#8 その腕を枕に

文字数 7,755文字

 夕日の差し込む中、彼女は部屋に戻った。

 そこには何もない。あるのは乱れたシーツと、中に入ってくる外の喧騒だけ。彼女がベッドに腰掛けると、長い影が前方に伸びて、まるで責め立てるかのようにゆらゆらと揺れた。

「……あたし」

 シーツを、ぎゅっと握りしめる。

「なんてこと、言っちゃったんだろう。一番の親友に。こんなの……こんなの、あたし、酷すぎるよ」

 そう零すと、後はもう言葉が溢れて仕方ない。

「ごめんね……ごめんね、シャーリー……あたし、あなたを悲しませるつもりはなかった。だけど、絶対に一緒にいられない。あなたまで不幸になってしまうもの……そんなの絶対に、絶対に良くないもの……っ」

 涙と鼻水が流れるままになって、床に染みを作る。それを止めることはしなかった、できなかった。

「いやだ、こんな身体……はやく、元に戻りたい……あの日々に――」

 その時。
 前方の影が歪み、膨張し。
 ――全く別の姿を、創り出した。

(ならばその願い――僕が、叶えてあげましょう)

 その男の声が、エスタの耳に響いた。



 同じ時刻。

 シャーリーは、グランド・パークのヘブンズソードへと向かっていた。
 そこから天上へと伸びる軌道エレベーターに乗れば、ハイヤーグラウンドに帰ることが出来る。

 なんのことはない。
 元々居た場所へと、戻るだけなのだ。

「結局。何にも変わらない」

 それはこの世界に蔓延する諦観と通底しているもの。

 世界は変わらない。シャーリー一人の力では、絶対に変わらない。
 この数時間で、彼女はそれを思い知らされていた。

 だからこうして、夕焼けの公園の中を一人歩いて行く。周囲にはペットを連れてマラソンをする者達、連れ立って歩く者達……あるいは、彼女と同様、何かの空白を抱えながら、あてどなく歩く者達。

 足取りは重く、口の中はカラカラだった。しかし、じきに慣れるだろう。上に戻る頃には。

「あの人達にはもっと、感謝しなきゃいけなかったな……」

 第八機関と名乗った人達。

 自らを正義の味方と言った人達。奇矯だが、強さと信念に溢れた人達。僅かな間共に過ごしたが……まぁ、楽しかったと言えるかもしれない。
 
 なにより、当初の自分の目的を共に達成してくれたのだ。別れ際、もっときっちり挨拶すればよかった、と今更ながら思う。だが、あれで限界だったようにも思える。



「それで君は、帰るんだな。ハイヤーグラウンドに」

「えぇ……今のボクが、エスタに出来ることは何もありませんから」

「――そうか」

「でも、本当にありがとうございました。エスタを探すのに協力していただけて、感謝しています。本当はもっと良いお礼がしたいのですが……」

「気にしなくていい。君のお陰で、事務所が相当片付いた。それだけでも……十分だ」

「そう、ですか……」



「忘れよう、何もかも」

 これは、夢だったのかもしれない。
 鬱蒼としたジャングルに紛れ込んだ夢。

 シャーリーはそう考えた後、ため息を付いた。
 それから、更に進んでいく。天から突き刺さる剣へと。

「これも……もう、要らないかな」

 ポケットに触れると、その中の膨らみ――小さな剣の感触が伝わる。あの出来事が心の中に凝りとしてある限り、持っているつもりだった。

 しかしそれは逆に、何事かを諦めきれないために持っていただけだったのかもしれない。それも今は、無用の長物だろう。

 だから、上に着けば、役所に届けてしまおう。その際どれだけ怒られるかは想像もつかない。あの時回収を進めていたものを、こっそり隠していたのだから。

「今更そんなの、気にしたって」

 なんだかおかしくなって、乾いた笑いが漏れる。どれだけ大人に怒られたところで、あの子の悲しげな顔に勝てるものはない。ありはしないのだ。
 何もかもが、馬鹿馬鹿しく思えてきた。


