第45話

文字数 485文字

「ねぇ、おじいちゃん。そのお話の続きは?」
 男の子が祖父にせがむ。
 祖父は困ったように、
「それがのう、このお話の続きは伝わっていないのじゃよ」
「なぁんだ、つまんない」
「すまんのう」
 と、襖が開いて、一人の女性が顔を出す。
「お義父さん、もう寝る時間ですよ」
「おお、美佐子さん」
 祖父は嫁の方を振り返り、
「晩飯はまだかのう」
「もう食べたでしょう。さ、寝ますよ」
 嫁はそう言うと、義父を立たせて寝室へ連れて行く。
 男の子はじっとその様子を見つめていた。
 彼は知らない。
 祟りにより、彼の家系は六十歳になると必ず認知症になってしまうことを。



『スーパーロボット』【るうね→りきてっくす】


「ふはは、弱い、弱すぎるぞ、仮面戦隊マスクマン!」
「くっ、このままでは……」
 マスクレッドが膝をつきながら、怪人ビッチマンをにらむ。
「レッド、スーパーロボットを呼びましょう!」
 マスクピンクが叫んだ。
「し、しかし、あのロボットは……」
「迷っている暇はないわ! 世界が滅ぼされてもいいの?」
 マスクピンクの叫びが、マスクレッドに決意させた。
「よし、分かった。来い、スーパーロボット、マスクロボ!」
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