餅から

文字数 3,985文字

餅からさんがここで執筆するぜ!一緒にこんがり焼かれたくなかったら書き込まないことだ!
くっそ……なんでこんなジジイが私の弾丸を避けれるんだ……!!
ほっほっほ、茶道の心を理解できぬうちは、儂を殺すことはできんよ。
あ? いくら茶を飲んだりしたって、結局相手を殺すっていうならさっさと弾ぶっ放したほうが楽じゃねぇか。

そんなのに心も何もあるかよ。

ふむ、お主は『一期一会』という言葉を知っているかの?
そりゃ日本に来る時に勉強したからな。確か「その時の出会いを大切にしろ」とかいうやつだろ。

だけど、それがどうしたっていうんだ。

それが茶道の心。その本当の意味がわかった時に、改めてここに訪れなさい。

また、茶を飲み交わそうじゃないか。

……私を生きて返すっていうのか?
ほっほっほ
後悔するんじゃねぇぞ……私は必ずてめぇを茶道で抹茶殺してやるからな!!
こうしてウェンディが万年利休との茶道対決に敗れたのが一年前。

それ以来ウェンディは「打倒万年利休」を掲げ、茶道の勉強に明け暮れる日々を送っていた。

だが――

mochikara

『次のニュースです。本日未明、御五帝千家の宗主・万年利休さんが何者かによって殺害されているのが発見されました。死因は不明で、現在、警察は真相の究明にあたっています……』
なん……だと……
ウェンディはテレビで流れてきたニュースを聞いて愕然とした。

mochikara

うそだろ……あのジジイ、私が殺す前に誰かに殺されちまったのか……
くそっ! ふざけるんじゃねぇぞ!! 私が今まで何のために茶道を練習してきたと思ってるんだ!

全部あのジジイに一泡吹かせてやるためだっていうのに……それが……こんな落ちだっていうのかよ……

………くそ………
ウェンディは力なく項垂れるが、直後、インターホンが鳴らされる。来客だ。

mochikara

ぶひゅっ! ごめんくださいー! ぶひゅひゅっ!
(誰だよ気持ち悪いな……何も考えたくねぇし、居留守つかって……)
おやぁー? 居るじゃないですかー! ぶひゅひゅっ!
はっ!? てめぇ、何勝手に窓から……!
驚くウェンディをよそに、その男は窓から部屋の中へと乗り込んできた。夏の暑さから逃れるために窓を開けていたのが災いしたようだ。

mochikara

はじ、はじめまして! 拙者、金柱 種雄(ごんばしら たねお)ともうします……! ぶひゅひゅっ!

このたびは、ウェンディさんにお会いしたくやってきたのですが……

あなたが、ウェンディさんですねー!!

いやー、実にお綺麗な方だ!

……今すぐ回れ右して出ていけ、さもないと――
ウェンディは着物の下に身に着けている二丁拳銃へと意識を向ける。

mochikara

(あの男が立っている近くの掛け軸……あの文字はすべて抹茶で書いてある……妙な真似をしたら有無を言わさず……)
拙者を撃ちますか?
なっ!?
全部知ってるんですよ、全部ね……! ぶひゅひゅっ!
クソッ……!!
おっと、させない! ゴールデン寝取り棒(ごーるでんねとりばー)ぁぁぁぁぁーー!!! 

おひゅーーーーー!!

ずもぁぁぁー!(比喩)
きらきらきら……(比喩)
うっ……ご立派……
ぶひゅひゅっ! さ、上映開始……ぶひゅっ!
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mochikara

ぬぁぁぁー! ぬぁぁぁー!
う……ここは……?
ぶひゅひゅっ! さぁ、パンツを脱ぐのだ! 
や、やめてくだされー!
はぁっ!? ちょ、ジジイは死んだはず……っていうか何やってんだよてめぇぇ!! 
ぶひゅひゅっ! ほれほれ、ご老体の見事な菊紋がオープンザ・プライスですぞー! ぶひゅひゅっ!
あひんあひん! 勘弁してくだされー!
くっそ、馬鹿かっ! っつーか動けねぇし! なんだよこれ!
これが拙者の【ゴールデン寝取り棒】劇場。あなたの一番大切な方が、私に寝取られる所を見るのですよ! ぶひゅひゅっ!
あいやー! 太いのー! 太いのー!
うぉぇっ!!
ぶひゅひゅっ! 効いてる効いてるぅぅー! さぁさもっと神経衰弱しなさい!

大切なものを寝取られて絶望する姿、それこそが拙者のエクスタシィィィーーー!!

あぁぁぁ、揉まないで! 儂のタマタマ揉まないでぇぇーー!! あひぃー!
(くそが……確かにこれは色んな意味でキツすぎる……だが、それよりも……)
おい、てめぇ、さっきのセリフもう一回言ってみろ!
儂のタマタマ揉まないでぇぇーー!!
それじゃねぇし、ジジイじゃねぇ!
……てめぇの能力は、「私がもっとも大切にしている」やつを寝取るって言ったよな……それじゃ、私がそのジジイを大切に思ってたってことか?
ぶひゅっ! そういうことだねぇー!

