文字数 353文字



見慣れたはずの街の一角が
どこか違って見えた
見慣れたはずの建物がひとつ
切り取られていた
新しい風景がそこにあるのに
人々はいつも通りを描いてる
街も人もかわるけど
何処か心で帳尻合わせしてて
変化と新しさの狭間に
僕らはいつの間にか置いてきぼり
夕焼けの赤に染まる時間と
街から色が消えていく時間と
今日はどっちも同じらしいけど
大人と子供の心の線引きを
どこで引けばいいのだろう
2回目の成人式を迎えてもまだ
自分が大人だって気づかない人もいるのに
どうやって大人の世界の中に
悪い事と正義を大声で語れるのか
いくつになっても答えを出せない
なのに子供と呼ばれる奴らの前に立つと
どうしてこんなにも偉そうな言葉を
並べられるのかを
頭と心に手を突っ込んで
取り出してみたい
だからその狭間から僕らはまだ
抜け出せそうもない
だって答えを見つけられないから
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