(三)-2

文字数 216文字

 城下町は平野部なので、住宅が立ち並ぶ街であったが、この博物館があるエリアはちょうど山間部の谷の途中にあった。周囲には民家も点在していたが、畑と山林が広がっていた。
 そんな所に、最新技術の粋を集めたAIについての研究所や博物館があるというのはにわかに信じられなかった。廃墟になった小学校の校舎を改造して研究所にするところまではいいが、もっと便利な場所もあるだろう。
 俺は不思議に思いながら車を降り、AI博物館に入って行った。

(続く)
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