第七章 江藤さんを誘う方法
文字数 1,018文字
その日の夜。いす香の自宅。
やっぱりウチは江藤さんの歌と曲に惚れたし、江藤さん自身もいつまでもオドオドして教室の隅っこにおるより、自信つけた方がええに決まっとる。
おまけに柏さんかて、江藤さんが前向けるようになったら喜ぶ。
ウチが大好きなWinWinっつーやつやわ!
おまけに柏さんかて、江藤さんが前向けるようになったら喜ぶ。
ウチが大好きなWinWinっつーやつやわ!
その時。いす香のスマートフォンが鳴った。
何々? 『どるおた☆あっちゃんから友達リクエストが届いています』!?
知らん人やん! 怖っ!?
知らん人やん! 怖っ!?
なんでフォローされてんやろ!?
この間のライブ見た人かな? でもあいにくこのアカウントはプライベート用やっつーの!
ブロックしたろ!
ブロックボタンをタップする直前、スマートフォンに『どるおた☆あっちゃん』からのメッセージが届いた。
『やっほー☆ミッチーでーす! こっちはアイドル応援用アカウントなんだけど、いす香がアイドル始めたから、こっちでもフォローすることにしました。しくよろー』
いす香はベッドの上にスマートフォンを放り投げた。
翌朝、1年B組教室。