死亡保険会社 カクリヨ②

文字数 513文字

ソレは異質だった。
どんなに手を抜いたものだって、ちょっとは色が付いているはずなのに。その貼り紙は黒一色だった。
白い普通のA4に、明朝体ともゴシック体とも言えない、黒い文字が印字されてあったのだ。

死亡保険会社 カクリヨ

そう題された貼り紙を読んでみる。
もうすぐ死ぬ私に意味があるのか、と問われればその通りなのだが。‪”‬普通‪”‬と違うモノに興味があった。


初めて見た。こんな会社、初めて聞いた。
‪『カクリヨ』は‪”‬自分のため‪”‬の死亡保険らしい。
それ以外にあまり何も書いてはなかったがそれだけは分かった。
これは…私にピッタリなのでは?

両親は存命だがとてつもない金持ちだ。
祖父母は全員他界した。
相続するべき人はいない。相続してほしい人もいない。

両親に、私の保険金は渡したくない。
私も死んだ後の備えはしておきたい。
2つも叶えられる保険が存在するのか。はたまた騙されているだけなのか。

興味が湧いた。
騙されていても別にいい。どうせ死ぬんだ、少し金を巻取られても何の問題もない。
話を聞いてみたい! そう、思った。



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