第4話
文字数 2,630文字
水晶のあとを追ってホストクラブユウキの社長室にやって来た白は大介の姿を見て驚いた。
「大介さん!」
「白、森林に居ろと言っただろなぜついてきた」
「1人で来いと言ったのに…約束を破るなんて…許さない…」
怒りを感じた勇気がサングラスを外しそのサングラスを落とすと金色の瞳の光りが増し勇気はバケモノへと変身した。
「勇気!」
驚いた顔で水晶が見つめるとバケモノの勇気は大介を抱え窓ガラスを割って逃げていった。
「俺は勇気を追う、白は剛に知らせろ」
「どこに居るかわからないのにどうやって探せばいいんだ」
「剛は大介さんの家に居るはず、魔法の杖で探せば見つかるだろ」
「わかった」
「……」
水晶が窓ガラスから去っていくと白は魔法の杖で大介の家を探し始めた。
10分後、白は大介の家を見つけ急いで行こうとしたその時、芽愛に出くわした。
「……」
「誰?」
「お嬢さん、すみません」
魔法の杖で芽愛を気絶させると白は窓ガラスから出ていった。
その頃、バケモノの勇気は大介を抱えながら人混みの中を走っていた。
それから暫くして勇気を追って水晶が人混みの中にやって来た。
「どうしたんですか?」
騒いでいる男女に声をかけながら水晶が近づくと男性が口を開いた。
「バケモノが向こうに走っていったんだ」
「わかりました」
そう言って水晶は男性が指をさしていた方向に走って向かった。
「あの人、大丈夫かな」
「……」
男女が見つめる頃、水晶は走りながら逃げる人達にすれ違いバケモノの勇気を追った。
大介を抱えながら人混みの中を走っていたバケモノの勇気は廃墟ビルを見つけ廃墟ビルに向かい中に入ると結界を張った。
「……」
水晶が追ってきていることに築いていたバケモノの勇気は道に目を向け見つめていると水晶が走りながら通りすぎていった。
その姿を見てバケモノの勇気は笑みを浮かべ離れると階段を上がり中央に立ち大介を寝かせた。
その後、バケモノの勇気は眠っている大介のズボンを足首までおろしパンツもおろそうとしたその時、大介が目を覚ました。
「……」
身体を起こしバケモノの勇気に目を向けた大介は驚き座ったまま離れ壁にぶつかった。
「大介…」
「来ないで」
近づいてくるバケモノの勇気に大介が叫ぶとバケモノの勇気は大介に近づき唇を重ねた。
その後、バケモノの勇気は大介の身体を倒しズボンとパンツを放り投げると大事な部分を大介のお尻の穴に入れ腰を揺らした。
「やめて…」
「……」
「ああ…」
「やめてって言ってるわりには良さそうな顔をしてるじゃないか」
口にしながらバケモノの勇気は腰を揺らし続けた。
「ああ…」
エロい声を出しながら大介の目から一粒の涙が流れたその時、涙が水晶玉に変化し離れた。
そして水晶玉は学(まなぶ)に変身した。
「彼から離れてください」
「……」
声に反応し大介への愛撫を止め大介から離れ立ち上がるとバケモノの勇気は振り返り学に目を向け驚いた。
「大介がもう1人」
「剛さんから大介さんを奪わないで」
そう言って学が透明な弓矢を構えるとバケモノの勇気が口を開いた。
「お前も俺のものにしてやる」
「……」
近づいてくるバケモノの勇気に学は透明な矢を放った。
透明な矢はバケモノの勇気の身体の中に入り動きを止めた。
「何だ…」
身体の中に違和感を感じバケモノの勇気が身体に触れたその時、気絶し倒れた。
「……」
無言で学は廃墟ビルに張っている結界を解き水晶に声をかけた。
「水晶さん、聞こえますか?」
「誰ですか?」
「大介さんは廃墟ビルに居ます、通った道を戻ってください」
そう言って会話を切ると学は大介に近づき脱がされたパンツとズボンを穿かせ顔を見つめた。
「俺にそっくりな男性が現れるなんて」
大介に学が驚いていると水晶が現れた。
「大介さん!」
「ここに居ます」
2階から学が返事をすると水晶は階段を上がった。
そして水晶は倒れているバケモノの勇気に驚き学に目を向けた。
「あなたがやったんですか?」
「気絶しているだけで死んでないから安心してください」
そう言って立ち上がると学は振り向き水晶に目を向けた。
学の姿を見て水晶は驚いた。
「学さんがどうしてここに」
「大介さんの涙が水晶玉となり俺が呼ばれました」
「涙が…水晶玉に」