 ……地面が、揺れた。

 足元がふらついて、前に転倒しかける。周囲で悲鳴が上がる。街路樹がざわめいた。
 シャーリーは後方を振り返った。

「何アレ……」
「また……??」
「いつもよりデカくないか……」

 そこにあったのは。

 巨大な爆炎。ダウンタウンのビルの狭間から、上へ上へと立ち上っていた。
 黒々とした、不気味な巨影。

 人々は口々に噂しあい、ニュースを確認している。あるいは、野次を飛ばす。
 そしてシャーリーは、それに背を向ける。

「……また、どこかで何かが。でも、ボクにはもう……」

 関係ない。
 きっとこれも、この街ではよくあること。
 そう、思っていたのだが――。

「――ッ!?」

 鈍い痛みが腰部に走り、シャーリーはよろめく。

 『痛い』。今のは一体。まるで閃光のように身体を駆け巡り、何か一つの『予感』のようなものを奔らせた……今のは。

 その根源が分かる。爆炎に対する反応は周囲で続いている。彼女はポケットに触れる。そして取り出す。小さな剣。

 その剣身が――淡く、発光しているように見えた。

「これは……」

 その時感じ取った予感。それが発するものに、シャーリーは全身を打たれたような気持ちを味わった。もし、もしこの『予感』が正しいのなら――何の根拠もないけれど。

 今動かなければ、絶対に後悔する。そう感じた。

「……くそッ! 馬鹿げてるッ!!」

 彼女は、口ではそう罵った。自分のことを。
 しかし今は身を翻し、来た道を逆走して――タクシーを呼んだ。

 グランド・パークでは既に騒ぎは半分ほどになり、残りはカオスの日常という『いつも通り』を悟り、自分の行動に戻りつつあった。しかし、起きたことを、なかったことにすることは出来ない。誰であっても。



「へいへいへい、なんだってこんな時に俺を拾ったんだ? さっきの爆発見たろ、ああいうのが起きた日には休暇をいただくって決めてんだぜ、俺は!!」

 カーステレオを爆音で流しながら、なおもその音量に負けないほどの声で運転席の若い黒人が怒鳴った。

「ごめんなさい。でも、行かなきゃならないんです」

「まぁそのお陰で二度も異動しちまってるがな! だが仕事は仕事だ、『流しのジェレミー』が嫌々案内してやるよ! どこへだろうとな!!」

 イエローと空色のツートンで塗り分けられた錆だらけのタクシーは、グランド・パークの停留所を発して一路、ノースブロードウェイを走り抜けていた。その向こう側からは、大勢の人々が押し寄せ、何かに急かされているかのように通っていく。

 誰も彼もがその顔に不安と恐慌を浮かべながら――各々の手段を以て去っていく。あるいは脚を高速化し。あるいは壁伝いに歩き。まるでサーカスのように、どろりと人々の流れがタクシーの横を流れていく。

「シャレにならねぇことがあの爆発の向こうで起きてるらしいぜ……くそっ、あんたがあんまり切羽詰った顔してたんでとりあえず乗せちまった――くそっ、俺も大抵お人好しだ……あんたも早く逃げたほうがいいぜ、俺の勘だとさっきの爆発は――ファック!!!!」

 逃げていく人々の何人かがフロントガラスの上を通り過ぎていった……車の群れも混雑していて、至る所でクラクションが鳴り響き、浮島のせいで常に薄暗いストリートの空気を染め上げている。

 シャーリーはこの男に、『あの爆発にギリギリまで近づいて欲しい』とオーダーを出した。それも、三倍の賃金を以て。しばし問答を続けたが、最終的に気のいいこの男が折れる形になった。

「せっかく磨いたのに台無しだ! こんなんじゃろくに通れやしない――まったく、あんたもイカれてるが俺も大概だ……くそっ」

 ダッシュボードに挟まっている色褪せた写真はマリブの美しい海。男はそこに『未来』とマジックで書き込んでいた。

「ごめんなさい、でも、ボクは」

「もう喋るなよ! あんた……大物になるぜっ!!」

 男は叫び、セダンのアクセルを一気に踏み込んだ。



 夕暮れに染まりつつある、ウエスト・6thストリート。

 その只中を今、人々が悲鳴と現状への悲嘆を吐き散らしながら逃げていく。まるで濁流のように。車とバイクの群れは渋滞の中で溢れかえり、そこから漏れ出るように更に多くの者達が逃げていく。

 問題の爆炎はその後方で起きる。中規模の高さのジュエリー・マートビルが根本からめりめりとへし折れ、隣のビルディングに激突した。重くどす黒い煙が大量に立ち込めて、無数の窓ガラスの欠片が周囲に吹きこぼれる。地面が揺れる。

 手持ちカメラでその状況を撮影している物好きの一人―は、その倒壊の瞬間、何か長大な木の幹のようなものがそのビルを打ちしだいた様子を見たことだろう。

 爆炎の中から――翼を生やしたモロウ達が逃げていく。
 ――そして、その向こう側に、『奴』は居た。

 ……数日前、多くの者達がその咆哮を耳にした。響き渡り、壁やガラスにヒビを入れる悍ましい声。

 それはまぎれもなく、先日ダウンタウンで暴れ狂い――混沌のディプスのメッセージを存分に伝えたあの巨躯に違いなかった。

 その身を震わせてアスファルトの地面を抉り、両腕を振るいながら暴れているのは変わらない。先程ビルを破壊したのも彼だったからだ。しかし、その姿には大きな違いがあった。

