後日譚
文字数 583文字
200年の時が過ぎた。
大きな海の中心にたたずむ一つの大きな島。その島全土を大きな城壁がかこっていた。
その周辺にはたくさんの大型船が停泊し港は活気づいていた。
大陸の中央に栄える大都市グエンモール。その中央には二本の剣を構える巨大な女性の石像が立っていた。
その国で生まれたメリア神話。しかし、殆どの人間からその記憶は抜けていく。細々と語り継がれる神話を覚えている人などほとんどいなかった。
それほど世界は穏やかに平和に回っている。
しかし、永遠には続かない。
その日は唐突にやってきた。
災厄が世界を襲う。
遙遠い上空に突如開かれた黒いゲート。その異常現象に、皆が動きを止め空を見上げた。
黒いゲートから次々に飛び出す白い光の数々。よく目を凝らせば、白い馬に白い翼がはえた見たこともない生き物軍団。
その背中にまたがる白い騎士は長い槍を構えていた。皆が長い綺麗な金髪の女騎士は頭に白い二本の鋭い角を生やしていた。
そして、その中心に立つひときわ目立つ金色の鎧を着た騎士が大きな槍にルーン文字が書かれた旗を掲げる。その騎士の声はその世界にいる全員の市民の脳内に直接語られた。
『我らはアースガルズの女神。主神オーディンの名の元に宣言する。ここ、魔女の国メリアは今より。我――ワルキューレの女王フレイヤが支配する。もし抗うならば死よりも重い断罪が下されると心せよ』
大きな海の中心にたたずむ一つの大きな島。その島全土を大きな城壁がかこっていた。
その周辺にはたくさんの大型船が停泊し港は活気づいていた。
大陸の中央に栄える大都市グエンモール。その中央には二本の剣を構える巨大な女性の石像が立っていた。
その国で生まれたメリア神話。しかし、殆どの人間からその記憶は抜けていく。細々と語り継がれる神話を覚えている人などほとんどいなかった。
それほど世界は穏やかに平和に回っている。
しかし、永遠には続かない。
その日は唐突にやってきた。
災厄が世界を襲う。
遙遠い上空に突如開かれた黒いゲート。その異常現象に、皆が動きを止め空を見上げた。
黒いゲートから次々に飛び出す白い光の数々。よく目を凝らせば、白い馬に白い翼がはえた見たこともない生き物軍団。
その背中にまたがる白い騎士は長い槍を構えていた。皆が長い綺麗な金髪の女騎士は頭に白い二本の鋭い角を生やしていた。
そして、その中心に立つひときわ目立つ金色の鎧を着た騎士が大きな槍にルーン文字が書かれた旗を掲げる。その騎士の声はその世界にいる全員の市民の脳内に直接語られた。
『我らはアースガルズの女神。主神オーディンの名の元に宣言する。ここ、魔女の国メリアは今より。我――ワルキューレの女王フレイヤが支配する。もし抗うならば死よりも重い断罪が下されると心せよ』