文字数 2,094文字

 二千十八年 一月 十七日


 今日の日記に手をつけるまえに、昨日の日記をよみ返してみました。
 するとビックリ、ママの大好きな「アンネの日記」にソックリではないですか!
 自分で思うのも何ですけれど、そう思ってしまいました。
 ママは、そう思いませんか??
 思わないですよね。
 ぬかよろこびだとしても、何だかスゴく、気もちがいいです。
 人はいしきせずとも、心ふるわせたものにえいきょうを受けてしまうものなのですね。
 あ、でも、そうはかきましても、決してアンネさまの文しょう力に、私のそれが及んでいる、などと、自信かじょうになっているわけではありません。
 ただ、あこがれの彼女になりきって日記をかき、ばかなりに自己とうすいをすることが、今の私の、ゆい一のたのしみとなっているものですから。
 上手であろうと、下手であろうと、今の私にはかん係ないのです!
 ちなみに、日記の中でだからこそ、ざんげできることなのですが、、、。
 じつは、私もよんだことがあるのです、彼女の日記。
 すうか月前、ママの本だなから、コッソリ、ぬすみ、よんでしまいました。
 (もちろん、よみおえたらちゃんと、あったば所にもどしました!)
 ごめんなさい、ママをおこらせたくなくって。
 伝えても、かしていただけないと思って。
 気になって、よめない字だってなかったので、ついむ中になって、どんどんページをめくってしまいました。
 やっぱり英ごはいいですね、そこには、かん字だのカタカナだの、使い分ける必ようがないんですもの。
 けれど、それがきっかけでこうやって、日記のしゅうかんをつけるに至ったのです。
 私も彼女みたいに、日記をかいてみたいって。
 いつかは彼女の日記を、日本ごでもよめるようになりたいって。
 多分、ママが、私のこのあくじを知るときは、これをよんでいるときだと思います。
 直せつ言えなくてごめんなさい。
 そして、ママがこれをよんでいるときは、きっと、私が何かしらの理由で、死んでしまったあとかと思います。
 あ!
 でも、大丈夫、どうか、やぶいたり、もやしたりはしないでください。
 なぜなら、そのとき、私は必ず、ママとのやく束をにぎりしめたまま、空からみんなを見下ろしているでしょうから。
 あいし合うおや子だけの、大じな、大じなひみつ、ですもの!

 さて、二日目の日記です。
 日記といえば、その日の出来ごとを記ろくするものですし、今日はがんばって、学校のことをかいてみようと思います。
 クラスメイトのみんなはやさしくて、かしこくて、私にはまるでつり合わないけれど、毎日たのしくすごせています。
 今日だって、かべに打ちつけられたり、ふくを脱がされてたくさん写真をとられたり、もう忙しくって。
 ヘトヘトです!
 それで、じゅぎょうの方はといいますと、あいかわらずむずかしくって、、、。
 ついていけずに、先生から笑われてしまうこともままあります。
 とくに苦手なのが、すう学です。
 何が何だか、もうサッパリ。
 一対一のじゅぎょう、というわけでもないので、しつもんをするよゆうなどありません。
 きっと、き会をいただけたとしても、しつもんはおろか、ママとでないと私は、ろくにしゃべることもできないたちですから、こわがって、身じろぎ一つも取れなくなってしまうことかと思います(笑)
 とにかく、今日も、つかれました。
 けど、まだ一しゅうかんは始まったばっかり。
 こんなことでへこたれてちゃ、この先、生きていけませんよね。
 私は私のペースで、むりせず、できることにじん力していきたいと思います。
 本当は、あせるべきなのかもしれないけれど、、、。

 今の時こくは、十二時十分くらいです。
 実は私、先ほどまで、たん生日のお祝いをしていました。
 たん的にかくと、自作自えんのサプライズパーティーをかいさいしていた、ということです。
 えん技のれんしゅうにはなりましたけれど、本当はあさから、ずっと、ママからのサプライズをきたいしていたんですよ。
 そうぞうだって、たくさんしました。
 とつぜんとびらをあけられて、見つめ合って、つぶやかれる「おめでとう」の一言。
 それに心うごかされた私が、ママのふところへとびこんでいって、身をゆだね、あたたかなほうように時をさく、ささやかなひととき。
 こんなふうに。
 でも、ゆめやきたいなんて、いつもどんなものも、叶わないものですよね。
 大きくなればなるほど、ダメだったときはむなしくて、それに見合ったぜつぼうかんに、ほおをつねられて。
 あ!
 別に、ママをせめているわけではありませんからね!
 自分の立ばをわきまえて、考えてみれば、仕方のないことですし。
 ただ、ほんの少し、さびしかっただけです。

 (ママのたん生日をお祝いすれば、思い出してくれるかな??)

 ママはもう、ねむっちゃったのかなあ。
 今日はつかれたし、明日のじゅんびも、先におわらせておいたので、あとはねむるだけ。
 もっともっとかきたいけれど、かいているうちにねむ気がつよくなってきたので、つづきは明日、かきますね。
 それでは!
 おやすみなさい。

 ママ、アイラブユー。
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