第10話 北陸保養所前、沖合に到着
文字数 757文字
北陸の海沿いにある上級州国民様専用『北陸保養所』
広大な敷地上に平家造りの和風コテージが並び、荒々しい海、穏やかな海、朝焼け夕焼け、四季折々の景観が露天風呂から楽しめる。
生け簀兼水族館が併設され、新鮮な魚介類と特産牛のバリエーション豊かな料理は五つ星。
船から降りてヒイラギに連絡するリコリス。
不機嫌顔でリコリスの脇を固める女子メンバーとコウジ。
サンショウは背後でステルス・ドローンを操縦し、建物全体図の把握に努めている。
チャイとナンテン教授は船で待機。
保養所ロビーから飛び出してくるヒイラギ。
その言い方なんかムカつくな。俺がまるで無能みたいに。
立川家のお気に入りはビオトープ西館だよ。
ほら、そこの夕日が映える一棟。(アゴで指す)
オマエ達どこかで見たと思ったら、ふじロックバトルの非公式メンバーか。
意外と地味だな。友達ってシナモン? へえ。
ほら来いよ、上級州国民の2親等であるヒイラギ様が案内してやる。