☆. Interlude-A  時の回廊

文字数 276文字

【時の回廊】

“導き”に手を引かれ、たどる回廊。

終わりのない壁画の連なり。

一枚の前で立ち止まる。

背の低い腰の曲がった老人。無数の皺。歯のない口で笑ってる。

「この方はどなたですか?」

ただ、無性に問いたくなった。

『戦士です』

私は驚くのですが、なぜか懇々と涙を禁じえませんでした。

そして、子供じみた問をした。

「強かったのですか?」

『ええ、とても』

それだけで十分だった。

そして 崩れて 私は 消えた..。









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