最後の命題・この物語とは何たるか?

文字数 459文字

「力を得た者はそれを失うことを怖れる。しかし、狂信者は異なる。彼らに力の定義はない。彼らが力を振るえば恐怖で地の民はおののく。信仰と狂信は紙一重にあり、狂信者は力の自覚がない。だからだろうか? いつの日か彼らが権力者の手により火あぶりとされる預言が成就する。けれども、彼らの信仰は幾千も練り清めた銀より純粋、金より高貴、そして無自覚な堕落なのだ」

「そのあなたが御心に留めてくださるとは、人間は何ものなのでしょう。人の子は何ものなのでしょう。あなたが顧みてくださるとは。神に僅かに劣るものとして人を造り、なお、栄光と威光を冠としていただかせ、御手によって造られたものをすべて治めるようにその足もとに置かれました」 

 かくして教皇庁は乙女を魔女と断罪することで神秘を隠匿した。その後、彼女らが天にて再会したのか?

 それは知る余地もない。
 さて、これは啓示の物語なのである。この物語は未来の世界における警告なのである。隠喩として語られている。

 しかし、我々には判らない。

 一体、どちらが創造主の機械でどちらが人類だったのか?
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