その23 毒、毒、毒

文字数 777文字

もう、どんだけ毒が好きなのクローディアスw
(クローディアスの声音)「好きです。毒。」
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「かんぱーい。」(杯に真珠を落とすしぐさ)ぽちゃ。しゅわしゅわしゅわしゅわ、「うひひひ、ささささささ、これを飲め、飲め、飲め」
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誰が飲むかっつーの。どう見ても毒でしょ。
泡出てるしw 色も変わっちゃってるしw
この、クローディアスが毒マニアだっていうアイデア、、、
テキトー。ほんとテキトー、口から出まかせ。
高田純次さんですかあなたはw
すいませんw
いや本当ありがとう。これ来た。ほんと来た。原作でも毒いっぱい使うけどね。ここまで来ると、自分の身を守るためにハムレットを殺そうというより、もう、、、
毒の効き目を試したいだけなの。
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ポランスキーの『マクベス』なんかで見たんだけど、昔のヨーロッパのお城って、始末された人を投げ棄てるダスターシュートみたいのがあるんだよね。クローディアス、そこにばんばん棄ててるの。
ばんばん棄ててるんだw
「あ、ちょっと効きすぎた」とかって。毒プレイ失敗して。
毒プレイ!! なにそれ!! あーわかった、そうか。クローディアス、ガートルードが好きすぎてずっと独身をとおしてきたとか、そんなロマンティックなあれじゃないんだ。
そう、毒プレイしてばんばんダスターシュート。
うわクローディアス最強。ハムレット絶対勝てないじゃん。
無理無理。
でも訊いていい? だってガートルードさん嫁いできたのずいぶん前でしょ。さっさとお兄さん殺して盗ってもよくない? なんで二十数年間かけるわけ?

そんなの決まってるよ。飽きたんだよ。

何に?
若いコに。
ええ?! さんざん毒プレイしたあげくってこと?
そう。そろそろちょっと、完熟したのが試してみたくなったの。
。。。(驚愕)
最低だなクローディアス!!
あんたが考えたんでしょ!!
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登場人物紹介

宮﨑稲穂(みやざきいなほ/イナホー)

俳優。シアターユニット・サラ専属。旗揚げから全作品に出演し、現在に至る。名前だけ見て女子と間違われることがあるが、男性。居合道六段、剣号「宮﨑哲舟」(てっしゅう)。


実村文(みむらあや/ザチョー)

劇作家・演出家。ときどき女優。シアターユニット・サラ主宰。NOVEL DAYSでは未村明(ミムラアキラ)名義で執筆。

イナホー

ザチョー

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