第三十幕!試される大地

文字数 8,333文字

午前7時前、船内に入港のアナウンスが響き渡る。各々の車へ向かう人々と、下船口へ集まる人々で船内の通路はごったがえしていた。
俺は支度をすませると、酔っ払いコンビを叩き起こした。酔っ払いコンビことカネスケと典一は、二日酔いでひどく顔色が悪く、今にも死にそうである。彼らがことあるごとにトイレに篭りたがるので、他の3人は仕方なく船内の共用便所まで足を運ぶのであった。
共用便所で用を足してから部屋へ戻る途中、船内の購買で灯恵と遭遇した。彼女は、ペットボトルの天然水を数本抱えている。大方想像はできるが、一応話を聞いてみたところ、女子部屋でも結夏が二日酔いで大変なことになっているそうだ。そして、灯恵本人も若干気分が悪そうであった。 俺は、彼女に3人分のシジミのインスタント味噌汁を買って渡すと、1人コーヒー牛乳を飲みながら男子部屋へ戻った。





船がイカリを下ろして完全に停車する。準備を終えた俺たちは、荷物を担いでいつものバンに乗り込み、龍二は特殊バイクに跨った。酔いが悪化しないように窓を開けていたせいで、吹き荒れる寒風が車内に激しく吹き込み、俺たちの身体を凍てつかせた。
後部座席から二日酔いの3人の悲痛な声と、それに苛立つ灯恵の声。そして、懸命に看病している紗宙の声が聞こえてくる。うるさい上にこの極寒の風、普段なら相当な嫌悪感が溜まっていたであろう。
だけども俺は、昨晩してしまったことが忘れられずに、周囲のことなんてうわのそらだったから何も感じることがなかった。そんな俺に先生が声をかける。


「何か良いことでもありましたか?」


そう言われて我に返り、とっさに誤魔化した。


「あ、ああ。ついにここまで来たんだなって考えていたら笑みがこぼれてきた。」


先生は微笑混じりで言う。


「ふふふ、その気持ちはわかりますが油断はいけませんよ。」


俺は先生の顔を見た。
先生は俺の首元へ一瞬目をやると、何事もなかったかのように前方へ向き直った。もう気づいているのかもしれない。いっそのこと公表しておこうか考えた。でも、まだその時ではないと勝手に言い訳をして、さりげなくマフラーを首に巻いた。そんなことはさておき、少し間を空けてから俺は先生に尋ねる。


「アイヌ独立運動について、改めて整理しておきたいから詳しく教えてくれないか?」


「わかりました。では、少し長くなりますがお付き合いください。」


先生は、コーラを一口飲むと語り始めた。


アイヌ独立運動は、青の革命党が政権を取る少し前の時代、チベット独立、朝鮮の統一、中東平和条約など、民族的諸問題の解決へ向かう流れの波に乗って起こった本土初の独立運動です。
アイヌの団体に正式名称はありませんが、海外メディアからはAIM(Ainu Independence movement の略称)と呼ばれるようになりました。
このことがきっかけで、AIMが正式名称として使われるようになります。
リーダーのイソンノアシは、北海道の英雄シャクシャインの末裔と言われていて、彼を中心に約25万人がこの運動へ参加しています。
彼らは、北海道にアイヌ文化を主軸とした、様々なマイノリティーが共存できるダイバーシティ国家を建国するために活動を続けています。
かつては、イソンノアシが道知事選挙へ立候補するなど活発な動きを見せておりました。
それから、青の革命党の江戸清太郎が政権を取った時、北海道南東部の自治権が認められて半独立国家の形成に成功したのです。
その自治国家は、江戸清太郎が暗殺されて大口政権が発足するまでの4年間続き、その寛大で斬新な政策が、注目と多くの支持を集めることとなっていました。
しかし大口政権発足後、彼らは日本政府から特定テロ組織に認定され、国家からの迫害の対象になっていくこととなったのです。
そして、大口政権がAIMに対する武力鎮圧の方針を打ち出したことで、両者の緊張は一気に高まり、占冠村で起こった札幌官軍事務所の火災事故をきっかけに、札幌官軍および自衛隊がAIM領内へ突入。ここに両者の紛争が始まることになります。
紛争はかれこれ3年以上続いており、2年前に拠点である帯広を奪われたAIMの運命は、風前のともし火となっております。
故にイソンノアシは、この窮地を脱するため、旧友であり天才軍師として世界に名を轟かしていた私に助けを求めたのです。


先生の説明が終わった。


「AIMの概要はわかった。しかし、俺は不安だ。」


「何か気に触ることでもございましたか?」


「新潟官軍もAIMも、俺たちに協力してくれた心強い味方だ。それは痛いほどわかっている。だが、いざ日本を統一する時、彼らとも一戦交えねばならないのかと考えると心が痛くなるのだ。」


