2月24日 おかえり阿蘭

文字数 727文字

 この「台湾日記」では、「2月10日」「2月11日」「2月12日」の三日に渡って、トルコ大地震の救援活動における台湾救助犬たち(通称「台灣汪汪(ワンワン)隊」)の活躍と、台湾初の国際救助犬「樂樂」の物語を紹介しました。

 幸いなことに、台湾の救助犬は皆けがもなく、元気にトルコから帰国しています。今日はその後日談的お話を書きたいと思います。

 2月24日、この「台灣汪汪隊」の英雄たちは、総統府に招かれました。そして、蔡英文総統から一人ひとり(一頭一頭)、勲章と犬用おやつセットを授与される栄誉に浴しました。

 その時のニュース映像がありますので、ご興味のある方はぜひ御覧下さい(一番下にURLが貼ってあります※)。

 映像の中で最初に登壇しているのが、この「日記」でお馴染みの阿蘭です。

 既に7歳の阿蘭は今回の任務を最後に引退することが決まっています。

 総統の接見ということで、バディの訓練士も緊張してしまったのか、まだ犬用おやつセットをもらわないうちに、阿蘭と一緒に下がってしまうというハプニングがあり、映像には「我的禮物還沒拿(わたしのプレゼントがまだ~‼)」という阿蘭の台詞が付けられていて、なんともかわいらしいです。

 また、二番目に登壇した黒ラブのmelodyが、記念撮影の時に蔡総統の顔を嘗めるという、これまた微笑ましいハプニングがありました。

 無類の犬猫好きとして知られる蔡総統。melodyの「お礼のキス」に、素で嬉しそうな笑顔が印象的です。

 救助犬たちに対して、こうした温かい表彰の場を設ける国——わたしは、台湾のこういうところがとても好きです。

※ 「蔡英文佩掛勳章、送零食 搜救犬熱情回舔」URL:https://youtu.be/mDIbKWiOpR0
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