29日 己の敵は己の本質

文字数 1,437文字

 自作での葛藤の話なんだ。
 
 【異性恋愛】第三の選択─Even if it's not love─
 という作品を書いているのだが、これは簡単に説明すると主人公には高校時代にいずれは結婚したいと思うくらい好きな彼女がいた。
 しかし彼女の家庭の事情により、喧嘩別れしてしまう。
 十八で成人とは言うけれど、十代から二十代なんてまだまだ子供だと思うんだよね。
 中には家庭を持って立派にやっている人もいるとは思う。
 けれども、人間ってそんな簡単に大人にはなれない。

 自分のことで精いっぱいなのに、他人の悩みや不安なんて抱えてあげることはできない。
 十代ならなおさら。
 経験したことのないことは、助言することもできないんだよ。
 無責任に助言する人もいるだろうが、主人公は少なくとも彼女の不安や悩みを抱えてあげることができなかった。

 彼女と別れて自暴自棄なった主人公はその後友人と遊び歩くようになるが、ある女子生徒とトラブルを起こし、見た目のせいもあって酷い噂を流されることになる。
 だが主人公はあることないこと言われても『否定』することはなかった。
 それはあきらめていたから。

 人は見た目で勝手に相手にイメージを押し付ける生き物。
 人ってそんなに強くない。諦めてしまったら、そのまま受け止めてしまう。
 そんな彼にとって一人、偏見なしで接してくれる教師がいた。彼はその教師に話を聞いてもらうことで、なんとか普通に学生生活を送ることができていたのだ。

 だがそれが地獄のはじまりだったなんて思わなかっただろう。

 この後起きたことによって、この物語に差し掛かった時点では『二股状態』
 元カノが今でも自分のことを思っていてくれたことは素直にうれしいが、後ろめたいこともある。
 そんなわけで、彼は他の女性を盾にして逃げている状況だった。

 そこに、そうなった原因の相手と再会する。
 という話。

 そもそもなんでこの主人公が不幸まっしぐらなのかと言えば、俺の中の常識良識、倫理道徳観が邪魔をしているから。
 
 どんな事情があろうとも、やはり『恋人』以外とヤッちゃうことを肯定できない!
 書いてるやつが肯定してやらなくて、誰が肯定してあげるんだよ! って話なんだけれど。
 
 主人公は高校時代につき合っていた彼女と別れたのち、自分を罠に嵌めようとした相手に惚れてしまうんだよね。一応、両思いという形にはなるものの、さらにほかの奴に利用されてしまう。
 それが「原因の人物」で、彼にとっての初めての女性。
 
 相手にも事情はあったけれど、主人公は『愛のない行為は無い』と思っている人。
 それが『愛のない行為』によってボロボロにされていく。

 別れた相手を思い続けることは『罪』なのかな。
 っていつも思うんだよね。
 この世で思い続けて許されるのは『亡くなった相手』だけな気がしている。
 
 主人公は別れた相手に対して誠実でいなければならなかったのだろうか?
 少なくとも、主人公は彼女を裏切ったと思っている。
 だから求められるままに与え、いいなりになることを選んだ。それが償いになると思ったから。
 でも、『愛のない行為』を知ってしまった彼は『彼女に求められる意味』が分からないでいる。

 そんな彼を救えるのは「原因の人物」だけ。
 けれども、そうなると『恋人』でも『元カノ』でもない第三の人物が『本命』という結論になる。
 あなたなら許せるだろうか? 
 主人公が選ぶ第三の選択を。

 どうも俺は素直に許せないらしいwww
 
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