他人の猫
前のエピソードへ「第三話 招かざる客」
文字数 428文字
マサオを連れてきて
くれたのですね
マサオ?
ああ この猫の名前か
俺と同じ名前とはな
それにしても
この猫
男だったのか
てっきり……
もう
勝手にフラフラと
出歩いてはいけませんよ
わかったか?
マサオ
あれ?
おかしいですね
マサオのようで
マサオでない
……ということは
あなたは誰?
誰なの?
ウソでしょう
違うの?
これ
ホッホ〜
娘の友人かと思いきや
赤の他人とは
さてはお前
不審者だな
何を言っているんですか
それは猫のことであって
問答無用!
通報します
ちょっと待ってください……
ミヨちゃん!
ここはお前の家じゃないのか?
仕方ない
一先(ひとま)ずここは撤退……
だぁぁぁぁぁ
おやおや
行ってしまったか……
ところでミヨちゃん……
お嬢様
あの猫は間違いなく
マサオであったはず
それを……
愛しい人には
試練が必要なのです
それであの人が
成長できるのなら
私は鬼にでもなりましょう
ただ揶揄(からか)った
だけじゃないの?
ふふっ
愛情表現(サプライズ)でも
あるのです……
知りませんが……
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