「俺はもう逝きます、あとよろしくお願いします」
「逝く前に剛に会ってあげてください」
「今の剛さんには大介さんが居ます、だから会いません」
「そうですか…」
そう言って水晶が大介をお姫様抱っこすると白の声が聞こえた。
「剛さんが目を覚まさない…剛さん…剛さん…」
剛を呼び続ける白の声が聞こえ水晶は大介をお姫様抱っこしたまま慌ててその場から消え大介の家に向かった。
「俺は死人、剛さんに会わない方がいい」
そう言って学がその場から消えようとしたその時、バケモノの勇気が元の人間に戻り目を覚ました。
その後、勇気は立ち上がりまわりを見渡しながら学に目を向けた。
「大介さん?」
「目が覚めましたか」
「もう大丈夫、水晶さんと仲良くなれる」
「もしかしてあなたは学さん」
「サヨウナラ」
優しく微笑みながら学が消えようとしたその時、勇気が学の手首を掴んだ。
驚いた顔で学が見つめると勇気が口を開いた。
「逝っちゃダメだ」
「手を離してください」
「嫌だ、離さない」
「俺は死人です、天国に戻らないと」
「好きになってしまった」
「好きになったって俺は死人です」
「俺が復活させる」
そう言って勇気は学を抱きしめた。
ー大介の家、寝室ー
ベッドで眠っている剛を心配そうな顔で白が見つめていると大介をお姫様抱っこしたまま水晶が現れた。
「水晶さん!」
「……」
眠っている大介を床に寝かせると水晶はベッドに近づき剛を見つめた。
「剛…」
「何度、呼びかけても返事をしないんだ」
「勇気に眠らされたんだろ」
「目を覚まさないのか?」
「勇気が解けば目を覚ますかもしれないが」
水晶と白が会話をしていると大介が目を覚まし身体を起こした。
「剛さん!」
立ち上がり大介がベッドに近づくと水晶が口を開いた。
「大介さん、あなたなら眠っている剛を目覚めさせることができるかも」
「俺が?」
「……」
水晶が無言で頷くと大介は眠っている剛に顔を近づけ唇を重ねた。
その後、大介が唇を離すと剛が目を覚ました。
「剛さん…」
「大介さん」
ゆっくり剛が身体を起こすと大介は剛に抱きつき目覚めを喜んだ。
その頃、廃墟ビルの勇気は学を復活させるため学の手を握りながら金色の瞳の力を注いでいた。
「大介さん!」
「白、森林に居ろと言っただろなぜついてきた」
「1人で来いと言ったのに…約束を破るなんて…許さない…」
怒りを感じた勇気がサングラスを外しそのサングラスを落とすと金色の瞳の光りが増し勇気はバケモノへと変身した。
「勇気!」
驚いた顔で水晶が見つめるとバケモノの勇気は大介を抱え窓ガラスを割って逃げていった。
「俺は勇気を追う、白は剛に知らせろ」
「どこに居るかわからないのにどうやって探せばいいんだ」
「剛は大介さんの家に居るはず、魔法の杖で探せば見つかるだろ」
「わかった」
「……」
水晶が窓ガラスから去っていくと白は魔法の杖で大介の家を探し始めた。
10分後、白は大介の家を見つけ急いで行こうとしたその時、芽愛に出くわした。
「……」
「誰?」
「お嬢さん、すみません」
魔法の杖で芽愛を気絶させると白は窓ガラスから出ていった。
その頃、バケモノの勇気は大介を抱えながら人混みの中を走っていた。
それから暫くして勇気を追って水晶が人混みの中にやって来た。
「どうしたんですか?」
騒いでいる男女に声をかけながら水晶が近づくと男性が口を開いた。
「バケモノが向こうに走っていったんだ」
「わかりました」
そう言って水晶は男性が指をさしていた方向に走って向かった。
「あの人、大丈夫かな」
「……」
男女が見つめる頃、水晶は走りながら逃げる人達にすれ違いバケモノの勇気を追った。
大介を抱えながら人混みの中を走っていたバケモノの勇気は廃墟ビルを見つけ廃墟ビルに向かい中に入ると結界を張った。
「……」
水晶が追ってきていることに築いていたバケモノの勇気は道に目を向け見つめていると水晶が走りながら通りすぎていった。
その姿を見てバケモノの勇気は笑みを浮かべ離れると階段を上がり中央に立ち大介を寝かせた。
その後、バケモノの勇気は眠っている大介のズボンを足首までおろしパンツもおろそうとしたその時、大介が目を覚ました。
「……」
身体を起こしバケモノの勇気に目を向けた大介は驚き座ったまま離れ壁にぶつかった。
「大介…」
