第3回 磯井ミツル氏(編集者)インタビュー

文字数 3,248文字

異世界誕生ライブインタビュー第3回は、ちょっと趣向を変えまして、シグマFノベル(実在しません)現役編集者の磯井ミツル氏(実在しません)が登場!

異世界ファンタジーとの出会いを語っていただきます!
8月30日(金)21時より開始予定。

前半は1対1のインタビュー、後半に少し質疑応答の時間を設けますので、ぜひご参加ください!!

皆さん、こんばんは。講談社ラノベ文庫のシゲタです。
現在活躍中の先生がたに異世界ファンタジーとの出会いを語っていただく不定期連載インタビュー、異世界誕生interview2019。

第3回は、作家さんではなく、編集の立場からお話を伺います。
シグマFノベル編集者・磯井ミツルさんに来ていただきました。

あ、どうも。磯井です。


ごめん、ラピュタ見ててボーッとしてた

インタビューを読んでる皆さまに説明をいたしますと、

この磯井さんは、小説投稿サイトの作品の書籍化でおなじみ、シグマFノベルの編集者です。


編集者の立場から異世界ファンタジー作品を語ってもらおうと思い、無理を言って、来てもらいました。
ラピュタ中に申し訳ございません。

どもです。

ていうか、どうなんですFノベル?


かなり好調なんでしょ?

いやー、Fノベルは好調かもしれないけど、俺はサッパリだね(笑)
そうなんですか(笑)

俺、編集者といってもバイトみたいなもんだからさ。


本業は関係ない会社のSEなんだけど、その合間に投稿サイトで作品探して

で、それを本にすると、〇〇円もらえるって契約なんだよ。

作家さんに交渉して、内容を書籍向けに直してもらって、校正も手配して。もう大変。


イラストは編集部で探してくれるから、そこはラクかな。

最近、そういう会社多いらしいですね。

※このインタビューの内容はフィクションです

らしいねー。


レーベルによっては、作品選ぶのも編集部でやるらしいじゃない。

そうなると現場の担当編集者なんてマシーンだよマシーン。

しかも投稿サイト作品って、ホラ、

そのまま紙の本の書式に直すと、文章、下手に見えるでしょ?

それ言っていいんですか? 受け持ちの作家に嫌がられません?

※磯井氏の発言は磯井氏の見解です

いやいや、ホントに下手なわけじゃないんだよ。人によるけど。


ただ、投稿サイト用に横書きで書いた小説、タテ書きにすると、なんか下手に見えちゃう。

間の取り方とか、小説としての作法が、なにげに違うから。

なので、直させるのに、ひどく手間がかかる。


作家さんもアマチュアだから、直し方わかってないし。

直しを頼むとケンカになることも多い。ホントに。


編集者や出版社との接し方、わかってないからさ。


編集者の方が偉いとは言わないけど、一応、俺、お金払う側の人間じゃない?

コメントしにくいですね。


※あーもう!!

そういや、投稿サイトの作家さんって、ニート率、妙に高いよね。
そうですか?


※磯井氏の発言は磯井氏の感想です

高い。俺の受け持ちだけなのかな?


たまにさ、


「ネット小説はヒマなニートが書いてると思われがちだけど、実際にはそうでもない。中には社長や医者、学者といった人たちもいる」


みたいな話、ネットで見るじゃない。

でも、俺の担当作家、全員ニート。


本物のニートが「ニートが異世界に行く話」を書いてる。

そういうこともあるんですねえ。


※バルスと言わざるをえません!!

なんだよ、その当たり障りのない相槌(笑)

(笑)


※笑えない!

ちなみに、異世界ファンタジーというジャンルそのものに対して、なにか思うことってありますか?

あるっちゃある。

俺ね、未だに異世界ファンタジーってよくわかんないんだよ。おっさんなので。


それに、アマチュア投稿サイトの文章なんで、やっぱ上手じゃない人も多い。読んでてイライラすることもある。


ただね……

流行る理由も、なんとなくわかるんだよね。
おっ、磯井さんにしては意外ですね?
投稿サイトの作品って、妙な迫力あるんだよ。

さっきの「ニートがニート小説書いてる」って話じゃないけど、


本気で「異世界に行けたらなあ」「チヤホヤされてえ」「モテてえなあ」って


そういう、書いてる人間の願望がダイレクトなんだよね。

心の底からの叫びというか。


だから人の心を打つんだと思う。

思った以上に評価高い!


