パンダさんの星に願いを！
文字数 1,319文字
オリヒメとヒコボシは仲の良いカップルでした。
ところかまわずのイチャイチャに、イラついた神様がブチ切れ！
ふたりの仲は裂かれ、天の川をはさんで別居させられます。
それじゃアンマリなんで、、年に一度、七夕に面会が許されました。
このイベントに舞い上がったオリヒメとヒコボシ、HAPPYのおすそ分け！
皆の願いを抽選で叶えてくれる出血大サービス！
応募方法はカンタン、タンザクに願いを書いて笹の葉に吊るすだけ！
このトピックに、動物たちはドッタンバッタン大騒ぎ！
天上世界のゴシップなんて左ヒラメ右カレイほどの関心事ですが、
願いが叶う！となれば話は別です。
ワレこそが叶えてもらわんと、盛大なパーティーが開催されました。
会場は、モールやバルーンに万国旗でキンキラキン！
ピカピカミラーボールでPOPなサウンドがガンガン流れます。
そして！メインの笹の葉には様々な陳情がぶら下がっている！
いよいよクライマックス！
ミコシでコモカブリがセイヤソイヤ運ばれ、カガミ割り！
ブラボーッ！うえーいっ！
あとは飲めや歌えやのドンチャン騒ぎ！
ふぅーっ！
パンダさんは会場すみっこのソファに深々と腰を降ろした。
もう何時間たったのでしょう？
お酒大好きパンダさん、チョーシに乗ってガブガブ飲み過ぎた。
頭クラクラ、足元フラフラ、胃はムカムカします。
ふと、タンザクが目に入りました。
「エサがほしい」「おカネがほしい」「彼女がほしい」・・・
ふん、どいつもこいつも自分勝手で浅ましいなぁ。
そういえば一緒に来てた奥さんはどうしてるだろう？
探したら、なんと奥さんは若いクマたちとはしゃいでる。
けしからん！パンダさん、ムッとした。
そもそもだ、この笹の葉はボクが提供したんだぞ。
みんな、ボクへのリスペクトが足りない。
そうだ、七夕コンビもボクのお願いこそ叶えるべきだ！
いよいよ来月、ハコ推しアイドルユニット、待望の初LIVE！
当然、最前列VIP席にウヤウヤシクご招待あってしかるべし！
パンダさん、だんだん腹が立ってきた。
だいたいだなぁ、一年ぶりに会うくらいで大げさななんだよっ！
こちとらぁ年一の発情期なんざ、ルーティンみたいなもん。
それをカンチガイして恥ずかしげもなくワザワザ公表するかぁ？
そんなに見せつけたいのかっ！
パンダさん、やおら立ち上がるとツカツカと壁に向かった。
天上のオリヒメ・ヒコボシを大声で冷やかしてやろう。
ガラガラッと窓を開け満天の星空にヌッと首を突き出し、
「よぉよぉ、おふたりさん！アツイねぇーっ！」
・・・のつもりだったが、
パンダさん、窓を開けたつもりで閉めちゃった。
ガチャン！
石頭パンダさんのココバットが窓ガラズをブチ破った。
しかしさすがは飛散防止強化ガラス、全部割れず穴だけ明いた。
でもガラスだから割れ目がギザギザでチクチク当たって痛い！
首引っ込めるわけにもいかず、かといってつま先たちがツライ。
さらに胸の内から何やら熱いものがこみ上げてきました。ウップ！
行くも地獄、戻るも地獄、進退キワまったぁーっ！
パンダさん、本当に本当に心から心から願った。
「助けてぇ！」
パンダさんの星に願いを！
あれがデネブ、アルタイル、ベガ、君は指さす夏の大三角！
・・・・・・・・・・To Be Continued
ところかまわずのイチャイチャに、イラついた神様がブチ切れ！
ふたりの仲は裂かれ、天の川をはさんで別居させられます。
それじゃアンマリなんで、、年に一度、七夕に面会が許されました。
このイベントに舞い上がったオリヒメとヒコボシ、HAPPYのおすそ分け！
皆の願いを抽選で叶えてくれる出血大サービス！
応募方法はカンタン、タンザクに願いを書いて笹の葉に吊るすだけ！
このトピックに、動物たちはドッタンバッタン大騒ぎ！
天上世界のゴシップなんて左ヒラメ右カレイほどの関心事ですが、
願いが叶う！となれば話は別です。
ワレこそが叶えてもらわんと、盛大なパーティーが開催されました。
会場は、モールやバルーンに万国旗でキンキラキン！
ピカピカミラーボールでPOPなサウンドがガンガン流れます。
そして！メインの笹の葉には様々な陳情がぶら下がっている！
いよいよクライマックス！
ミコシでコモカブリがセイヤソイヤ運ばれ、カガミ割り！
ブラボーッ！うえーいっ！
あとは飲めや歌えやのドンチャン騒ぎ！
ふぅーっ！
パンダさんは会場すみっこのソファに深々と腰を降ろした。
もう何時間たったのでしょう？
お酒大好きパンダさん、チョーシに乗ってガブガブ飲み過ぎた。
頭クラクラ、足元フラフラ、胃はムカムカします。
ふと、タンザクが目に入りました。
「エサがほしい」「おカネがほしい」「彼女がほしい」・・・
ふん、どいつもこいつも自分勝手で浅ましいなぁ。
そういえば一緒に来てた奥さんはどうしてるだろう？
探したら、なんと奥さんは若いクマたちとはしゃいでる。
けしからん！パンダさん、ムッとした。
そもそもだ、この笹の葉はボクが提供したんだぞ。
みんな、ボクへのリスペクトが足りない。
そうだ、七夕コンビもボクのお願いこそ叶えるべきだ！
いよいよ来月、ハコ推しアイドルユニット、待望の初LIVE！
当然、最前列VIP席にウヤウヤシクご招待あってしかるべし！
パンダさん、だんだん腹が立ってきた。
だいたいだなぁ、一年ぶりに会うくらいで大げさななんだよっ！
こちとらぁ年一の発情期なんざ、ルーティンみたいなもん。
それをカンチガイして恥ずかしげもなくワザワザ公表するかぁ？
そんなに見せつけたいのかっ！
パンダさん、やおら立ち上がるとツカツカと壁に向かった。
天上のオリヒメ・ヒコボシを大声で冷やかしてやろう。
ガラガラッと窓を開け満天の星空にヌッと首を突き出し、
「よぉよぉ、おふたりさん！アツイねぇーっ！」
・・・のつもりだったが、
パンダさん、窓を開けたつもりで閉めちゃった。
ガチャン！
石頭パンダさんのココバットが窓ガラズをブチ破った。
しかしさすがは飛散防止強化ガラス、全部割れず穴だけ明いた。
でもガラスだから割れ目がギザギザでチクチク当たって痛い！
首引っ込めるわけにもいかず、かといってつま先たちがツライ。
さらに胸の内から何やら熱いものがこみ上げてきました。ウップ！
行くも地獄、戻るも地獄、進退キワまったぁーっ！
パンダさん、本当に本当に心から心から願った。
「助けてぇ！」
パンダさんの星に願いを！
あれがデネブ、アルタイル、ベガ、君は指さす夏の大三角！
・・・・・・・・・・To Be Continued
