第二話 「最強の凱旋」01
文字数 1,182文字
チーム・ランツィアが北の城塞グロッセナに凱旋を果たす。
力を使い果たしたシュンは、仲間たちに両脇を抱えられ北門を潜った。
新たな最強を一目見ようと門の内側には、大勢の市民や戦闘種族が集まりごった返している。
力を使い果たしたシュンは、仲間たちに両脇を抱えられ北門を潜った。
新たな最強を一目見ようと門の内側には、大勢の市民や戦闘種族が集まりごった返している。
2017/12/01 10:09
サブリーダーのブレイソンが興奮した面持ちでシュンの脇を支える。
戦いの疲労と緊張からの解放で、シュンの体にはまともに力が入らなかった。
【回復】のスキルは既に底をついている。
戦いの疲労と緊張からの解放で、シュンの体にはまともに力が入らなかった。
【回復】のスキルは既に底をついている。
2017/12/01 10:11
もう一人のサブリーダー、森の中で常にシュンを見守ったアルバーがもう片側を支える。
今回の一件でシュンが率いるチーム・ランツィアには高額のスポンサー料が見込めた。
力と金、両方の強さが手に入るのだ。
そして、この人気だ。ファンの若い女性たちがチームを取り囲み、シュンたちは人垣に阻まれ動くこともままならない。
今回の一件でシュンが率いるチーム・ランツィアには高額のスポンサー料が見込めた。
力と金、両方の強さが手に入るのだ。
そして、この人気だ。ファンの若い女性たちがチームを取り囲み、シュンたちは人垣に阻まれ動くこともままならない。
2017/12/01 10:12
突然、派手な衣装の女を先頭に、武装した女戦闘種の集団が現れる。
チーム・スカーレッドは女ばかりのチームだ。
チーム・スカーレッドは女ばかりのチームだ。
2017/12/01 10:13
隊長のレイキュアが叫ぶと人垣が二つに割れる。
チーム・ランツィアとスカーレッドは以前から交流がある友好チームだ。
チーム・ランツィアとスカーレッドは以前から交流がある友好チームだ。
2017/12/01 10:13
アルバーが頭を下げ、シュンたちはゆっくりと進む。
2017/12/01 10:15
シュンが作り笑いを浮かべて答えた。
2017/12/01 10:16
シュンとレイキュアの掛け合いと見得に人垣は更に沸いた。
シュンが促すと、アルバーとブレイソンは静かに離れる。しかしシュンはまだふらついている。
シュンが促すと、アルバーとブレイソンは静かに離れる。しかしシュンはまだふらついている。
2017/12/01 10:18
その叫びにチーム・スカーレッド隊員たちが脇に寄る。
声の先には短い黒髪で童顔の若い女性が、心配そうな面持ちで立ち尽くしていた。
声の先には短い黒髪で童顔の若い女性が、心配そうな面持ちで立ち尽くしていた。
2017/12/01 10:18
2017/12/05 10:36
女性がもう一度叫び駆け寄ると、シュンはその女性の胸に倒れ込む。
2017/12/01 10:19
もう一人、マヤの隣にジョルジュの姿も見えた。シュンの出身地、マヤの住む街のベテラン戦闘種で、シュンの父親の親友でもあった。
ギルドの連絡役としてこの街を訪れ、マヤが時々同行していた。
ギルドの連絡役としてこの街を訪れ、マヤが時々同行していた。
2017/12/01 10:21
シュンはもう一度照れくさそうに笑って、マヤの胸に顔を埋めた。
2017/12/01 10:21