「確かにそれは辛いことであります。だけど、そうと決まったわけではないのです。戦いを避ける手段など山ほどございます。その心配は、今は無用でしょう。」


俺は黙って前方の景色を見つめた。広大な自然が、俺たちの前に立ちはだかっている。


「彼らと協力することで得られるメリットは、リーダーが抱えている不安よりも大きいでしょう。」


「まあそうだが...。」


先生はきっぱりと言う。


「余計なことを考えないことが得策です。」


「わかったよ。顔合わせのことだけ考えることにする。」


先生はにっこりと笑って頷いた。
俺は話を変える。


「そういえば、先生とイソンノアシが旧友なのは知ってるけど、実際はどんな繋がりなんだ?」


「学生の頃。北海道各地を旅したことがございました。その時に、大雪山で遭難してしまい、死にかけた私を助けてくれたのが彼だったのです。」


「命の恩人ってわけか。」


「ええ、彼がいなければ、今の私はございません。」


それから先生は、続けて語る。


「一命を取り留めたあと、私は彼の作ったコタンへ招待されました。
そこは、政府非公認ではございましたが、旅好きの間では日本最後のコタンと言われている幻の場所でした。
そこで2週間生活した私は、彼やその家族、その他アイヌの末裔の村人たちと親睦を深めました。
その関係が今でも続いているのです。」


「なるほど。その日本最後のコタンはまだあるのか?」


「今はもうございません。ですが、あの理想郷を国家にしたものがAIM。彼らはそれを守ろうとしているのです。」


「そうか。とにかく強い信念を持った団体ということだな。」


「ええ、その通りです。彼らは信頼のできるパートナーとなるでしょう。」


「そうとわかれば、会うのが楽しみになってきたぞ。」


「それは良かったです。彼らもきっと、寛大に迎えてくれることでしょう。」


先生は少し強めにアクセルを踏んだ。きっと彼も、久しぶりに友と会えることに心踊っているのであろう。俺は、将来に不安を覚えながらも、これから起こるであろう数々の出会いのことを考えながら、遠くに見える山脈に目を泳がせた。





上陸してから1時間も経たないうちに、現在アイヌ独立運動軍の本拠地となっているアポイ岳山麓のベースキャンプに到着した。チャシコタンと命名されたこの場所は、アポイ岳の麓に広がる雄大な森の奥深くのひらけた場所に堂々と姿を現した。
先生が入り口付近で車を止めると、アイヌの民族衣装を身に纏いながらマシンガンを背負ったAIMの衛兵が、車へ駆け寄ってくる。
彼らは、よくわからない言語で先生に話しかけた。先生は、すかさず俺の知らないその言語で一言二言返事を返す。すると、彼らは笑顔で俺たちを門の中へ通してくれた。
俺は先生に聞いた。


「さっきのはなんだ?」


「私はチエ、要するにチンコ。彼らはサマンぺ、いわゆるマンコ、と言ったのです。」


普段下ネタを一切言わない先生が急に下ネタを言ったから、俺はどう反応して良いかわからなかった。理解していない俺を見て、先生は笑った。


「ははは。私が急にそんなことを言ったから、驚いているのですね。あれは合言葉ですよ。」


「あれを言わないと通過できないのか?」


「ええ。そうですとも。」


俺は呆気にとられていた。しかし、門を潜ったところに現れた風景に、さらに度肝を抜かれることになった。先生からベースキャンプと言われていた為、登山番組でよく見かけるテントが立ち並んだ簡易的な陣地のようなものを想像していた。けども俺たちが目にしたそれらは、良い意味で想像を裏切った。大自然の中に立ち並ぶチセ、舗装された道、人々で賑わう広場、定期的にやってくる移動式のコンビニ。その他に簡易的なものではあるが、病院や郵便局など生活に欠かせない施設が軒を連ねている。もはやそこは、ベースキャンプではなく1つの村であった。
先生曰く、ここは主にAIMの戦闘部隊に加入している人間とその家族が生活をしており、その数2万人はいるそうだ。
彼らは、この村の中ではアイヌの伝統衣装を身に纏い、外部の人間と会話する時以外はアイヌ語を使用するようにしている。故に先生と話している衛兵や村人の標準語には、強い訛りを感じることができた。
村の各所に軍事演習場があり、彼らの訓練の様子をちらほら見かけることができた。それにしても、アイヌの伝統衣装を身に纏っているのに手に持つ武器は近代兵器というアンバランスなところが、また絶妙な味を出していて個人的には好きである。 俺たちは、案内役の軍用バイクに誘導されながら、村の奥に佇む司令部へと足を運んだ。
到着すると、そこには他のチセよりも少し大きくて立派なチセが立っている。そして、入り口に立ち、俺たちを出迎えるようとしているアイヌの一団がいるのが見えた。
車を降りると、先生が彼らに向かって言った。


