詩小説『アコースティックギター』音楽の好きな人へ。

エピソード文字数 436文字

アコースティックギター

ロックなんて聴くと思わなかった。
煙草なんて吸うと思わなかった。

長い黒髪を後ろで束ねて。
掻き鳴らすアコーステックギター。
コードはマイナーで。
か細い指で、華奢な胸で。
乾いた音鳴り響いた。
五畳一間のアパートに。

時には母胎に還ったような音色で響き渡る。
時には叫びにもにも似た心震える音色響き渡る。

Tシャツから見える細い腕振り下ろして。
掻き鳴らすアコースティックギター。
好みのマイナーで。
爪弾くように、囁くように。
沈黙の一瞬に吸い込まれる。
愚かなこの世の果てに。

担ぐ背中から降ろして、ダメージジーンズに乗せた。
掻き鳴らすアコースティックギター。
彼女のマイナーで。
手を取るように、反抗するように。
無口な君の、奥の方が垣間見えた。
小さな世界、その片隅に。

長い黒髪を後ろで束ねて。
掻き鳴らすアコーステックギター。
コードはマイナーで。
か細い指で、華奢な胸で。
乾いた音鳴り響いた。
五畳一間のアパートに。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック