳元で問う。
その途端、彼は顔を朱に染めた。
「お前……意地悪だな」
と彼。
その言葉から返事を聞かなくても、肯定だということが分かった。
「ねえ。どれくらいしたの?」
「バカ……セクハラだぞ」
兄のこんなところが好きだ。
「教えてくれないの?」
残念というような表情をし、優人は彼の胸の突起に唇を寄せる。びくびくと身体を震わせ、ぎゅっと収縮した睾丸に腹につきそうなほど立ち上がったソコ。絶頂が間近なことに気づき、優人は上体を起こすと一際激しく手を上下した。
「んッ……あああッ」
甘い声をあげ鈴口から熱を放つ兄を優人は満足気に見つめる。
──凄く官能的だ。
「そんなに……見るなよ」
優人は兄の鈴口から彼の熱が放たれていく様を見るのが好きだった。
「なんで?」
「恥ずかしいだろ」
「俺は興奮する」
と優人が言うと彼は眉を寄せ、切なげな表情をする。
変態とでも言いたいのだろうか?
優人は傍らからジェルの入ったボトルを取り上げると指に乗せる。
それを兄の最奥の蕾に塗りこめていく。何度もつぎ足しながら。
「んん……」
摩擦が気持ちいいのか、身を捩る彼。
優人は和宏に覆いかぶさりながら、指で彼の蕾の中を犯していく。
「……ああッ」
仰け反った彼の胸の飾りがツンと天を向いていた。
ぺろりと舐めあげれば、ぎゅっとシーツを掴む。
「兄さん」
「ん……」
彼を呼び、耳たぶを噛んで口づける。
もし違う出会い方をしていたなら。
こんな関係になることはなかっただろう。
兄弟という禁断の関係にありながら、一つしかない道。
”きっとどんな出逢い方をしても惹かれてた”なんてロマンチックなことは言えないが、こうなったことに後悔はしていない。
「そろそろ挿れるよ?」
先ほどから兄の蕾でしている、厭らしい音に触発されてしまっている。
「ん……」
薄っすらと目を開けた兄の表情が来いと言っているように感じ、優人は蕾から指を引き抜く。
「ああッ……」
「可愛いなあ、兄さん。もっと善がらせてあげるよ」
優人はいたずらっぽい笑みを浮かべると、彼の両股の裏に手を差し入れ、大きく左右に開いたのだった。
優人は後ろから兄、和宏の肌に泡を滑らせながら耳元でそう声をかける。
「そうだな」
優人が中等部へ上がる頃、兄は高等部三年生。
生活リズムが合わなくなり、一緒に風呂へ入る機会が減る。
K学園では部活動は強制ではない。その為、雛本三兄弟は帰宅部であり登下校を共にしていた。
それぞれ習い事をしていた為、登下校の時間は同じでも生活リズムは異なる。K学園はエスカレーター式。内部生向けの試験は外部生向けに比べるとそこまで難しくはないらしいが、兄が受験生であることには変わりなかった。
だが、兄の気持ちを知った今なら分かることもある。
──意識していたから意図的に避けていたんだよね?
そう思うと愛しい。
泡を洗い流し、湯船に浸かることなくバスルームの外へ出た。
バスタオルを広げ彼の身体を受け止めれば、
「お前としたいことだけれど……」
と先ほどの問いへの言葉を投げかけられる。
「うん」
バスタオルごと和宏を抱きしめて”なあに?”というように相槌を返す。
「デートがしたいなって思う」
「デート?」
意外な答えだと思い不思議そうに反復すると、
「優人にとっては”そんなこと”かもしれないけれど、俺は恋人らしいことがしたい」
と彼は言う。
”可愛いと思うことは失礼なのだろうか?”と思いながらも、
「いいね」
と優人は肯定の意を表す。
「どこに行こうか?」
「優人の行きたいところへ」
”お前が何を好むのか知りたい”と言われ、理性が崩壊した。
「ん……はあッ……」
初めの時よりも、素直に感じてくれる兄が愛しい。
恥ずかしがりながらも、全てを自分に委ねてくれる。
優人は和宏自身を根元から扱きあげながら、
「俺のこと考えて自慰したことはあるの?」
と耳元で問う。
その途端、彼は顔を朱に染めた。
「お前……意地悪だな」
と彼。
その言葉から返事を聞かなくても、肯定だということが分かった。
「ねえ。どれくらいしたの?」
「バカ……セクハラだぞ」
兄のこんなところが好きだ。
「教えてくれないの?」
残念というような表情をし、優人は彼の胸の突起に唇を寄せる。びくびくと身体を震わせ、ぎゅっと収縮した睾丸に腹につきそうなほど立ち上がったソコ。絶頂が間近なことに気づき、優人は上体を起こすと一際激しく手を上下した。
「んッ……あああッ」
甘い声をあげ鈴口から熱を放つ兄を優人は満足気に見つめる。
──凄く官能的だ。
「そんなに……見るなよ」
優人は兄の鈴口から彼の熱が放たれていく様を見るのが好きだった。
「なんで?」
「恥ずかしいだろ」
「俺は興奮する」
と優人が言うと彼は眉を寄せ、切なげな表情をする。
変態とでも言いたいのだろうか?
優人は傍らからジェルの入ったボトルを取り上げると指に乗せる。
それを兄の最奥の蕾に塗りこめていく。何度もつぎ足しながら。
「んん……」
摩擦が気持ちいいのか、身を捩る彼。
優人は和宏に覆いかぶさりながら、指で彼の蕾の中を犯していく。
「……ああッ」
仰け反った彼の胸の飾りがツンと天を向いていた。
ぺろりと舐めあげれば、ぎゅっとシーツを掴む。
「兄さん」
「ん……」
彼を呼び、耳たぶを噛んで口づける。
もし違う出会い方をしていたなら。
こんな関係になることはなかっただろう。
兄弟という禁断の関係にありながら、一つしかない道。
”きっとどんな出逢い方をしても惹かれてた”なんてロマンチックなことは言えないが、こうなったことに後悔はしていない。
「そろそろ挿れるよ?」
先ほどから兄の蕾でしている、厭らしい音に触発されてしまっている。
「ん……」
薄っすらと目を開けた兄の表情が来いと言っているように感じ、優人は蕾から指を引き抜く。
「ああッ……」
「可愛いなあ、兄さん。もっと善がらせてあげるよ」
優人はいたずらっぽい笑みを浮かべると、彼の両股の裏に手を差し入れ、大きく左右に開いたのだった。
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