エピローグ

文字数 193文字



朧月夜

菜の花揺れる東の古道は土の匂いがする
桜は身を震わせ恋文を散らし
雪解けの小川に想いを流している

静かな夜の明かり
柔らかな霞
月を望む刹那はあたなと繋がっている

名を囁く南風に目を瞑り
芳しい香りは声に似て
朧の向こうに姿を想う

腕の中にいないあなたを
今夜も探している



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