エピソード文字数 193文字

 今宵、真っ黒い川の水面に青い満月が反射した。泥にまみれた蛙は一匹の魚に恋焦がれ飛びかかった。魚はもがき苦しみ背びれをばたつかせた。蛙はいっぺん抱きついたら魚が死ぬまで離れぬ。ならば二人が死を分かつまで――貴方との破廉恥極まりない抱擁と浪漫もかく在りたいものだ。そうして、いま、不気味な蛙の鳴き声に、わたくしの含み笑いがひとつに重なりあったのでございます。「クククク……くくくく……」
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