「イランカラプテ!!」


彼らも先生に同じ言葉を返した。先生は、一足先に彼らの元へ向かうと何やら楽しそうに会話を始めた。俺たちがそこへ近づくと、長老のような男が言った。


「ようこそ北海道へ。」


長老は、威厳の中に優しさを兼ね備えていそうな顔つきだ。


「俺は青の革命団リーダーの北生蒼。あなたがイソンノアシか?」


「うむ、ワシがイソンノアシじゃ。AIMの代表であり、そこにおる諸葛真の友人じゃ。」


彼の落ち着いた声は、初めて会うのにどこか懐かしさを感じるようなものがあった。


「イソンノアシ殿、これからはともに戦う同志となるのだ。よろしく頼む。」


「真から大まかなことは聞いている。よろしく頼むぞ。」


そう言うと彼は、俺たちをチセの中へ招き入れた。





イソンノアシたちが住んでいるチセは、外観こそ伝統的なチセそのものだが、内側は近代的である。部屋の隅に電源装置が設置されていて、そこから電気を供給できる仕組みが整えられていた。
その為、何不自由なく生活ができるのだと言う。
俺たちは、広い部屋の中央にある囲炉裏を囲むように円形に座る。イソンノアシは、簡単に自分の自己紹介をしてから、隣にいた青年に話を振った。
青年は、堂々とした声で俺たちに言う。


「俺はサク。イソンノアシの息子で、お前たちの案内役だ。」


俺と目が合うと、彼は鋭い目つきでこちらを凝視した。その目つきは、悪意はないが何か思うことがあるようだ。俺はそう感じながらも、反射的に彼を睨みつけた。
一瞬火花が散る。こんな状況を打破するかのように、先生が彼に話しかける。


「サク。あなたが案内役は心強い。」


サクは尖った口調で答える。


「真。俺は和人が嫌いだ。今回は、あんたと親父の顔を立てるためにこの役を引き受けた。足手まといになるなよ。」


「わかっている。AIMに損はさせない。」


「俺たちは死ぬ覚悟で、非道な和人と戦っているのだ。それはわかってるな?」


先生は頷いた。
だが俺は、彼の高圧的な物言いに納得できなかったので、彼に突っかかった。


「態度がデカいな。それが助っ人に対する物言いか?」


それを聞いたサクは、こちらへ殺意を向けた。


「なんだと?
青の革命団だかなんだか知らないが、お前らに助けを頼んだ記憶はない。
真は特別だが、和人は基本的には信用できない。
くれぐれもお荷物になるなよ、イキり陰キャが。」


そんな彼の毒のある発言にその場は凍りつく。俺はあまりの無礼さに頭がきて、裏ポケットに潜ませていた拳銃に手をかけた。そして、この場で彼を撃ち殺そうとする。
しかし、それを紗宙が見逃すはずがない。彼女は、俺の腕を掴んで離さなかった。俺は、彼女に免じてサクに銃を向けることはしなかった。
サクはそんな紗宙を見ると、急に何かに取り憑かれたよう、鋭かった目つきが和らいだ。それから、俺たちに簡単な挨拶をすると何も言わずにその場を去った。
イソンノアシは、俺たちに無礼を謝罪してから彼のことを語った。


「サクには、ミナという婚約者がいたのじゃ。しかしミナは、2年前に札幌官軍の謀略によって殺害された。仲良かった多くの仲間とともに。」


俺は、彼の話に聞き入っていた。
イソンノアシは続ける。


「それだけではない。彼の叔父のエシャラの裏切りにより、AIMの本拠地であった帯広が陥落してしまった。そのエシャラを裏で操っていたのは、もちろん札幌官軍の和人達であった。帯広の陥落で多くの仲間と土地を失い、我々は窮地に立たされることになった。」


イソンノアシは、暖炉で沸かしたお湯を飲む。
そして悲しそうに言う。


「だからサクは、札幌や本土から来た人間を和人と呼び、それらを意味嫌うようになったのじゃ。」


先生も辛そうな顔をしていた。なぜなら、彼はそうなってしまう前のサクのことを知っていたからである。俺は、冷めた口調でイソンノアシに尋ねた。


「なんでそんな奴に案内役を任せた?」


「サクにトラウマを克服して立ち直って欲しいのじゃ。それに、真もおるから昔の自分を取り戻すきっかけになってくれるのではと思ってな。」


「そういうことか...。できる限りのことはするが、いざとなったら死んでもらうということは忘れるな。」


「サクは根は良い奴じゃ。きっと自分を取り戻してくれると信じておる。蒼殿、そして真、頼んだぞ。」


俺は、サクの曇りかけた鋭い目を思い出す。
すると、俺の闇に染まりかけていたあの頃の目と、どうしても重ね合わせてしまうのであった。





サクの話がひと段落ついたところで、イソンノアシの元へ一本の電話が入る。彼は内容を確認し終えた頃には、サクの父親としての顔から、AIMの代表の顔へと雰囲気が変化していた。


