詩小説『透明な星』3分の空想世界。大人の女性へ。

エピソード文字数 347文字

透明な星

小さな窓にふと目をやる。
ガラス越しに集まる、通り雨の雫。
まるで透明な星みたいだねと。
ほら雫が、ひとすじ溢れたよ。
願い事も叶わない流れ星だねって。

この部屋からガラスに触れても。
外の世界からでないと掴めない。
うそみたいでしょ? 恋人になれたなんて。
うそみたいでしょ? 別れるなんて。

透明な星空に寄り添って。

いくつもの雫に滲む。
街の灯りは私の前で揺れていた。
その微かな光は浮かんでは漂う。
まるで海月みたいに綺麗。

私は深い海の中。

誰かは小さな窓に目をやった。
誰かは降り出した小雨に気づく。
傘も持たずして、耳を赤くして、駆け抜けて。
息を切らした時、我に返った。
立ち止まって、馬鹿馬鹿しいなって。

思い知らされた。
これほど好きだったんだって。
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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