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文字数 395文字
▼ 七森は隠れ住むゴーゴンの住処を見つけた。
おや？ あれは……
おう七森、
なんか見つけたのか？
（確かゴーゴン、ゴルゴンと呼ばれるものでしたか
細蛇が蠢く髪にその顔を見た者は石になる
だが、その首は魔除けとして重宝されている）
（なんとも矛盾した性質を与えられたものですね
コレクターの間ではその首を飾るのがステータスらしいですが……）
七森？
（幸い、彼女は気付いていないようですし……
敵意がない今なら、そっと立ち去るべきでしょうかね……）
うおーい……
無視されると、寂しいじゃんか……
静かに、ピレ
うおっ!?
急に動き出すなよ!?
ビビるじゃねぇか！
しっ！
静かにと言っているでしょう？
んっ！（こくこくこく）
そっと立ち去りましょう
私たちは何も見なかった
ここには、何もなかったのです
うん？
よく分かんねぇけど、とりあえず先に進むのか？
変な七森
（願わくば、彼女に少しばかりの安寧を）
▼ 七森はそっと祈りを捧げた
