運命のとき⑸
文字数 431文字
私か、あるいは誰かが命を落とすまで延々と続くなんて……!
命を
死神の思い通りなんかに、絶対にさせないんだからっ!
パパの腕の中で眠っていたはずのチョコが、ちょこちょこと可愛らしい足取りでやってくると、私の足にすり寄る。
チョコの頭をなでなでとなでる。
そして、いつものように抱き上げようとすると、チョコはスルリと身をかわし、道路に駆け出す。
この声─────……!
名無しさんがスッと消えると同時に、目の前に突如トラックが現れた。
ゴォ─────!
私、死ん─────……!
え?
パ……パ…………?
海?