【パ障8】パーソナリティの偏りをTRPGに活かすには?
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自己愛性パーソナリティを例にとるなら、セッションの最初の段階で、
「うちの子ナルシシストなんで、仲間に対しても上から目線になりますが、もし嫌だったらすぐ言ってくださいね」
みたいなアナウンスをしておくことはできる。
セッション中でも、
「『ふん、その程度か』なんてキャラは言いますけどプレイヤー的にはものすごく助かってます」
といった言い方をしていけば、トラブルはずっと少なくなるはずよ。
障害というレベルのパーソナリティ障害を診断できるのは医師だけだというのは踏まえておいて。そこまでではない偏りについては……一応、今まで紹介してきた岡田尊司の「パーソナリティ障害」には「パーソナリティ自己診断シート」が付録としてついているから、これでチェックしてみるのもいいかもしれない。あくまで参考だけどね。
パーソナリティの偏りは自分と他人との関係に現れるわけだから、自分だけ見ているのでは気づけないこともある。それに、自分のパーソナリティのどの部分を活用していくか、というのは、相手がいてはじめて決められることだからね。
障害かどうか診断できるのは医師だけ、というのはさっき言ったとおり。それに、障害というのは、あくまで本人が苦しんだり生活に困ったりしているかどうかで決まるからね。その感覚、つまり病識がない人に対して「病院行け」やら「黄色い救急車」やら「いい精神科を紹介しますよ」などというのは侮辱にしかならない。
まして、極端なパーソナリティというのは、人を敵と味方に分けたがる傾向があるわけでしょう。敵扱いされて、余計な攻撃を受けることにもなりかねないもんね。
まず思い出してほしいのは、「無理して付き合う必要はない」ってこと。求められたことが嫌なことだったら、「私はそれをしたくありません」と答える権利があるし、それでもなお何かを押し付けてくるような相手とは付き合わない自由が私たちにはある。
あ、アドラー心理学ですか? 以前別のところで扱いましたが。
近いところはあるわね。そしてこれはアサーションというものにも繋がっているんだけど、それについては別の機会に話すことにしましょう。
なんにせよ、「私には(相手にも)断る権利がある」と自覚することは有益よ。ここを見失うと、他人に何かを押し付けたり、押し付けられて恨むということになる。どちらも不健康だもんね。
で、「断る権利」に関連してもう一つ、「Iメッセージ」を紹介しておこうと思うの。