明穂ちゃんが休んだ（光）
文字数 770文字
（今日が終われば土日だ！はやく帰りたいなぁ）
（明穂ちゃんはもう教室に入ったかな？）
（先生）あれ、和光さんが来てないわねぇ。誰か何か聞いてない？
（先生）あとでご自宅に連絡しておくわね。それから、3時間目の授業は・・・
（えっ！明穂ちゃん休み？どうしたんだろう。
昨日あんなに元気だったのに・・・）
（お昼休みのチャイム）キーンコーンカーンコーン
（うう、どうしよう。お弁当・・・。
明穂ちゃんがいないと、私・・・）
明穂ちゃんはいつも元気で、学校を休むことなんてなかった。
クラスの体育や遠足の班分けも、いつも明穂ちゃんと一緒だった。
もちろん、お弁当の時間も当たり前のように明穂ちゃんと食べていた。
（そりゃ、明穂ちゃんだって体調が悪くなったりするよね。
はぁ、お弁当、どうしよう。）
（そういえば、便所飯というのを聞いたことがあったっけ。
今日は晴れてるから中庭に食べに行くフリをしてトイレに駆け込めば
誰にもバレずに済むかな・・・。）
（でも臭い中でお弁当食べるのイヤ！！）
（困ったなぁ・・・。うぅ・・・。）
うぅ、困ったなぁ～とか思ってたんじゃないの？和音！
あ、明穂ちゃん！？
弁当食べる相手いなくて、トイレで食べようかなぁ～
とか思ってたんでしょ！？
しーーっ！声が大きいよ明穂ちゃん！
でもまぁ、うん。トイレで食べようか迷ってたの。
便器に弁当落としたらどうするのよ！流れなくて詰まったら
弁当がトイレ中に散乱するのよ！絶対バレるわよ！
そこ！？
ほーらっ！お昼休みもあと10分しかないんだから、
さっさと食べましょ！
うん！
こうしてなんとかトイレでお弁当食べるのは免れた！
ところで明穂ちゃん、体調はもういいの？
あっはっは！元気だよ！ほら、もう弁当全部食べちゃった！
なんというか、ちょっとした勘違いで？
勘違い？
今日はもう土曜日になってると思ってました！
明穂ちゃん・・・。