 体躯は50フィートほどにまで膨れ上がり、四肢にはまるで触手のような茶褐色の肉が巻き付き、まるで意志を持つかのように蠢き、鞭のごとく周囲に触れ回り、手当たり次第に穿っているのだった。

 壁が凹み、瓦礫が落ちて、その下の人々や車を巻き添えにする。そう――何かが化け物(ハルク)に融合しているかのようだった。

「……酷いな」

 流れに逆らうようにゆったりと歩き、化物に遠くから向き合う女が居た。

 フェイだ。ゆっくりと紫煙を口から吐き出し、品定めをするように見据える。恐怖はそこにはない。

 そのすぐ近くにバイク――スズキ・カタナが止まり、そこから小柄な少女が飛び上がる。そのまま、化物に向かっていった――銀色の流星。

「……よし。当初の作戦通りで行くぞ。だがもしものときは……わたし(フェイ)が。あぁ、仕方あるまい」

 フェイはスマートフォンで遣り取りする。
 通話の先には、別方角へと向かうシトロエンDSがある。キムとグロリアがそこに居るのだ。

「……」

 通話を切り、あらためて化物と向かい合う。その横を人々が通っていく。

「おい、何やってんだ――さっさと逃げたほうが良い!!」

 大きな甲羅を背負った男が、フェイに叫んだ。表情には汗が浮かび、瞳は恐怖からか何度も後方を確認する。

「なら、君がおぶっていってくれるかな? タートルナイト」

「馬鹿言うな! もう知らん、勝手にしろ!!」

 男はそう言って去っていく――彼は背が高かった。ように見えた。足をローラーに換装したテロドの男におぶられていた……彼女は一瞬ふっと笑ってから、やはり正面で暴れている存在を見る。

「奇妙だ……以前のようにヘブンズソードへと向かえば良いものの、徒に破壊を繰り返しているように見える。何を考えている、ディプス」

 彼は間違いなくモンスター映画に出てくるような巨体であり、現在進行形で街に対する蹂躙を続けていた。その証拠に幾つかのビルディングが倒壊の憂き目に遭っており、それ以外の多くも既に建物としては使いものにならないような、廃墟同然となっている。

 だが、その暴威の殆どは咆哮し、その場で狂い悶えることだけに充てられているようだった。そこに……目的を持った破壊は無いように見えた。

 では、何が目的なのか?
 それは分からない。彼の触手は地面を激しくのたうち、ビル壁面にヒビを入れている。それだけで脅威のはずだが、はずだが……――。

 彼女の疑問をよそに、チヨが化物に向かっていき――そして幾度かの閃光が彼の身体の上で弾けた。

 後方で、何かが強烈に摩擦する音が響いた。フェイが振り返ると、乗り捨てられた大量の車が至る所に転がっているストリートに、一台のタクシーが滑り込んでいた。向かい側では化け物(ハルク)が暴れ、鞭のような腕を振るい続けている。車は斜めに停車した。至るところに凹みが生じている。

 そこから、一人の少女が出てくる。

「もう俺は知らねぇぞ、後は勝手にやれ!」

「……っ、あれが――」

「無視かよ!もういい、俺はもう沢山だ、帰らせてもらうぜ!!」

 タクシーは蛇行しながら後方へ去っていく。化け物から離れるように。捨て置かれた車の合間を縫って。
 少女が駆け寄ってくる。そして、フェイのすぐ近くに立つ。

「……」

「君は」

 フェイが声をかける。

「――っ……!!!!」

 思い詰めた顔で、シャーリーがフェイを見た。



「何故戻ってきた? 上に戻ったんじゃないのか」

 フェイが、やや目を見開いて言った。
 シャーリーは顔を俯けて……それから返答する。

「分かりません。でも、何かがボクを引き寄せたんです。それが何かは分からないんですけど……」

「そんなことを言う前に、逃げることを勧めるが」

 ……怪物が咆哮し、腕を振るった。それは先程倒壊したビルの向かい側に命中し、大きな陥没を生み出して余波を拡散させた。

 隣のビルディングに倒れ込んだ建物は根本から折れ、その下に居た者達を煙の中に引き込み、呑み込んでいく。その状況を見て、更に悲鳴が広がっていく――化け物は更にその場で咆哮する。

 彼はどこかへと進行しているわけではなかった。じっとその場で暴れ狂っていた。既にアスファルトの至る場所がささくれ立ち、看板や標識が散らばり、辺り一面が嵐の過ぎ去ったような有様になっている。

