第7話 隙
文字数 695文字
～6月(2年生)、月美の学食～
私って「隙 」があるように見える？
隙？
特にそんな風には見えないけど・・・ね？
「江戸っ子」って感じはするけど。
ミナミもそうでしょ！
クスッ
やっぱ、そっかァ・・・
(？)
あ、SNSで見たんだけど、
自分に「隙」があると、
気になる人の心に「好き」っていう感情が生まれるって・・・
(！！)
いるんだ、気になる人。
隙がないってことは、
想ってくれる人がいないってことでしょ！
隙かァ・・・
ミナミは隙だらけ。
ちょっとォ！
クスッ
フジイさんは隙とかなさそう。
そうですか？
「隙」はないけど、
どこか「
(！！)
その「隙間」、
埋めてくれたんですねェ。
・・・
難しいなァ、こういうの。
そりゃあ、赤い糸だって絡 まるよね。
～同日、学食～
1人の時間が長いと
何か余計なこと考えちゃうんですよね。
何、格好つけてんだよ。
そもそも、考えなくていいのが1人の良さだろ。
おォ～！
1人を極めたヤツはいいこと言うよなァ。
あァ！？何を極めたってェ！？
そう言えば前に、
「回転寿司を極めた」とかって言ってなかったっけ？
意味わかんねェけど。
まあな、
所沢にある各チェーン店のメニュー、全制覇したぜ！
凄いですね。
オレくらいになるともう
寿司が止まって見えるからな。
アホ臭 。
1人を極めたヤツはいいこと言うよなァ。
だから
極めてねェっつうの！！
そういう感性が豊かな人って、
心の隙間なんてないんでしょうねェ。
オレ、お前になりたい！
オレも！
何なんだよ、オメェら！！
でも、
回転寿司が止まって見えると
生活に支障が出ますよね。
オレ、やっぱりパス！
オレも！
喧嘩売ってんのか、コラッ！！
