かいじゅうたちのいるところ:ふわふわ隔離の7500字

文字数 7,646文字


 21世紀の半ば、世の中に『かいじゅう』病という奇病が溢れた。
 『かいじゅう』になってしまう奇病だ。『かいじゅう』になった人はとても大きくなる。だいたいが10メートルくらいの大きさに。
 10メートルっていうと電柱とか3階建ての建物くらいの高さ。

 『かいじゅう』になった人は『かいじゅう』になったからといって暴れたりするわけじゃない。ごはんも食べないみたいだし、ぽわんと大きくなってそのままずっとぼんやりしている。たまによいしょ、と動いたりはするけれど。

 それで今のところ『かいじゅう』というのは一度なってしまうと治ったりはしないらしい。死んだりすることもないらしい。とはいっても『かいじゅう』病が最初に発生してからまだ6年。だからまだ全然わからない。
 研究も全然進んでいない。
 死んだ『かいじゅう』も病気になった『かいじゅう』も、怪我をした『かいじゅう』もいない。だから『かいじゅう』が何なのかとか中身がどうなっているのかはさっぱりわからない。X線写真をとってみても外側の形がそのままうつるだけで中身はわからない。
 一度どこかの誰かが『かいじゅう』の口の中に入ってみたけれど、その中はぬいぐるみの口のようにどこにも繋がっていなかった。よく考えたら『かいじゅう』はごはんを食べないんだから、そういうものなのかもしれない。

 それでね、『かいじゅう』はとっても幸せになった人がなるらしい。
 だから最近は幸せになっちゃだめなんだ。

 (ひびき)は私の彼氏、だった。
 どこかちょっと間が抜けていて、細かいことはあんまり気にしなくて、でも大事な時は守ってくれそうな、そんな人。
 もうすぐ結婚する予定だった。6月になったらねっていって結婚式場を見て、どんなドレスを着ようかなとか、どんなプランにしようかな、といろいろ考えて、でも幸せになっちゃだめで、なんだかよくわからないふわふわの気持ちを無理に目減りさせながら、頑張ってそれなりに幸せな結婚式にしようと思っていたのに。
 響は私の目の前でぽわんと『かいじゅう』になってしまった。
 ここで指輪の交換をしようねって言ったその場所で。

 酷い、ずるい、酷いよ。馬鹿馬鹿。
 だって響が『かいじゅう』になっちゃったら、私は『かいじゅう』になれないじゃんか。私を幸せにするって言ってたじゃんか。私よりさきに怪獣になんないって言ったじゃんか。嘘つき。
 ……響がいなくて幸せになれるわけないじゃんか。酷い。酷い。

 6年前に『かいじゅう』病が流行ってから世界から消えたものがたくさんある。遊園地、観光地、温泉、シネコン、スキー場。楽しくなる場所。
 そして結婚式場。結婚式場は『かいじゅう』の多発ポイントだ。『かいじゅう』になるリスクが高い危険な場所。
 だから結婚式場の契約をする前に大抵の人は『かいじゅう』保険にはいる。飛行機に乗ったりダイビングをする前みたいに。
 『かいじゅう』になってしまったらその費用は全額返金で、『かいじゅう』になったことにまつわる諸費用が支払われる。

 私と響も『かいじゅう』保険に入っていた。
 だから『かいじゅう』になってしまった響の移動費用も保険からまかなわれ、響はとりあえず町立の『かいじゅう』一時保管所に収納された。そこは海に面した広い空き地。
 響、物理的にはももう一緒にはいられないの。私たちが住んでいた1DKのアパートに『かいじゅう』は入れない。『かいじゅう』はとても大きくて人のたくさんいる町にもおいておけない。 

 だから『かいじゅう』になってしまった人はそこで町の家族や友達、みんなとお別れして、山奥や孤島にある『かいじゅう』保管施設に移動する。
 そこではたくさんの『かいじゅう』がぼんやりと暮らしているらしい。

 響の『かいじゅう』が町の一時保管施設にいられる期間は条例で7日間と決まっている。7日間一緒にいて、それで終わり。それで町から弔慰金10万円をもらった。なんだかよくわからないまま時間が進む。

 響は突然いなくなり、突然現れたものだから、頭の収拾は全然ついていなかった。このままだと気がついたら7日間が経ってそう。でも7日間で響とお別れしなくちゃならない。
 だってそうしないといけない。響はもういなくなってしまって、ここにいるのは響だった『かいじゅう』で、それもすぐいなくなる。だからこの7日間は響と一緒にいようと思った。

 響の『かいじゅう』は一時保管施設の広い広場の片隅に座っている。縛ったりされているわけではない。『かいじゅう』はもともとほとんど動かない。だからぽわんと座っているだけだ。短い足を伸ばして、手もこころもち前に投げ出して、お尻をぺたんとつけて座っている。
 かわり果ててしまった響。
 響の目。昨日は私をまっすぐに見てほほえんでくれたのに、今はぼんやりとどこを見ているのかよくわからない目でどこかを眺めている。