「札幌から悪魔の使者どもが来たようじゃ。」


カネスケはワクワクしてきたようだ。


「早速おでましということか。」


「うむ。厄介なことに、今回はいつもの倍の兵力で押し寄せている...。」


俺は彼に尋ねる。


「もう近くまで迫っているのか?」


「いいや。ここから100km離れた日高町郊外に姿を現した。」


先生が話に入る。


「日高町にはAIMの前線基地がございます。」


「そうじゃ。あそこが陥落すれば、我々は大きく後退せざるを得ない。」


俺は、早急に動くべきだと感じた。


「ならばすぐに動くべきだ。AIM軍の情報を教えてくれないか?」


イソンノアシは教えてくれる。


「我々AIMの兵力は約10万。
西軍・中央軍・東軍の3つの部隊によって領土防衛にあたっている。
東軍3万は歴舟川南岸に拠点を置いて、帯広に進駐している札幌官軍と小競り合いを続けている。
中央軍2万は、このチャシコタン、それに領内各所の警備を担当している。
そして西軍5万は、日高町に拠点を置き、札幌から迫り来る官軍の本体の撃退を主に担当している。」


「守りに徹しているといったところだな。」


「現状は守りに徹する以外ない。ただ、こちらにも策がないわけじゃない。」


俺がその策について尋ねると彼は答える。


「実は我が部下を国連に派遣している。交渉成立次第では、国連が仲裁に入ってくれるかも知れんのじゃ。」


先生はボヤくように言う。


「一時休戦して、体勢を立て直すということか。」


「さよう。AIMの多くもその方針に賛同してくれておる。」


俺はイソンノアシに尋ねる。


「その国連との交渉の結果はいつわかるのだ?」


「明確な日時はわからん。だが、国連も宇宙国家との外交問題が忙しいから、正直雲行きは怪しい。」


俺は不安になった。


「もし交渉が決裂したらどうするのだ?」


イソンノアシは肩を落とす。


「その手立てが思いつかず、真の知恵を借りようと考えて呼んだのじゃ。」


先生はニヤリと笑う。


「なるほど。私は、地獄に下されし一本の蜘蛛の糸と言ったところですか。」


「そうじゃ。弱音は吐きたくない。だが、我々はその一本の糸にしがみつかねばならぬ状況まで追い込まれつつある。」


「私などでよければ、この命に代えてでも活路を見出して見せましょう。」


イソンノアシは先生に感謝を述べた。それから、重い腰をあげるように立ち上がる。


「早速ではあるが、ワシとともに日高町へ赴いて、参謀として知恵を借りたい。」


先生もスッと立った。


「もちろん共に参ります。」


イソンノアシは少しばかり安心したようだ。


「それは良かった。蒼殿や革命団一行も一緒に来てくれるか?」


俺は待っていたとばかりに答える。


「当たり前だ。この目で軍隊同士による生の戦いを見たい。」


「わかった。では、共に参るぞ。」


そう言うと彼は、準備のためチセを出ていった。
俺は革命団のメンバーらに言う。


「戦場へは、俺と先生と龍二の3人で行く。5人はこの村に残るんだ。」


それを聞いたカネスケは不満そうな顔をする。


「いや、なんでだよ?」


俺は彼を睨みつけた。


「カネスケ。平然を装っているのかも知れないが、顔色が悪いぞ。」


カネスケは目をそらす。
俺は彼を詰める。


「今度の相手の札幌官軍は、自衛隊を取り込んだ準正規軍隊。これまでの暴走族や教団信者とは訳が違う。一瞬の隙が命取りになるんだ。そんな戦場に、2日酔いでフラフラな人間を連れていけると思っているのか?」


カネスケは何も言い返せない。
すると先生がフォローを入れてくれる。


「これはリーダーの言う通りです。敵は高度な戦闘技術を持つツワモノたち。一瞬の隙を突かれて撃ち殺されることも普通にあります。皆を信頼していないわけではないですが、ここは無理してついてこない方が良いでしょう。」


カネスケは、落ち込んでいるが納得はしてくれた。


「わかったよ。飲みすぎた俺が悪かった。」


俺は、彼を励ます意味を込めて背中を叩いた。


「この戦いは序章に過ぎない。次回からは、共に戦場を駆けてもらうからな。」


カネスケは、気を取り直した。


「おう!任せとけ!」


そう言うと、彼は急に口を押さえてチセの外へ飛び出した。玄関の外から、何かを吐き出す音が聞こえてくる。つられるように結夏、典一、それから灯恵までもが外へ駆け出して、茂みの中で戻ってきたものを吐き出していた。龍二は、彼らを心配して外へ出て行く。
そんな彼にすがりつく4人の二日酔い達の声が、チセの中まで聞こえてきた。残された3人は、思わず笑ってしまった。散々笑ってから隣を見ると、紗宙の表情が暗かった。俺が彼女に声をかけようとすると、彼女から声をかけてきた。


