バモイドオキ神へ捧ぐ

文字数 195文字

仰ぎ見た闇の中で
織姫と彦星が腰を振っている
それももうすぐ終わりを迎えるだろう
決意表明を紙に書き残して
さあ飛び立とうか
低次元の空へと

思考がまとまりを失い
形あるものが瓦解し
全てが黒一色に溶けていく
それが今の僕には心地よい
総身を夜に委託した

有機物の手を借りることもないままに
もうすぐ全てが終わる
計画した一人旅に行くこともなく

仰ぎ見た空に
輝くものはなに一つなかった

もうすぐ全ては終わりを迎えるだろう
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