ウェンディさん、あなた、このご老人に負けて以来、ずっと仕返ししてやろうって考えてたんでしょーー?

……なんでそれを知ってる……
だって拙者、万年利休さんにもゴールデン寝取りしちゃったから!

この人ね! あなたのことが大切だったみたいなんですよ!

そのおかげで能力とか色々わかったんですけどね!! ぶひゅっ!

ッ! てめぇがジジイを殺したのか……てめぇみたいな奴が……!
そう! そしてあなたも拙者が寝取り殺す!! そして大興奮!

うおぉおおおーー! みなぎってきちゃったのぉおおおおーー!!

ひぁぁ! や、やめっ、ひぃ! んひぃぃ!! あぁぁん!!
ラストスパァァァットーーー!!!
や、やめろーーーー!
ドーーン! キラキラキラ………
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mochikara

ふぅっ……ふぅ……! 素晴らしい寝取り劇場だった……! ぶひゅっ!

さすが、拙者が主役の寝取りAV! 万年利休ちゃんも素晴らしかったぶひゅっ!

くっそ……が……
現実に戻ってきたウェンディはふらふらとした足取りで部屋から逃げ出す。

mochikara

おや、まだそんな元気があったのですね。

まぁいい、あと数分もすれば私の金柱も元通りエレクトすることだろう。

その時は、もっと素晴らしい寝取り劇を見せてフィニッシュしてあげましょう。

実際の所、ウェンディは限界が近かった。彼女が何とか逃げ出すことが出来たのは、ひとえに金柱に対する怒りのみだった。

だが、それでも動ける距離には限界があった。すぐに力尽きてしまい、なんとか近くにあった部屋の中に入り込むのが精一杯だった。

mochikara

くっそ……どうする……もう一回あれを見させられたら今度こそおしまいだ……

かと言って、今の私はアイツに勝てるのか……

そうだ……アイツはあのジジイを殺した男だ……!

そんなやつに私が勝てるわけ……

…………
ウェンディは諦めかけたが、胸の中でチリリとくすぶる何かに気がつく。

mochikara

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mochikara

ほっほっほ、茶道の心を理解できぬうちは、儂を殺すことはできんよ。
お主は『一期一会』という言葉を知っているかの?
その本当の意味がわかった時に、改めてここに訪れなさい。
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mochikara

……そうだ……私はこんな所で死ぬために茶道を学んできたわけじゃない……
考えろ……アイツを倒す方法を……
一期一会……
その時の出会いを……大切に……
ウェンディは立ち上がり部屋の中を見回す。そして、そこにある物に気が付いた。

mochikara

よし、一か八かだ……
ぶひゅぅー! ここかなー!!??
ウェンディの言葉と金柱が扉を突き破って入ってくるのはほぼ同時だった。

mochikara

さぁさ、今度こそ私の極上寝取られ劇で死に果てるがいい! ぶひゅぅー!
………さぃ……
むむっ!?
許して……ください……

もう、いやなんです……私の大切なあの人が寝取られるのを見るなんて……

だから……お願い……

ぶひゅひゅっ! これはこれは、気の強そうなあなたが涙まで流すとは! これは! これは!!
むくむくむく
おひょひょひょひょ! これは! これはこれはこれはこれはぁぁl!!
キラキラキラキラ!!!
瞬間絶頂ぶひぃぃーーーーーー!
パドーーーーン! 
ウェンディの寝取られ指数MAXの反応を見た金柱は瞬時に果て、股間から花火を打ち上げた。

無論花火とは火である。そしてここは至って普通の木造住宅。

すなわち……

mochikara

おっとっと、部屋が燃えてしまった。
ふふ……かかったわね。周囲を見てみなさい。
ん? ここは倉庫か? だが一体何を……
あなたの花火によって、ここに閉まってあった袋は燃え、中に入っていた粉が宙を舞っているわ。

そう、抹茶の粉がね!!

ッ!? しまった、ゴールデン寝取――
金柱が言い終わるよりも前に、彼の金柱を弾丸が撃ち抜く!

mochikara

ギャァァァー!
空気中には水分も含まれている。つまり、宙を舞う粉の一つ一つが、抹茶なのよ!
【茶道の銃口】!!!!
ぎゃぁぁぁ!!!! 腕がぁぁl! 足がぁぁぁl!!
茶道は一期一会……ね。ようやくわかったわジジイ……!
この出会いは一度きり……つまり、このクソ野郎の命は一つきり、ってこと。

生かすのも、殺すのも、一度切り。だから、必ず優位に立つ。

チャンスは一度しかないから……結果として相手を殺そうが活かそうが関係ない。

その時に、必ず相手を殺せる状況を作り出すことこそが……一期一会……!