 逃げ去っていく人々が絶えることはない。それだけ多くの者達が彼の降臨する瞬間、その場に居たということだった。

 煙と炎がアスファルトの割れ目から常に噴き出ていて、それはストリートの上に乗り捨てられた車たちを黒く染めていく。

「でも、ボクは――」

 ……一人の少女が吹き飛ばされて、フェイ達のすぐ近くに着地する。
 その脚は火花の轍を前方にガリガリと作りながら、アスファルトの焦げる匂いを撒き散らした。

「フェイっ、……――」

 それはチヨだった。彼女はフェイに駆け寄った。そして顔が固まる。シャーリーを見て。

「チヨさん……」

 チヨは目を僅かに見開いていた。それは驚きでも怒りでもない、奇妙な表情だった。数日間彼女を見てきたことで、シャーリーはこの少女もしっかりと感情の機微があることを知っていた。ただ、分かり辛いというだけで。

「これは、驚いたな。いや、運命というべきか」

 チヨはそんなことを言った。その声の末尾が、化け物の咆哮でかき消される。
 彼女たち三人の周りを人々が駆け抜けていって、世界が彼女たちだけになる。

「お前にしてはえらく詩的じゃないか。一体どうした」

「その女が何故そこに居るのかは……皆目分からん」

 チヨは身を翻して、化け物を見た。

「が、その女は見る必要がある……あやつを」

「……?」

「おい、女」

 チヨが言った。シャーリーのことを、彼女はまだ一度も名前で呼んでいない。

「アレを見ろ。もののけの正面、胴体の付近だ」

「えっ……????」

 チヨはそれだけ言い残すと、腰元から再び抜刀した。黒檀の異様に鋭く輝くサムライソード。

「参る」

 腰より下に低く構えた状態で前方を見据える。霞む空気の奥に奴が居る。炎と煙に塗れながら。それから、脚元の『孔』から青白い光をブースターの如く放ちながら、駆け出していく。

 間もなく彼女の姿は煙の奥へと消えていく。そして閃光が何度もきらめく。化け物との接敵が開始されたのだ。

「……」

 シャーリーは、チヨの言い残した言葉に従うほかない。僅かに化け物へと歩みを進める。その後方を守るようにフェイも居る。遠くと近くに響く悲鳴の数々。

「逃げろ!!」
「あいつ動かないわよ、何やってんの!?」
「知るかよ!! なんでまた出てきやがったんだ!!」
「畜生警察は何やってんだッ!!」
「交通整理だとさぁ!!!!」
「もう嫌ぁッ、」
「誰だ、誰が俺の脚を掬いやがった、」
「――……破滅の時は近い!!!!」
「おかあさあああああん!!! おかあさあああああん!!!」

 はぐれた栗色の髪の子供が全身を光らせながら泣き叫ぶが、間もなく彼は子供を抱えた大柄の鈍色の男に跳ね飛ばされ、地面に転がる。

「どけ妖精野郎!!」

 その傍を野球帽を被ったしわくちゃの老人がゆっくりと通り過ぎ、何やらこの世界の破滅にまつわる詩を淀んだ瞳で吟じる。

 薄汚れた作業服姿の男は脇の下から手を一本増やした状態で人々をかき分けていく――角を生やし、毛皮でその身を覆った者達に悪態をつきながら。

「どけ、どけ獣人ども――……お前らはいつだってそうだ、頭の悪い、――くそったれッ」

 その下に、コロナビールの瓶が転がって粉々に砕けた――……。

 クラクションとサイレンの重奏。後方に化け物。逃亡は続く。まるで、滅びた街を追いやられた流浪の民のごとく――異形の者達は、ロサンゼルスの街をひた走る。

 シャーリーはその流れ……灰色のものたちの群れに逆らいながらよろよろと煙の中を進んでいく。化け物の表面には、幾度も閃光が奔っていた。チヨが、彼の身体に飛び乗って戦闘を続けていたのだ。

 そのカタナは何度も斬撃を刻み込むが――そのたびに筋肉がほぐれ……再生する。

 ……煙の向こう側に、いよいよ化け物の姿が鮮明に映り込んだ。突っ立つ自分を邪魔だと罵る者達の声を無視して、シャーリーは彼を見た。

 ――化け物の胴体の中央部。

 そこから、何かが生えていた。いや、囚われていた。肥大化した筋肉と、触手の如きものに包まれて拘束され、動けなくなっているもの。苦悶の中で目を瞑っている存在。

「――あぁ……そんな」

 思わず声が出る。それは見間違いでもなければ幻でもない。そこにあるのは単なる肉の隆起でもなければ、腫瘍というわけでもない。チヨはこれを知って、シャーリーに伝えたのだ。彼女は全てを見ていたのだ……。

 ……目が乾いていく。膝をつくと、砂利がジーンズに食い込んで痛かった。だが、それは気にならなかった。彼女の目には、はっきりと、それが見えていた。

 見えてしまっていた。

 認めなくない現実と、実際に起きている現実。その2つが重なって、目眩が起きた。

 化け物の胴体の中央、触手に絡め取られ、抱きとめられているかのように拘束されているのは――。


 眠るように目を瞑る、エスタ・フレミングだった。
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