はじめての対話
文字数 854文字
太陽ももう落ちて代わりに月明かりが部屋を照らしている。
もう気づけば夜に。透人君からあのメッセージが来てから、私はほとんど上の空。担当医の阿達先生やナースの長澤さん、それに親友の楓の話も当然上の空。
楓からはTalkmanのアップデートの話が振られたっけな。
そして待ちに待った透人君からのメッセージがきた。
もう気づけば夜に。透人君からあのメッセージが来てから、私はほとんど上の空。担当医の阿達先生やナースの長澤さん、それに親友の楓の話も当然上の空。
楓からはTalkmanのアップデートの話が振られたっけな。
そして待ちに待った透人君からのメッセージがきた。
やばい、夜なのに大きな声を出しちゃった。私は少し慌ててしまった。
私はそうメッセージを送ると、急いでボサボサの髪を直そうと灯りをつけた。
私はその時心底そう思った。
急いで鏡を見てクシで髪の毛を直した。
急いで鏡を見てクシで髪の毛を直した。
メッセージを送り既読が付くと、スマートフォンに振動が、メッセージ画面からいきなし通話マークが表示された。私は決心してそれをタッチ。
スマートフォンには小南透人君の顔が写っている。
プロフィールにあった紹介文の通り真面目そうな高校生って感じがする。ちょっとカッコイイかも。でもテレビ通話となると本当に緊張する。
スマートフォンには小南透人君の顔が写っている。
プロフィールにあった紹介文の通り真面目そうな高校生って感じがする。ちょっとカッコイイかも。でもテレビ通話となると本当に緊張する。
透人君は緊張からか顔が固くなっている。動画は暗かったが向こうが机の上に置いてある灯りをつけているお陰で表情がよく分かった。
でも、ちゃんからさんになってる……緊張してるのかな。
でも、ちゃんからさんになってる……緊張してるのかな。
あ、私も君からさんになっちゃった……私も緊張してたんだった。
その時私と透人君に自然と笑みが漏れた。
その後は毎日メッセージをやり取りしているように自然に会話出来た。楓以外の人と話していて笑ったのは本当に久しぶりだった。初めて見た透人君の顔は私の目にしっかりと焼き付いた。透人君もそうだったらいいな、なんて女の子みたいなこと考えてた。