第一項 炎にまかれて
文字数 579文字
目の前が真っ赤になりました。それは本当に、突然の出来事でした。足元から轟音が響き、衝撃で打ち上げられ、そのまま炎の中に落下ました。急降下するジェットコースター、それが一番近い感覚でしょうか?僕は自分の内臓が、”グンッ!”ってなる感じに、吐き気を催しました。
何メートル打ち上げられて、そして落下したのか、僕にはよくわかりません。ほんの数秒の出来事だったと想います。でも、まるで走馬灯を見ているかのように(実際に見たことはありませんが)、全てがスローモーションに感じられました。たくさんの人が同じように吹き飛んでいて、たくさんの人たちが燃えていました。熱くて、痛くて、気持ちが悪くって……でも、すぐに何も感じなくなりました。落下して、頭と背中を打ち付けたのでしょう。その衝撃で僕は、意識を失ったのです。
意識があって焼け死んだり、苦しんで窒息するくらいなら、このまま、眠ったまま死んだほうが楽なのかもしれません。ぼーっとする意識が途絶えようとしたとき、ふっと、陽二のことが気になりました。
「あいつ、大丈夫かな……そういえば、明日の朝、待ち合わせしてたんだっけ……予習……しないと」
そのまま僕は、深い眠りに落ちていきました。暗い海に沈むようなな感じで、夢の中に降りていきました。暗闇の中にひとり佇む、ローブ姿の男性が僕の身体を受け止めてくれました。
何メートル打ち上げられて、そして落下したのか、僕にはよくわかりません。ほんの数秒の出来事だったと想います。でも、まるで走馬灯を見ているかのように(実際に見たことはありませんが)、全てがスローモーションに感じられました。たくさんの人が同じように吹き飛んでいて、たくさんの人たちが燃えていました。熱くて、痛くて、気持ちが悪くって……でも、すぐに何も感じなくなりました。落下して、頭と背中を打ち付けたのでしょう。その衝撃で僕は、意識を失ったのです。
意識があって焼け死んだり、苦しんで窒息するくらいなら、このまま、眠ったまま死んだほうが楽なのかもしれません。ぼーっとする意識が途絶えようとしたとき、ふっと、陽二のことが気になりました。
「あいつ、大丈夫かな……そういえば、明日の朝、待ち合わせしてたんだっけ……予習……しないと」
そのまま僕は、深い眠りに落ちていきました。暗い海に沈むようなな感じで、夢の中に降りていきました。暗闇の中にひとり佇む、ローブ姿の男性が僕の身体を受け止めてくれました。