「私は行ったら駄目なの?」


俺は彼女に言う。


「4人の看病をして欲しい。」


本当は、彼女をできる限り危険な場所へ連れ出したくなかった。きっと彼女もそれをわかってくれる。俺はそう思っていた。
彼女は、残念そうに小さく頷く。それを見届けた俺は、チセを後にしようとした。すると、結夏が玄関から顔を出して俺に叫んだ。


「リーダー!私達なら大丈夫だから、紗宙も連れていってあげなよ!」


俺は唐突すぎて頭がついていかない。


「いや、しかし...。」


結夏は、強気な口調だ。


「私を誰だと思ってるの?二日酔いくらい余裕余裕!
それよりもリーダーは、紗宙と一緒じゃないとすぐに無茶しようとするんだから。
絶対に一緒に連れて行くこと!わかった??」


それを見て、先生が微笑している。俺は、そんな結夏の勢いに押されて、YESと答えるしかなかった。紗宙はそれを聞くと、嬉しそうに言った。


「やったー!蒼、わかってる?
絶対に無茶なことさせないから!!」


俺は、やれやれと言った感じで彼女を見ていた。その時は気づかなかったが、俺は無意識に幸せそうな顔をしていたらしい。そんな俺を先生と結夏は温かい目で見つめていた。
俺が先生と話している隙に、結夏はさりげなく紗宙にウインクをした。それを見た紗宙は、嬉しそうにありがとうと口パクで言った。





俺と紗宙、そして龍二と先生は、イソンノアシから支給された戦闘服へ着替える。それから、サクの運転する軍用車へ乗り込んだ。
サクは、相変わらず俺に対してやけに冷たかった。彼の過去のことはイソンノアシから聞いていたが、どう接していけば良いのか俺にはまだわからなかった。それ以上に、本格的な戦場への初陣に対する不安と緊張が俺の心を埋め尽くしていた。







(第三十幕.完)
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

・北生 蒼(きたき そう)

本作シリーズの主人公であり、青の革命団のリーダー。

劣悪な家庭環境と冴えない人生から、社会に恨みを抱いている。

革命家に憧れて、この国を変えようと立ち上がる。

登場時は、大手商社の窓際族で、野心家の陰キャラサラリーマン。

深い闇を抱えており、猜疑心が強い。

自身や仲間を守るためになら手段を選ばず、敵に残忍な制裁を加えて仲間から咎められることも多い。

非常に癖のある性格の持ち主ではあるが、仲間に支えられながら成長していく。

仙台にて潜伏生活中に、恋心を抱いていた紗宙に告白。

無事に彼女と恋人関係になった。



・袖ノ海 紗宙(そでのうみ さら)

青の革命団メンバー。

蒼の地元の先輩であり、幼馴染でもある。

婚約者と別れたことがきっかけで、有名大学病院の医療事務を退社。

地元に戻ってコンビニでバイトをしていた。

頭も良くて普段はクールだが、弟や仲間思いの優しい性格。

絶世の美人で、とにかくモテる。

ある事件がきっかけで、蒼と共に旅をすることになる。

旅の途中でヒドゥラ教団に拉致監禁されるが、蒼たち青の革命団によって無事救出される。

そして蒼からの告白を受け入れ、彼とは恋人同士の関係になった。


・直江 鐘ノ助(なおえ かねのすけ)

青の革命団メンバー。

蒼の大学時代の親友で、愛称はカネスケ。

登場時は、大手商社の営業マン。

学生時代は、陰キャラグループに所属する陽キャラという謎の立ち位置。

テンションが高くノリが良い。

仕事が好きで、かつては出世コースにいたこともある。

プライベートではお調子者ではあるが、仕事になると本領を発揮するタイプ。

蒼の誘いに乗って、共に旅をすることになる。

結夏に好意を抱いており、典一とは恋のライバルである。


・諸葛 真(しょかつ しん)

青の革命団メンバー。

蒼が通っていた自己啓発セミナーの講師。

かつては国連軍の軍事顧問を務めていた天才。

蒼とカネスケに新しい国を作るべきだと提唱した人。

冷静でポジティブな性格。

どんな状況に陥っても、革命団に勝機をもたらす策を打ち出す。

蒼の説得により、共に旅をすることになる。

彼のおかげで今の革命団があると言っても良いくらい、その存在感と功績は大きい。

革命団のメンバーからは、先生と呼ばれ親しまれている。


・河北 典一(かほく てんいち)