そういや昨日の蓬莱山カレン先生も似たようなこと仰ってましたよ。

だろ? そういうことなんだよ。

あと、トラックに轢かれて転生する話、アレ書いてる人、交通事故の遺族がすごく多い。


俺が知ってるだけで、5人もいる。

そういう作品はだいたい傑作。迫力、特にすごい。

なるほど。


ところで、その5人のうち1人になるのでしょうが……

この作品、ご存知です?


今、弊社から出ているラノベで「異世界誕生 2006」。

http://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000324512

出たな、青汁(笑)
なんですか、そのツッコミ(笑)

だって、ドキュメンタリー番組かなと思ったら急にCMだってわかる系のアレじゃねえか。

お年寄りの泣ける話かと思ったら、見てて損したーってアレ(笑)


だいたい、ご存知もなにもないって。

この本、俺、一枚噛んでるんだし。

俺、イヤなヤツだねえ、この本だと(笑)


でも、似たようなことは言った気がする。


あー、うん。たしかに言った。

じゃあ、やっぱりこの本、ノンフィクションなんですね?

そうだよ。言ってるじゃない。


ノンフィクションでここまで面白いと、ファンタジーってなんのためにあるんだろうね。

ラノベなんかなくても、ずっとドキュメンタリー読んでりゃよくない?

いろんなものを否定する一言ですね(笑)

それでは、時間となりましたのでインタビューは以上です。

さすがに皆さんラピュタご覧になってるかと思いますが、

ご質問のある方、いらっしゃいますか?

いや、もうラピュタ中でしょ。


そういや、どうでもいいけど俺、今でもニセラピュタアニメのタイトル、「バルキサス」なのか「バルサキス」なのかわかんなくなる。

言い方!
質問来るまで関係ない話してようか?


この本って10年以上前の話じゃない。

なんつうか、普通にノスタルジックだよね。なつかしい。

本だとオレ、「タカシの冒険」のことばっかりマジメに考えてたみたいになってるけど、そうでもなかったからね。


当時、中古車センターで、安いAZ1を見つけてさ。

それ買うかどうか、毎日ずっと悩んでた(笑)

すみません、車はちょっと、詳しくないもので。

『異世界誕生 2006』 http://kc.kodansha.co.jp/title?code=1000032863
によりますと、2006年というと、磯井さんはすでに一度、シグマさんでバイトされた後なんですよね?
どんなことされてたんですか?
どんなことって、いやもう雑用だよ(笑)

人には編集者見習いみたいに言ってるけど、伊藤ヒロ先生が本でバラしやがった。


プレゼントのハガキを選り分けたりとか、倉庫に荷物運んだりとか。


雑誌プレゼントの発送、俺のせいでうんと予定より遅くなって、それで居づらくなって辞めたんだよ(笑)

いや「(笑)」じゃ済まないかな……? まあいいや。

あの時、プラモ欲しがってた人ゴメンなー。

発送滞らせちゃダメですよ!


それはそうと、聞いた話だと同時期に、今御社の役員でらっしゃる後藤さんと、よく一緒にいらしたそうですが……?

後藤さんといえば、2006年当時は敏腕女性編集者ですよね。
どのようなご関係だったんですか?
ああ、うん、後藤さんね……。

えー、その話、するの?

いや、本に書いてある通りだけどさ。

本に書いていいかで一番モメたとこなんだよね。

結局、カネ借りたままで返してないし。


でも、俺のおかげで出世したって部分あるだろうし、チャラでいいよね?

だめだ、ゲストの暗部ばかりが際立ってしまう…


やめましょう!
はい、やめましょう!


今日はここまでです!


次回は9月2日(月)21時より、

なんとあの、伊藤ヒロ先生のご登場です!

あ、終わり? おつかれです。バルス!
磯井さん、今日は!本当に!ありがとうございました!

バルス!!

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