「ねぇ響。『かいじゅう』になっちゃったらもう人間とは違うって聞いたの」

 9.2メートルの響の『かいじゅう』。平均より少し小さいけど私の6倍くらいの大きさ。座っていても4倍くらい。それを足の間から眺めあげていた。響の『かいじゅう』はわずかに首をかしげたまま、ぼんやり私を含むどこかを見ている。
 体にさわってみるとイメージ的にゾウみたいなぶにっとした感触で、ほんの少しだけ生臭い。触っていることはわかるのかな。そう思ってぐにぐにしてみたけれど、変化がない。

「ねぇ。あなたは響なの?」

 返事はない。なんとか足の上によじ登る。そうすると体を伸ばせば胸くらいまでは手が届く。けれども顔までは届かない。その目線には届かない。

「響、こっちに向いて、ねえ。お願い」

 何度か呼びかけても何の反応もない。
 響はいなくなってしまった。ちがくて。響はこの『かいじゅう』で。
 響、とこの『かいじゅう』を呼ぶ度に頭の中の響の姿が壊れていく。いややっぱりちがくて。この『かいじゅう』が響なんだからむしろそっちの方が正しくて。いやだ。もう、何が何だかよくわからない。
 よくわからないよう。
 よくわからないというそのこと自体が私が好きだった響がもういないってことを実感させる。響、もういないの? それとも。
 目の前にいる響はあいかわらずぼんやりと私を見ていた。

 そうやって響の『かいじゅう』を見上げていると、ぽたりと何かがおちてきた。
 雨。
 困った。傘は持ってきていなかった。どうしようと見回すと、響の『かいじゅう』の腕がまっすぐ伸びているのに気がついた。この腕の下でなら雨がよけられるかも。いそいそと足の上から飛び降りて右肘の裏に回る。小さくなって座るとなんとか綺麗に収まった。
 みあげると、どこか長四角のような肘のさきっぽが見えた。
 雨がざわざわしとしと降っていて、その腕の外側に黒いシミをつくっていく。けれどもここなら響が私を守ってくれる。

 『かいじゅう』は形がそれぞれ違う。響の『かいじゅう』の肘は四角いのか。そんなことを思っているともそり、としっぽが僅かにゆれた。
 しっぽ。響の『かいじゅう』には短いしっぽがある。1メートルくらいのとても中途半端な長さのしっぽ。この適当さが響っぽい。
 それで気がつくとウトウトしていてちょっと眠ってしまっていたみたい。もたれかかっていた響のお尻はなんだかほんわり温かい。一緒にソファでテレビ見てた時みたいに。
 そういえば『かいじゅう』の体温はだいたい人間と一緒って聞いた。
 気がつくと雲はまだかかっていたけれど、いつのまにやら雨はあがっていたらしい。

 一時保管所に注文するとご飯を用意してもらえるし、宿舎を貸してもらえる。寝袋や毛布も。『かいじゅう』になってしまった人と最後の時間まで片時も離れたくないという人は多いから。
 それで最初に来た日から昼ごはんと晩御飯を食べて毛布を借りて響の『かいじゅう』のお腹の上でくっついて眠って朝ごはんを食べた。でも響の『かいじゅう』はちっとも動かない。

 私と響はどうして結婚しようとしたんだろう。
 みんなにお祝いしてほしかったの。おめでとうって。いい人でよかったねって。私と響の間の時間はなんだかゆっくりで、大恋愛ってわけじゃなかったからそこまで幸せにはならないんじゃないかって思ったから。
 結婚する人なんて今はあんまりいない。結婚すると幸せになる。子どもができると幸せになる。幸せになると『かいじゅう』になる。そうすると残された人は不幸になる。
 そうして私は不幸になった。響とは今日を入れて6日しか一緒にいられない。

 私は何をしているんだろう。
 響とお別れをするの。それはわかっている。響とお別れ? 響の『かいじゅう』とお別れ? そのどちらとものお別れ。
 響との思い出が浮かぶ。一緒にピクニックに行った。青く澄んだ山の上で涼しい風が吹くと髪がばさばさになって。それで薄い緑と薄い青を分けるでこぼこの稜線を眺めていると唐突に警告に行き当たる。

『幸せになりすぎないように注意して』

 その看板はわざわざ山が切り開かれて、一番綺麗に見える辺りに置いてある。それを見るとちょっと冷静になる。幸せになりすぎちゃだめなんだ。
 それから一緒に公園に行った。芝生の上にくっついて寝転んだ。今みたいに日差しはぽかぽかあたたかくて土はひんやり冷たい。でも少し先をみると木に看板が立てかけられている。

