第21話 初めてのインフルエンザ
文字数 336文字
同じ年の三月末、娘と私の実家に泊まった夜、娘は三十九度を超える熱を出した。
母に運転してもらい、娘を抱いて病院へ向かった。
途中、実家に帰っていた妻に、携帯電話で連絡すると、「私も行ったほうがいいの?」という冷たい返事だったが、とにかく保険証を持って病院まで来るように伝えた。
検査の結果、インフルエンザだった。その夜はそのまま、実家には戻らず、妻の車で自宅へ帰った。
「無理やりでも飲ませな治らんから、頭を押さえつけて!」
タミフルを飲ませる際、嫌がって泣く娘に妻は腹を立て、私に怒鳴り散らす。
「そんなかわいそうなことはできん!」
私も怒鳴り返した。娘を守るために必死だった。娘が泣き止むのを待って、タミフルを果物につけたり、ゼリーに混ぜて少しずつ飲ませた。
母に運転してもらい、娘を抱いて病院へ向かった。
途中、実家に帰っていた妻に、携帯電話で連絡すると、「私も行ったほうがいいの?」という冷たい返事だったが、とにかく保険証を持って病院まで来るように伝えた。
検査の結果、インフルエンザだった。その夜はそのまま、実家には戻らず、妻の車で自宅へ帰った。
「無理やりでも飲ませな治らんから、頭を押さえつけて!」
タミフルを飲ませる際、嫌がって泣く娘に妻は腹を立て、私に怒鳴り散らす。
「そんなかわいそうなことはできん!」
私も怒鳴り返した。娘を守るために必死だった。娘が泣き止むのを待って、タミフルを果物につけたり、ゼリーに混ぜて少しずつ飲ませた。