第48話 脱走路4
文字数 218文字
上がった場所も鉛色の無機質な通路が、左に曲がりくねるようにして長く続いていた。それとさっきいた場所とまったく同じで、外景が見えるような窓は一つも見当たらなかった。だから、ここが何階なのか、東西南北方角さえもさっぱりわからない。
いまは女の後に従って、ただ走るだけだ。
すると1~2分走ったところで、女が足を止めた。銃を耳元に構え、前方の通路を覗くようにしていた。また、ロボットたちがいるのだろうか?
いや、そうではなかった。
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