青の革命団メンバー。

沼田の町で、格闘技の道場を開いていた格闘家。

ヒドゥラ教団の信者に殺されかけたところを蒼に助けられる。

それがきっかけで、青の革命団に入団。

自動車整備士の資格を持っている。

抜けているところもあるが、革命団1の腕っ節の持ち主。

忠誠心も強く、仲間思いで頼りになる存在でもある。

カネスケとは結夏を巡って争うことがあるが、喧嘩するほど仲が良いと言った関係である。


・市ヶ谷 結夏(いちがや ゆな)

青の革命団メンバー。

山形の美容院で働いていたギャル美容師。

勝気でハツラツとしているが、娘思いで感情的になることもある。

手先が器用で運動神経が良い。

灯恵の義理の母だが、どちらかといえば姉のような存在。

元は東京に住んでいたが、教団から命を狙われたことがきっかけで山形まで逃れる。

流姫乃と灯恵の救出作戦がきっかけで、革命団と行動を共にするようになる。

山寺の修行で投げナイフの技術を取得。持ち前のセンスを活かして、革命団の危機を何度も救った。

蒼や先生は、彼女のことを天才肌だと高評価している。

革命団のムードメーカー的存在でもある。


・市ヶ谷 灯恵(いちがや ともえ)

青の革命団メンバー。

結夏の義理の娘。

家出をして生き倒れになっていたところを結夏に助けられた。

15歳とは思えない度胸の持ち主。

コミュ力が高い。

少々やんちゃではあるが、芯の通った強い優しさも兼ね備えている。

秋田公国に拉致されたところ、革命団に助けれる。

それがきっかけで、共に行動することになる。

戦場では戦えないものの、交友関係を作ったりと、陰ながら革命団を支えている。

先生から才を認められ、彼の弟子のような存在になりつつもある。


・関戸 龍二(せきど りゅうじ)

青の革命団メンバー。

『奥州の龍』という異名で恐れられた伝説の不良。

達也に親族を人質に取られ、止むを得ず暴走天使に従っていた。

蒼と刃を交えた時、彼のことを認める。

革命団が達也から両親を救出してくれたことに恩を感じ、青の革命団への加入を決める。

寡黙で一見怖そうだが意外と真面目。

そして、人の話を親身になって聞ける優しさを兼ね備えている。

蒼にとって、カネスケと同等に真面目な相談ができる存在となる。

真冬の北海道でもバイクを乗り回すほどのバイク好き。


・酒々井 雪路 (しすい ゆきじ)

青の革命団メンバー。

かつては政治家を目指して、東京の大学で法律を学んでいたが、少数民族の為に戦いたいという思いから北海道へ渡り、AIMに参加する。

ツーリングが趣味で、それ故に機動部隊へと配属されてしまう。

だが、そこで龍二と出会い、彼の紹介で青の革命団へと加入。蒼や先生とともに、新国家の憲法作成することになった。



※第三十八幕から登場

・イカシリ

青の革命団メンバー。

AIM軍の腕利きのスナイパーで、アイヒカンの部隊に所属していた。

射撃の腕は一流で、雪愛(美咲)から密かにライバル視されている。

南富良野で蒼と一緒に戦った時、彼に才能を認められ、次第と行動を共にすることが多くなる。そしていつの間にか、蒼の配下のスナイパーとなり、彼の元で官軍と壮絶な銃撃戦を行う。

服が好きで、アイヌの伝統衣装を自分でアレンジして作った服を着こなしている。



※第三十六幕から登場

・間宮 恋白 (まみや こはく)

青の革命団メンバー。

麟太郎の娘で、年齢は4歳。

生まれたばかりの頃、麟太郎が官軍に捕えられてしまい、母子家庭で育つ。

紋別騎兵隊が街に侵攻した時、母親を殺され、更には自分も命を狙われるが、サクの手により助けられた。

それから灯恵の力により、北見の街を脱出して、一命を取り留める。

命の恩人でもある灯恵のことを慕っている。また彼女から実の妹のように可愛がられており、「こはきゅ」という愛称で呼ばれている。



※第四十四幕から登場

・間宮 麟太郎 (まみや りんたろう)

青の革命団メンバー。

恋白の父親で、元銀行員。

網走監獄に捕らえられていたが、AIMの手により助け出された。

娘が灯恵により助けられたことを知り、何か恩返しがしたいと青の革命団に参加する。

経済について詳しく、蒼からは次期経済担当大臣として、重宝されることになる。

また長治とは、監獄で共に生活していたので仲が良い。



※第五十一幕から登場

・許原 長治 (ゆるしはら ちょうじ)

