18 多数決を疑う(3)

文字数 385文字

ごめん、ちょいと補足
ン? なに?

坂井さんの本『多数決を疑う』について、もう少し付言しておきたい。

というのも、興味深い事例とか盛りだくさんだから

ふ~ん

たとえば、AとB、2つの政党があったとして、争点が「財政」「外交」「環境」と3つあったとする。

こういうとき、当選したのはAの政党(に所属する立候補者)なんだが、

もし、個別に、3つの争点ごとに投票したとすると、

すべてBの政党の政策に支持が厚い、ということがありえる

つまり、個々の政策レベルで見るなら、みんなBの政党に同調している、

にも関わらず、組み合わせによって、

なぜかしらAの政党が勝ってしまうという「ねじれ」が生じるわけ

他にも、憲法のような上位法の場合、過半数ではなく64%以上の賛成があるとよい、とかいう64%ルールの話や、有名なアローの不可能性定理など、目から鱗な話がたくさん
つまり、ぜひ読んでみて、ってことね?
うん
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登場人物紹介

デンケンさん(49)・・・・・・仙人のごとく在野に生きることを愛する遊牧民的活字ドランカー。かつては大学院にいたり教壇に立ったりしていたが、その都度その都度関心があることだけを考えていきたい、という専門性を磨こうとしないスタンス、及び『老子』の(悪)影響があり、アカデミズムを避けた・・・・・・がゆえに一介のサラリーマンである(薄給のため独身、おそらく生涯未婚)。

朝倉恭平(30)・・・・・・ご近所の鷺ノ森市文化創造センターに契約職員として勤務。

(チャットノベル『毒男女ぉパラダイス!!』の登場人物・朝倉5年後の姿)

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