第33話 ナマ足
文字数 1,367文字
今日はバイトもサークルも無かったので、学校帰り洋服を見に、駅前のモールに寄った。プラプラ見てたら、一年生のひなたちゃんにばったり出会った。彼女も一人で服探してた。
エーッ!って100年振りに再会するかのような大声あげて驚き合った。手握って、キャーキャー言いながら感動し合った。仲の良い女の子どうしが偶然出くわしたときによくやるやつ。ま、僕、男なんだけど…
ひなたちゃん、明るくて良い子だし、とても慕ってくれてるから、サークルではよく話す。それで直ぐに服の話になった。
服は今度、美優と一緒に買いに行く約束をしている。でも、ほかの女の子の意見も聞きたかったんで、あれこれ聞いてみた。
どのブランドが好き?この服、どこで買ったの?どんな色が好み?…
要するに女の子どうしなら必ずするような質問。それを際限なく、いっぱい脱線しながら。
ひなたちゃん、特に高い服着てる訳じゃないのに、着合わせ方がとても上手でオシャレ。シックな色合いが基調なんだけど、ちゃんと明るい色もうまく織り交ぜて彼女の可愛らしさや知的な雰囲気を引き出してる。
センス良いなって思う。
「ひなちゃんのセンスから見て、どんなのがお勧めかな?」
「ユウキ先輩、最近着てらっしゃるような明るい色のフンワリしたロングの服装、とってもよく似合ってると思いますよ。ユウキ先輩らしい感じで。でも…」
「でも…?」
「もっと丈の短いのも似合うと思います。普段あまり履かれませんよね?」
「うん、さすがにね…。何となく足出すの抵抗あるんだ。これでも、一応、男なんで…」
「ええっ!ユウキ先輩、ご自分のこと分かってらっしゃいます?足メッチャメチャ綺麗ですよ!
こんな言い方失礼ですけど、ユウキ先輩、自分が男だなんて思わない方が良いです。私、まぁったく思ってませんから!」
「あれっ、そなの?…ども…」
確かに、足綺麗とはよく言われるんだ。お母さんにまで…
「だって、どう見たって男の人の足じゃないです。真っ白でツゥルッツルじゃないですか!女性でもそんな完璧な足の人珍しいです。これから暑くなるんで、足、もっとアピールされた方がいいですよ。よく、一年生どうしでも話題になるんです。ユウキ先輩、足長くて細くて綺麗だって。ホント、羨ましいです。」
「そんなこと無いよ。」
「そんなことありますよ!ユウキ先輩の足、舞台衣装になったときくらいしか見られないじゃないですか。女が憧れる足なのに。男はもちろんでしょうけど。」
「えっ、そなの?」
「ジンなんか、今度いつユウキ先輩のナマ足見られるんだろってずっと言ってますよ。お前たちのは要らないからって…。
あいつ、ウザッ!」
うーん、そう言や、ジンの奴、こないだナマ足見せて下さいって露骨に言ってきたもんな。あれ冗談じゃなかったんだ。じゃ、今度見せてやっか…
あっ、いやいや…
「ユウキ先輩、ナマ足見せて下さい!」
「エエエエッ!!」
「一度、丈の短いの試着してみて下さいよ。」
「あっ、そゆ意味ね…」
「あんまり短すぎず、多少短めかな、くらいの方が、逆にユウキ先輩の足の綺麗さ、さり気なく強調できるから良いと思います。男子に見せるんじゃなくて、女性に対して自然にアピールするような感じで。」
へえ、さすが元祖女の子。じゃ、ちょっと試してみよ。それくらいなら、あんま抵抗無さそうだし。
エーッ!って100年振りに再会するかのような大声あげて驚き合った。手握って、キャーキャー言いながら感動し合った。仲の良い女の子どうしが偶然出くわしたときによくやるやつ。ま、僕、男なんだけど…
ひなたちゃん、明るくて良い子だし、とても慕ってくれてるから、サークルではよく話す。それで直ぐに服の話になった。
服は今度、美優と一緒に買いに行く約束をしている。でも、ほかの女の子の意見も聞きたかったんで、あれこれ聞いてみた。
どのブランドが好き?この服、どこで買ったの?どんな色が好み?…
要するに女の子どうしなら必ずするような質問。それを際限なく、いっぱい脱線しながら。
ひなたちゃん、特に高い服着てる訳じゃないのに、着合わせ方がとても上手でオシャレ。シックな色合いが基調なんだけど、ちゃんと明るい色もうまく織り交ぜて彼女の可愛らしさや知的な雰囲気を引き出してる。
センス良いなって思う。
「ひなちゃんのセンスから見て、どんなのがお勧めかな?」
「ユウキ先輩、最近着てらっしゃるような明るい色のフンワリしたロングの服装、とってもよく似合ってると思いますよ。ユウキ先輩らしい感じで。でも…」
「でも…?」
「もっと丈の短いのも似合うと思います。普段あまり履かれませんよね?」
「うん、さすがにね…。何となく足出すの抵抗あるんだ。これでも、一応、男なんで…」
「ええっ!ユウキ先輩、ご自分のこと分かってらっしゃいます?足メッチャメチャ綺麗ですよ!
こんな言い方失礼ですけど、ユウキ先輩、自分が男だなんて思わない方が良いです。私、まぁったく思ってませんから!」
「あれっ、そなの?…ども…」
確かに、足綺麗とはよく言われるんだ。お母さんにまで…
「だって、どう見たって男の人の足じゃないです。真っ白でツゥルッツルじゃないですか!女性でもそんな完璧な足の人珍しいです。これから暑くなるんで、足、もっとアピールされた方がいいですよ。よく、一年生どうしでも話題になるんです。ユウキ先輩、足長くて細くて綺麗だって。ホント、羨ましいです。」
「そんなこと無いよ。」
「そんなことありますよ!ユウキ先輩の足、舞台衣装になったときくらいしか見られないじゃないですか。女が憧れる足なのに。男はもちろんでしょうけど。」
「えっ、そなの?」
「ジンなんか、今度いつユウキ先輩のナマ足見られるんだろってずっと言ってますよ。お前たちのは要らないからって…。
あいつ、ウザッ!」
うーん、そう言や、ジンの奴、こないだナマ足見せて下さいって露骨に言ってきたもんな。あれ冗談じゃなかったんだ。じゃ、今度見せてやっか…
あっ、いやいや…
「ユウキ先輩、ナマ足見せて下さい!」
「エエエエッ!!」
「一度、丈の短いの試着してみて下さいよ。」
「あっ、そゆ意味ね…」
「あんまり短すぎず、多少短めかな、くらいの方が、逆にユウキ先輩の足の綺麗さ、さり気なく強調できるから良いと思います。男子に見せるんじゃなくて、女性に対して自然にアピールするような感じで。」
へえ、さすが元祖女の子。じゃ、ちょっと試してみよ。それくらいなら、あんま抵抗無さそうだし。
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