第５２話　新顔３

　凶弾の雨をどうにか逃れた俺とアマールは、男がいる通路まで逃れることができた。そこには身を隠せる梁があって、ロボットたちのレーザー弾を避けることができた。
　男は応戦しながら、俺たちが梁の背後に隠れたのを確認すると、前方の通路に向かって別の銃からまた銛のような弾を発射した。
　ドドーン！
　凄まじい爆発音とともに、ロボットたちがいる通路が吹き飛んだ。
　立ち込める黒煙で視界を奪われ、何も見えない。あれだけの大爆発では、ロボットたちは全滅しただろう。すると、人型ロボットの代わりに、煙の中から何かが出てきた。
　その正体は、通路全体も塞ぎそうなほど、強大ロボットだった。
　戦車の大砲でも破壊できそうにもない、すごく頑丈そうな、いかつい姿形をした怪物のようなロボットが現れた