「来ないで」
近づいてくるバケモノの勇気に大介が叫ぶとバケモノの勇気は大介に近づき唇を重ねた。
その後、バケモノの勇気は大介の身体を倒しズボンとパンツを放り投げると大事な部分を大介のお尻の穴に入れ腰を揺らした。
「やめて…」
「……」
「ああ…」
「やめてって言ってるわりには良さそうな顔をしてるじゃないか」
口にしながらバケモノの勇気は腰を揺らし続けた。
「ああ…」
エロい声を出しながら大介の目から一粒の涙が流れたその時、涙が水晶玉に変化し離れた。
そして水晶玉は学(まなぶ)に変身した。
「彼から離れてください」
「……」
声に反応し大介への愛撫を止め大介から離れ立ち上がるとバケモノの勇気は振り返り学に目を向け驚いた。
「大介がもう1人」
「剛さんから大介さんを奪わないで」
そう言って学が透明な弓矢を構えるとバケモノの勇気が口を開いた。
「お前も俺のものにしてやる」
「……」
近づいてくるバケモノの勇気に学は透明な矢を放った。
透明な矢はバケモノの勇気の身体の中に入り動きを止めた。
「何だ…」
身体の中に違和感を感じバケモノの勇気が身体に触れたその時、気絶し倒れた。
「……」
無言で学は廃墟ビルに張っている結界を解き水晶に声をかけた。
「水晶さん、聞こえますか?」
「誰ですか?」
「大介さんは廃墟ビルに居ます、通った道を戻ってください」
そう言って会話を切ると学は大介に近づき脱がされたパンツとズボンを穿かせ顔を見つめた。
「俺にそっくりな男性が現れるなんて」
大介に学が驚いていると水晶が現れた。
「大介さん!」
「ここに居ます」
2階から学が返事をすると水晶は階段を上がった。
そして水晶は倒れているバケモノの勇気に驚き学に目を向けた。
「あなたがやったんですか?」
「気絶しているだけで死んでないから安心してください」
そう言って立ち上がると学は振り向き水晶に目を向けた。
学の姿を見て水晶は驚いた。
「学さんがどうしてここに」
「大介さんの涙が水晶玉となり俺が呼ばれました」
「涙が…水晶玉に」
「俺はもう逝きます、あとよろしくお願いします」
「逝く前に剛に会ってあげてください」
「今の剛さんには大介さんが居ます、だから会いません」
「そうですか…」
そう言って水晶が大介をお姫様抱っこすると白の声が聞こえた。
「剛さんが目を覚まさない…剛さん…剛さん…」
剛を呼び続ける白の声が聞こえ水晶は大介をお姫様抱っこしたまま慌ててその場から消え大介の家に向かった。
「俺は死人、剛さんに会わない方がいい」
そう言って学がその場から消えようとしたその時、バケモノの勇気が元の人間に戻り目を覚ました。
その後、勇気は立ち上がりまわりを見渡しながら学に目を向けた。
「大介さん?」
「目が覚めましたか」
「もう大丈夫、水晶さんと仲良くなれる」
「もしかしてあなたは学さん」
「サヨウナラ」
優しく微笑みながら学が消えようとしたその時、勇気が学の手首を掴んだ。
驚いた顔で学が見つめると勇気が口を開いた。
「逝っちゃダメだ」
「手を離してください」
「嫌だ、離さない」
「俺は死人です、天国に戻らないと」
「好きになってしまった」
「好きになったって俺は死人です」
「俺が復活させる」
そう言って勇気は学を抱きしめた。
ー大介の家、寝室ー
ベッドで眠っている剛を心配そうな顔で白が見つめていると大介をお姫様抱っこしたまま水晶が現れた。
「水晶さん!」
「……」
眠っている大介を床に寝かせると水晶はベッドに近づき剛を見つめた。
「剛…」
「何度、呼びかけても返事をしないんだ」
「勇気に眠らされたんだろ」
「目を覚まさないのか?」
「勇気が解けば目を覚ますかもしれないが」
水晶と白が会話をしていると大介が目を覚まし身体を起こした。
「剛さん!」
立ち上がり大介がベッドに近づくと水晶が口を開いた。
「大介さん、あなたなら眠っている剛を目覚めさせることができるかも」
「俺が?」
「……」
水晶が無言で頷くと大介は眠っている剛に顔を近づけ唇を重ねた。
その後、大介が唇を離すと剛が目を覚ました。
「剛さん…」
「大介さん」
ゆっくり剛が身体を起こすと大介は剛に抱きつき目覚めを喜んだ。
その頃、廃墟ビルの勇気は学を復活させるため学の手を握りながら金色の瞳の力を注いでいた。