青の革命団メンバー。

元力士。北海道を武者修行していた時、AIMに協力したことがきっかけで、網走監獄に捕らえられていた。

囚人達からの人望が熱く、彼らをまとめ上げる役を担っていた。

AIMに助けられた後は、青の革命団に興味を持ち、自ら志願する。

典一と互角にやりあうほど喧嘩が強く、蒼や先生からの期待は厚い。

監獄を共に生き抜いた間宮と、その娘の恋白とは仲が良い。



※第四十三幕から登場

・レオン

紗宙が飼っている茶白猫。

元は帯広市内にいた野良猫であったが、紗宙と出会い、彼女に懐いてAIM軍の軍用車に忍び込む。

大雪山のAIM陣で紗宙と再会して、彼女の飼い猫になった。



※第五十二幕から登場

・石井 重也 (いしい しげや)

青の革命団メンバーであり、日本の国会議員。

矢口宗介率いる野党最大の政党、平和の党の幹事長を勤めている。

党首である矢口から命を受け、用心棒の奥平とともに北海道へ渡航。先生の紹介で蒼と会い、革命団への加入を果たす。

政治に詳しい貴重な人材として重宝され。雪路とともに、新国家の憲法作成に携わっていくこととなる。

頑固で曲がったことが嫌いな熱い性格だが、子供には優しいので、恋白から慕われている。

元青の革命党の党員でもあり、革命家の江戸清太郎と親しい関係にあった為、革命家を志す蒼に強く共感していく。



※第五十四幕から登場

・奥平 睦夫 (おくだいら むつお)

青の革命団メンバー。

平和の党の幹事長である石井の用心棒として、共に北海道へ渡航。先生の紹介で蒼と会い、革命団への加入を果たす。

石井とは青の革命党時代からの知人で、かつて彼の事務所で勤務をしていた。その頃、江戸清太郎の演説を聞きに来ていた蒼にたまたま遭遇している。

普段は物静かだが、心の中に熱い思いを持った性格。



※第五十四幕から登場

羽幌 雪愛(はほろ ゆあ)

札幌官軍三将の豊泉美咲が、AIMに潜入する為の仮の姿。

青の革命団について調査する為に、蒼や先生に探りを入れたり、時には彼らの命を狙う。

その一方で、スナイパーとしてAIM側で戦に参戦。戦力として大いに貢献。紗宙や灯恵と仲良くなり、彼女らに銃の手解きをする。

また、その関わりの中で紗宙の優しさに触れ、スパイであることに後ろめたさも生まれてしまう。

性格はポジティブで明るいが、裏に冷酷さも兼ね備えている。



※第三十五幕から登場

・矢口 宗介 (やぐち そうすけ)

国会議員で、先生の旧友。

27歳の若さで初当選を果たし、33歳で野党最大の政党である平和の党の党首まで上り詰めた。

温厚で正義感が強く、日本国を腐敗させた神導党と激しく対立。神導党の後継団体であるヒドゥラ教団から、命を狙われている。

内からの力だけでは日本国を変えられないと判断して、旧友である先生が所属する革命団に未来を託すべく、石井と奥平を北海道へと派遣した。

蒼や先生にも負けず劣らずのロン毛が特徴。



※第五十四幕から登場

・イソンノアシ

AIMの首長であり、英雄シャクシャインの末裔。

サクの父親でもあり、温厚で息子思いの性格。それ故に、AIM軍や統治領域の民衆からの人望が厚い。

諸葛真が大学生の頃、遭難から救ったことがきっかけで、彼とは親友の仲になる。

サクの和人嫌いというトラウマを克服させる為に、彼を革命団の案内役に任命した。


・サク

イソンノアシの息子で、英雄シャクシャインの末裔。

毒舌で攻撃的な性格。

実行力と統率力、そして軍才があるので、AIM関係者からの人望が厚い。また父を尊敬していて、親子の関係は良好。

しかし、交戦的で容赦がないので、札幌官軍からはマークされている。

かつては、温厚かつ親しまれる毒舌キャラだったが、恋人を官軍に殺されたから変貌。和人を軽蔑して、見下すようになったという。

殺された恋人と瓜二つの紗宙へ、淡い好意を寄せる。



・ミナ

サクの元婚約者。

アイヌ民族の末裔で、自らの出自やアイヌの文化に誇りを持っており、北海道を愛していた。

2年前、裏切り者の手によってサクと共に捕らえられる。

そして、彼の目の前で、松前大坊に殺された。



※第三十三幕と第五十幕で登場

・ユワレ

サクの側近であり、幼馴染でもある。

正義感が強く、曲がったことが好きではない性格で、みんながサクを恐れて諌めようとしない中、唯一間違っていることは間違っていると言ってのける存在。

また忠義に熱く、蒼から何度も革命団への入団オファーを受けるが、全て断り続けている。



※第三十三幕から登場

・アイトゥレ

AIM幹部の筆頭格で、イソンノアシやサクの代わりに、軍の総大将を務めることも多々ある。

歴史ファンで、特に好きなのが戦国時代。お気に入りの武将は本多忠勝。

道東遠征で、共に戦うカネスケの才を見抜き、別働隊を任せるなど、彼に軍人としての経験をつませる。



※第三十八幕から登場

・京本 宗男(きょうもと むねお)

