第17話

文字数 548文字

 その時、辺りは眩しすぎる光に包まれた。
「うぎっ!」
 だけど、女神様は現れない!!
「な、何!? おにいちゃん!! 地震!?」
「光!! 伏せろーー!!」
「……伏せていいの?」

 また天地を揺るがすような大きな地震がキッチンの家具を揺れ動かせた。
 巨大な地鳴りに耳を塞ぎたくなる。

 しばらくして、辺りは静寂が支配した。

 どうやら、光と一緒に気を失っていたみたいだ。
 倒れていた床から立ち上がって、周囲を見回してみると、ここは俺の家のはずだった。

 なんともない……。
 花柄模様の壁はあれだけの揺れでも亀裂すらないし。
 キッチンテーブルの上の食器も無事。

 だけど、どんなに願っても女神様は現れなかった。

「光……。外へ出てみよう」
「うん……」

 起き上がった光はいつも通りに元気一杯だったのが、唯一の救いだ。

 家の外も無事。
 何事もない。
 近所の家が倒壊しているとかもない。
 
 無事なのは本当に良いが、激しい揺れは俺たちの錯覚だった??

「うん?」

 俺の家の郵便箱には、何かが飛び出していた。 
 
 郵便箱から取り出してみると、また白い封筒で縦50cm横30cmと大きさも同じだった。

「よし、開けてみよう」

 封筒を開けると、中身はバイキングの招待券や色々なお食事券がたくさんと出てきた。

 うぎっ!
 なんて平和な!!
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