『幸せになりすぎないように注意して』

 また響とごろごろしたいな。
 響の『かいじゅう』のおなかは平たいけれど地面にぺたりと座っているからうまくもたれられない。だからその巨大な丸太のような足の上でごろりと横になる。表面はゆるやかに歪曲していて油断するとおっこちちゃうけど上で転がる分には申し分ない。
 私の手足は響の『かいじゅう』の足の曲面に沿って重力に従いたらりと地面に向かってたれている。今日は晴れ。私の頭は響のあごの影になっているけれどお腹から下はぽかぽかした日差しがあたってあたたまる。私がのっかっていないところの響の『かいじゅう』の足も太陽の光でだんだんあたたまっていく。
 響とは全然違う肌触りだけど響とおんなじように温かい。

 そうしてするりと3日たった。
 朝は外で寝るにはまだ少し寒い。結局の所、響の『かいじゅう』にくっついて毛布にくるまって寝る。全然動かない響の『かいじゅう』。その足の上に転がって、ぷかぷかと雲がゆっくりと流れていくのをひたすら見ている。
 響と公園で一緒に寝転がって見た空と同じだ。
 この『かいじゅう』が響じゃなかったら私はここで寝転がっていない。
 響と『かいじゅう』。その境目はこうやってくっついていくとだんだんと薄くなっていく。響ってどんなんだったっけ。
 LIMEを開いてメッセを眺める。

ー結婚しよう
ーどうして?
ー幸せになっちゃだめだから
ー響が何をいってるかわからない
ーねえ、(るい)。幸せってなんだろう。
ーよくわかんないけど楽しかったり嬉しかったりしちゃ駄目なんでしょう?
ーそう。でも結婚するのは『幸せ』なことなんだって。僕らは幸せになれないわけだから、形だけでも幸せになろうよ。みんなにおめでとうってお祝いをしてもらって。
ー形だけ?
ーそう、それでずっと一緒にいよう。累

 そんな話をしたのがだいたい3ヶ月前。
 幸せになれないから、幸せになる。
 『幸せになれないから』っていったのに。あんなに我慢したのに。幸せにならないように。
 心の底からふわりとなんだか暖かくなって、なんだか口の端っこがむずむずしはじめたら、ギュッと目をつむって心を閉じ込める。何も感じないように、何も考えないように。それでそのまま全部が平たくおちつくまでギュッと待っている。

 子どもの頃は笑うとすぐに怒られた。そうしないと『かいじゅう』になっちゃうから。子供というのは感情の制御がうまくできなくて、でもそれができる前にそのうちそのままどういうときに笑えるのかだんだんよくわからなくなった。だから笑うというのはそうしたほうがいい場面、たとえばいいことがあったといえる状況に浮かべるものになっていた。

 それで久しぶりに、本当に久しぶりに自然に笑ったのが響と一緒にいる時だった。最初は気がついてなくて、響が慌てだしてなんだろうと思ったら『笑ってる』っていわれた。
 その時は笑っているつもりはなかったのになんだか自然にふわふわと口元が上がっていくの。でも、それがたくさんになると、それ以上増えないように目を閉じて心を落ち着ける。目を開けると響も笑っていて、駄目って言って。
 そんなことがたくさんあった。響との思い出。

「響駄目。笑うと『かいじゅう』になっちゃうんだよ」
「そうだね。そうすると『かいじゅう』っていうのは笑っているものなのかな」
「うーん。そういえば大抵の『かいじゅう』は口が大きいよね。笑ってるのかな」

 響の『かいじゅう』を見上げる。確かに大きな口がぱかりと開いていた。
 『かいじゅう』というのはだいたいなんだか、少し間抜けな姿をしている。赤い皮膚に大きな目。響もちょっと抜けてるところがあったけれど、こんなに間抜けな感じじゃなかったなぁ。ふふ。

ーこのドレス、『幸せ』っぽいかも
ーうんうん。花の刺繍がかわいいね
ーこの料理、とっても美味しそう
ー美味しい料理かぁ。一度食べてみたいなぁ
ー美味しい料理?
ーそう。本で読んだんだけど、昔はご飯を食べると幸せになったんだって

 たくさんの打ち合わせ。
 幸せにならないように、幸せにみえるように。
 それはなんだか、今から思えばなんだか遠い幻のよう。

 私は響が好きだった。そのはずだ。でも一緒にいて、『幸せ』、だったのかな。『幸せ』じゃ、なかったのかな。
 ねえ響の『かいじゅう』。そんなに大きな口を開けているんだからあなたは『幸せ』なの?
 『幸せ』ってなに? 教えて? 響の『かいじゅう』。
 けれどもその目に私は映っているような、映っていないような。

