七月の物語からのメッセージ

文字数 728文字

 

 ついこの間、

年が明けたと思ったら、もう初夏。

最近は時の流れの早さに

まったく付いていけていません。



 来月はもう七月。

暑~い夏がまたやって来ますね。


 七月からこの物語も

≪第二章 夏の巻≫となります。

 第二章の投稿は以下の順です。

七月の物語 萬福(まんぷく)ネコの虎之助(とらのすけ)、ここに参上

八月の物語 (てん)の鏡と()の鏡

九月の物語 夢咲地蔵(ゆめさきじぞう)



 十二の物語の中でも

この七月の物語は

とりわけコメディタッチで

楽しめるものです。


 野良ネコだった虎之助(とらのすけ)は、

飢えて死にそうなところを

ある人に拾われ、

幸せな一生を終えました。


 そのご恩に報いるため、

虎之助はあの世で

萬福(まんぷく)ネコとなり、

命の恩人であるご主人様に

恩返しをするため、

体に命一杯(めいいっぱい)

幸福を詰め込んで

この世にやって来ます。


 ところがご主人には、

自分は十分幸せだから

お礼はいらないと

断られてしまいます。


 残念がる虎之助に、

ご主人は、

自分の子孫に

その幸せを

授けてほしいと提案します。


 しかし、

ご主人の子孫は

なかなか見つからず、

とうとう百年経ってしまいました。


 萬福(まんぷく)ネコとして

存在できるのは百年間だけ。


 はたして虎之助は

ご主人様の子孫を見つけ、

幸福を授けることが

できるのでしょうか?


 ネコの恩返しを中心に

描かれていますが、


実はこの物語、

働きすぎのビジネスマンにも

ぜひお勧めしたい物語でもあります。


 人間にとって

身近な存在である猫は、

愛情深く

恩を忘れない

律儀(りちぎ)さを持つ生き物。


 しかし同時に

とっても気ままに

生きているため、

わがままな生き物だと

思われがちです。


 でも、

この物語を

読んでいただければ、

その猫なりの生き方から

私たち人間が

学ばなければいけない

何かに

きっと気づいていただけるでしょう。


 次回、

七月の物語 萬福(まんぷく)ネコの虎之助(とらのすけ)、ここに参上


 どうぞお楽しみに。
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