第1話

文字数 583文字

起)とある異世界の女神テスラは悩んでいた。敵対する邪神ノオズがテスラの守護する大陸を呪い、農作物を枯らし、食糧難(しょくりょうなん)(おちい)らせてしまったのだ。どれだけ力を()くしてもノオズの呪いは()けない。農作物が育たないと人間だけでなく生き物全てが()えてしまう。

承)そこでテスラは以前からノオズがテスラの守護する大陸に放っていたモンスター達を食糧にするべく人間にお告げをする。テスラからのお告げを聞いた人間達は悩むが、最終的にモンスターを食糧にすると決めモンスター討伐(とうばつ)パーティを選ぶ。パーティは複数。その中の一組が飛び抜けて若く、十二~十四歳の子供ばかりだった。しかし総合能力では他のパーティから抜きん出ていた。

転)そのパーティメンバーには弱冠(じゃっかん)十二歳で天才料理人と言われる少女メイヤがいたのである。メイヤは全料理人が(あこが)れる伝説の包丁を持っており、それを使いこなしていた。パーティの活躍(かつやく)とメイヤの包丁でモンスター達が全て食材になり料理へと変わって行く。本来は人間を(おそ)い時には食べる側のモンスター達がである。

結)テスラはこの大陸の人間達の(たくま)しさに安堵(あんど)する。元がモンスターでも食材になれば嫌がらずに食べるのだから。安心したテスラは今度は自分の(ばん)だとばかりに、ノオズに正面から立ち向かい見事勝利する。結果、食糧難は解決されたが、天才料理人メイヤはモンスター(ゲテモノ)専門料理人になってしまったのだった……。

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