33:あ?????メ????ン……

文字数 1,006文字

 その夜、俺は知ることになる。

 お菓子にも命があり、人間だけが捕食者ではないのだということを。

hosiazuazu

さあ、今日も食レポするぞ!
……ん?
どうした?
いや、なにか視線を感じたような気がして……
今日はアタシとお前しかいないぜ?
だ、だよね
(きのせい、か)

   カサ……

        カサ……



hosiazuazu

それで、今日はなにを食レポするんだ?
今日はレビューするのは??????????

おいどうした?

文字化けしてるぞ?

(おかしい。なにかが……)
おーい、アタシの声聞こえてるかー?
カサ……

        カサカサ……


 カサ……

hosiazuazu

(やっぱり誰かに見られているような……。

いや、そんなはずはない。気にせず続けよう)

ごめんごめん。

今日紹介するのは、「あまおういちご味キャラメルコーン」だよ

ローソンでプッシュされていたんだけど、なんかサイズが大きくなって、なのに100円だったんだ

へえ。

メジャーな菓子だし、美味そうだな

さっそく、開封してみよう
あ、いちごの香りがすご……
――人げ……ジ……

hosiazuazu

マオちゃん、今なにか言った?

なんも言ってねーよ。

どうしたんだ、さっきから

いや……。

と、とりあえずサイズ比を見てみよう

通常のやつ買ってこねーと、比較になんねえだろ
うっ、確かに

あ、悪い。ちょっとお手洗い行ってくる。

覗くなよ?

覗かないよ!!
――人間、許すまじ……

hosiazuazu

!?

やっぱり声が……。

いや、気のせい……そうに決まっている

……1個、食べるか

甘くて、サクサクで、美味しい。

これなら何個でも――

こ、こ、ここは?

まさか……袋の中……?

あまおうキャラメル「ようこそ人間」


ぼく「な、なんだお前はっ!」


あまおうキャラメル「我々は安くて食べやすいという理由で、いつもいつも人間に食べられてきた」

あまおうキャラメル「しかし、それももう終わりだ。我々は反逆する。次に食べられるのは貴様の方だ」

ぼく「な、なんだと!?」

hosiazuazu

あれ?

あいついねーのか?

マオちゃん!!

ここだよ!! 助けて!!

あまおう「無駄だ。今の貴様はキャラメルコーンになっている。声は届かない」

hosiazuazu

なんだって?
アタシも1個食ってみるか
あっ、やめろ!
それはお菓子じゃないっ! 俺だ!
あーん
うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ
あまおうキャラメル「肝に命じておけ。我々お菓子にも命はある。いつまでも人間だけが捕食する側だと思わぬことだ」

hosiazuazu

※次回のレビューは、マオ&ミユでお送りします。


hosiazuazu

※次話はカレーの下に表示させます。

hosiazuazu

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登場人物紹介

星崎梓


肌荒れしやすく、妄想ばかりしているヘンタイ科の生物。最近パソコンの調子がよろしくない。

マオ


どこにでもいる普通の女子高生。

って、なんだよその疑うような目は!

ミユ


クールで少し口の悪い女子高生。甘いものが好き。髪から甘い匂いがすると思われる。

星崎ゆうな


梓の妹。

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