ゆ……許してぶひぃぃーーーーーー! 拙者には23人のYou Tubeリスナーたちに寝取りAVを届ける義務があるんだぶひぃぃーーーーーー!
……もしかしたら、ジジイなら見逃したかもね……でも。
私は、あなたを殺す。
びゃおおおおおおおおおお!!!!!
空気中を舞う、抹茶の粉の一つ一つから雨のように弾丸が金柱へと降り注ぐ。

もはや彼に抗うすべはなく、目玉も、口も、肩も、敏感なお尻も、すべてに無数の穴が空いた。

mochikara

――そして、後には肉塊だけが残った。

mochikara

はぁ……まぁ、アレよね……
誰も男同士の絡みなんて見たくないのよ……

さ、片付けは後にしてお茶でも飲もっと♪

これにて一件落着! おしまい!

mochikara

よーっし!時間だ!書くの終わり!

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登場人物紹介

名前:金柱 種雄(ごんばしら たねお)

性別:男性

設定

一人称は拙者。時代がかった喋り方をするオタク。デブ。早漏。包茎。笑い声がキモい。家族からはニートだと思われているが、実はAV評論youtuber。淡々とした語り口でAVを批評する彼のチャンネルは男性から高い評価を得ている。


AVを正確に評価するため、触感による快楽を必要とせずに性的興奮のみで射精できるよう訓練を積んだ。彼にとっての自慰とはAVという物語を射精で評価する非常に文明的な行為だ。手で陰茎をしごいたり、ましてや本番に及ぶなどは野蛮だとさえ思っている。


あと尻が敏感。


そんな彼がもっとも興奮するのは「寝取り」である。

性別や美醜に関係なく、誰かが大切なものを奪われてショックを受けている様に興奮する変態。


魔人化による身体強化はほとんどなく、健康的な成人男性程度の運動能力しか持たない。


路上でも能力を使って自慰に及ぶため、警察に指名手配されている。



特殊能力:ゴールデン寝取り棒(ごーるでんねとりばー)


『自分にとってもっとも大切なもの』が金柱に寝取られる幻覚を相手に見せる能力。相手の精神にダメージを強く与えるために衝撃的な内容になりやすい。そのため、性的な行為が一切描写されないことも。

この対象は3〜4人にまで及ぶ。


幻覚は視覚と聴覚に作用し、現実世界の映像と音声を認識できなくさせる効果も持つ。


幻覚を見て精神的にショックを受けると、一時的にボーっとしたり取り乱したりすることになる。心が弱い、または寝取られ対象に強く依存しているものはあまりのショックで死んでしまうこともある。


幻覚は彼の黄金に輝く勃起した陰茎を見てしまった人物を対象にとる。たいていの変質者と同様に金柱も急にポロリするので能力の回避は困難。

輝きは勃起度に応じて増していき、まばゆい閃光を放つことさえある。


ゴールデン寝取り棒の真髄は、幻覚を金柱も楽しめることだ。彼の視界には幻覚がモニターに写っているかのように、宙に浮かんで存在している。また適度な音声で幻覚を楽しむことも可能。



つまり、これは『その場にいた人物でAVを作って視聴する』能力なのである。



能力の解除方法はたった一つ。それは金柱の勃起をおさめることだ。

基本的に射精で能力が解除される。ただし彼が極度に興奮している場合は勃起が収まらないのでその限りではない。

早漏なので最長でも10分、短いと1分弱で能力が切れてしまう。

また、部屋にかーちゃんが入ってきたときなども能力が途切れる。


ちなみに射精すると精子のかわりに可愛らしい花火が上がる。なお夢精でズボンに引火した経験あり。


倒したい理由:その過程で能力を発動し、素晴らしい自慰に出会うため。


作成者:マグロ3号


名前:ワイルド・W・ウェンディ(Wild Wild Wendy)

性別:女

特殊能力名:茶道の銃口(サードマズル)

抹茶から銃弾を飛ばす能力。発動のためには同じ種類の銃を二丁身に着けている必要がある。

銃は握っている必要はなく、ホルスターに入ってる程度で良い。抹茶から発射される弾丸は、所持している銃と同威力となる。現在はシンプルなハンドガンを所持。


設定:

アメリカのテレビでやっていた日本の暗殺茶道特集。穏やかな空気で茶を飲み交わしながら命を奪うその様子を観て、「いや、銃で撃ったほうが早くね?」と思ったことで魔人化したカウガール。その後、暗殺茶道を制すべく日本に渡ってきたが、茶道の名家【御五帝千家(ごごていせんけ)】の宗主・万年利休(まんねりきゅう)との茶道対決に破れ、現在は万年利休を抹茶殺(※)すべく真の茶道について考えている。


※ 抹殺の茶道用語。読みは「まっさつ」。


作成者:餅から

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