北海道知事であり、札幌官軍の代表。

日本政府の指示の元、北海道の平和を守る為に、AIMとの紛争に身を投じた。

政府に忠誠を尽くす一方で野心家でもあり、いつかは天下を取ろうと画策している。

それ故に、紛争を理由に軍備の増強を図る。

人の能力を的確に見抜き、公平な評価を下すことから、部下からの信頼は厚い。

公にはしていないがヒドゥラ教団の信者で、土龍金友のことを崇拝している。



※第三十二幕から登場

・土方 歳宗 (ひじかた とししゅう)

札幌官軍三将の筆頭で、身長190㎝超えの大男。

京本からの信頼も厚く、札幌官軍の総司令官の代理を務めることもある。

武術の達人で、国からも軍人として評価されており、一時期は先生と同じく国連軍に所属していた経験もある。

北海道の治安を守る為にAIMとの戦争で指揮を取るが、特にアイヌやAIMを憎んでいるわけではない。

部下からも慕われていて、特に美咲は彼のことを尊敬している。また彼女と同様に松前の残虐非道な行為をよく思ってはいない。



※第五十一幕から登場

・豊泉 美咲(とよいずみ みさき)

札幌官軍三将の1人。

セミロングの銀髪が特徴的なスナイパー。銃の腕前は、道内一と言われている。

性格はポジティブで、どんな相手にも気軽に話しかけられるコミュ力の持ち主。

京本からの指示を受け、青の革命団の実態調査の任務を引き受ける。

キレ者で冷酷な所もあるが、非道な行為を繰り返す同僚の松前を心底嫌っている。



※第三十ニ幕から登場

・松前 大坊(まつまえ だいぼう)

札幌官軍三将の1人。

人柄はさておき、能力を買われて三将の地位まで上り詰める。

サクの恋人を殺害した張本人。

類を見ない残忍性で、AIMおよびアイヌの人々を恐怖に陥れた。

再びAIM追討部隊の指揮官に任命され、AIMと革命団の前に立ち塞がる。



※第三十ニ幕から第五十幕まで登場

・エシャラ

イソンノアシの弟で、サクの叔父に当たる人物。

元AIMの幹部で、考え方の違いから、札幌官軍に内通して寝返る。

サクとミナを松前大坊へ引き渡し、ミナの殺害に少なからず加担した。

温厚だが、自分の信念を曲げない性格。

AIMをえりもへ追いやって以降は、松前の手先として帯広地域を統治していた。



※第三十三幕〜三十四幕で登場

・御堂尾 神威 (みどうお かむい)

紋別騎兵隊の副隊長。

日本最恐の軍隊と恐れられる騎兵隊の中でも、群を抜く武勇と統率力を誇る。

しかしその性格は、冷酷で自分勝手で俺様系。

人を恐怖で支配することに喜びを覚え、敵対した者は、1人残らず殺し、その家族や周りにいる者、全てを残忍な方法で殺害。

また、騎兵隊の支配地である紋別の町では、彼の気分次第で人が殺され、女が連れさらわれていた。

その残酷さは、松前大坊と匹敵するほど。

結夏に因縁があるのか、執拗に彼女のことを狙う。



※第四十一幕から登場


・御堂尾 寿言 (みどうお じゅごん)

神威の弟で、紋別騎兵隊の隊員。

兄と同じく残忍な性格。

兄弟揃って紋別の町にふんずりかえり、気分で町の人を殺したり、女性に乱暴なして過ごしている。

食べることが好きで、体重が100㎏を超えている大男。

兄の神威と違い、少し間抜けな所があるものの、他人を苦しめる遊びを考える天才。

大の女好き。



※第四十二幕から第四十八幕まで登場

・北広島 氷帝 (きたひろしま ひょうてい)

紋別騎兵隊の隊長で騎兵隊を最恐の殺戮集団に育て上げた男。

『絶滅主義』を掲げ、戦った相手の関係者全てをこの世から消すことを美学だと考えている。

松前大坊からの信頼も厚く、官軍での出世コースを狙っていた。



※第四十六幕から第四十九幕まで登場

・仁別 甚平 (にべつ じんべえ)

黒の系譜に選ばれた者の1人。

カニバリズムを率先して行い、雪山で焚き火をして遭難者を寄せ付け、殺害しては調理して食べる、という行為を繰り返している。

特に若い娘の肉を好んで食す。

リンに狂酔しており、彼女の興味を一心に浴びる蒼を殺そうと付け狙う。



※第四十二幕から登場

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み