 そうしてまた、するりと2日たって6日目。
 その間に1度雨が降って傘を借りて過ごした。温度は暖かくなったり少し寒かったり。私は響の『かいじゅう』と過ごした。でもその間、響の『かいじゅう』は動いていたんだ。
 よ、と保管施設の職員が運んできた食事を受け取りに響きの『かいじゅう』の膝から飛び降りて、振り返った時に最初に見たときより少しだけ、その足に腕と頭が近づいていることに気がついた。窮屈そうに不格好に体が少し折り曲がって、何日か前に見たときと影の形が違っていた。

「あの」
「はい? 追加のご注文ですか?」
「あの、私と響、この『かいじゅう』は結婚する予定だったんです」
「伺っています。誠にご愁傷さまでした」
「あの、もし私も『かいじゅう』になってしまったら、この『かいじゅう』と一緒のところに行けるでしょうか」
「『かいじゅう』になったら、ですか」
「ええ」

 職員は少し考えるように響の『かいじゅう』を見て、目の前の海に向く。

「このあたりの『かいじゅう』はみんな、この海を渡って近くの管理島に送られます。管理島に移されれば管轄が違うから会うことはできなくなります。だから確実にかはわかりませんが、もし『かいじゅう』になってしまったら同じ島にいくことになると思います」
「そう。ありがとう」

 響。響の『かいじゅう』。
 あなたは私を見ているの? 見ているから、近づいてくれているの?
 私のことがわかる?
 近づいて、それから、どうするの?
 だって明日にはいなくなってしまうの。でも響の『かいじゅう』にはそんなことはきっと、わからないのね。
 響。ずっと一緒にいたかった。一緒に『幸せ』になりたいとは思わなかったけれど、それでも一緒にいたかったの。

 最後の夜。
 星が出ていた。響と一緒に見る最後の星。響と一緒にキャンプに行った夜を思い出す。がんばって響の『かいじゅう』の背中によじ登って頭の上にのぼる。何でこんなことをしているのか、よくわからないけれど。

「ねえ、響。上を向いてよ。星、綺麗だよ。よく晴れてる」
「響。一緒にキャンプにいったよね。覚えてる?」
「それから、公園で一緒にごろごろした。春でお陽様がぽかぽかしてて。ねぇ、聞こえてるかな」
「結婚式、したかった? ねぇ、どんな結婚式がよかったの?」
「私ね、結婚式、どっちでもよかった。どっちでもよかったの。でも響が喜ぶなら、いいのかなって」
「しなきゃよかった。結婚式をしなきゃ、今もずっと一緒にいられた、そのはずなのに」
「でも、でも。それだと響は幸せじゃないんだよね? でも今、響は幸せになったんだよね」
「幸せって何? 何なの? それはどういうもの? 私より大切なもの? 私と別れ別れになってもかまわないの?」
 く、あ、ぁ。

 響?
 物凄くゆっくり、けれどもなんとか目に見える動きで腕が近づいてくる。
 響? 動いてる。なんだか全部がぼんやりしている。
 手をのばすとざらざらとした丸い腕に触れた。響。

ーずっと一緒にいよう。累
ー結婚をしてずっと一緒にいるって約束をするんだ
ーみんなにおめでとうってお祝いをしてもらって
ーそれでずっと

 そういえば響はずっと一緒にいようって言っていた。
 だから結婚式、やってみたいんだって言っていた。思い出した。
 じゃあ、響も私と別れたくは、ないのかな。

「響、私と一緒にいたいの?」
 く。
「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、私を愛し、私を敬い、私を慰め、私を助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」
 くあ、ぁ。
「本当に? 響、本当にそう思ってる?」
 ぅ。
「ありがとう。大好き」

 その瞬間。
 なんだかぽわんとした。
 それでなんだかよくわからなくて、ふわふわした。
 まるでスフレの中にとぽんと落ち込んだような、不思議な気分。
 響? どこにいっちゃったの?

 なんだかよくわからない。お布団の中に籠もっているような気分。
 けれども響がすぐ近くにいるような、気がする。
 体を動かすのがとても億劫で、お外が少し騒がしい気がする。
 ううん、眠い。このままずっと眠っていたい。
 でもなんとか目を、開けた。なんだか世界がきらきらと眩しい。祝福されているみたい。

 く。ぁ。

 薄っすらと聞こえる音。ん。響?
 響の『かいじゅう』が私の手を握っていた。私もキュッと握り返す。
 外がますます騒がしい。小さな人間がたくさんいる。ミニチュアみたいだ。
 でもそんなことはどうでもいい。響と一緒にいられるなら。
 だめだ頭がふわふわして、もう何も考えられない。
 そういえば返事をしてなかった。

 健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、響を愛し、響を敬い、響を慰め、響を助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓い、ます。
 く、ぁ。
 誰か祝ってくれるかな。おめでとうって。

Fin
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