ハレ、泣き叫ぶ!

文字数 553文字

ハレは30代と言っても若さ溢れる女の子のようなものでした。
毎週金曜日になると入院して保護室にいるハレは恐怖におののきます。
「神様お願いだから助けてください!」
何故、金曜日にハレが恐怖におののくのかと言うと、医者がいなくなり、休んでしまうため、看護師が、特別にいえば意地悪な看護師ほど、病院であるばかりのほんのすこしだけの権威を最大限に使うのです。
それは患者には嫌がらせに感じました。

ハレは土曜日の夜、「ここから出してェー」と叫びました。「家族に合わせてぇー!お父さんに合わせてぇー!」

すると、女性の看護師が勢いよく入ってきて、
「この子はぁー‼︎」
と言って、ハレのお尻にフォークでウィンナーを勢いよく刺すようにブチッと力強く注射針を刺しました。続いて極真空手をやっている、という体格いい男性の看護師がハレの口に黒板消しみたいな、それ以上の注射する際に肘の台にする注射台をハレの口に無理矢理突っ込みました。ハレの叫びを止めるためです。ハレの唇は切れて血が出てきました。なんてむごいことするのだろう?

金曜日から月曜日の朝に医師が出勤するまでハレは恐怖で震えて過ごしていました。ここにいることが自分の体調と精神を悪く影響させているようでした。

「神様、助けてください。」
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登場人物紹介

ハレは30代の生まれた時から洗礼を授けられたクリスチャン。5歳年下の夫も結婚後しばらく経ってから受洗。ハレは子供が生まれたら司祭になったらいいな、と夢見ている。ところが実際にはそんな簡単に恵まれるわけでもなく教会コミュニティで奮闘するハレの姿を追っていく。

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