あとがき&花鳥の巻からのメッセージ

文字数 2,910文字

 いかがでしたか?


 昨年四月から今年三月までの十二カ月。


 ひと月ひと月を、季節にちなんだ物語に
仕上げ、一年を通して読者のみなさんに
お届けできましたこと、
たいへん光栄に思っております。


 私が伝えたい想いをそよ風に乗せ、
私に代わって、そよ風にその想いを
運んでもらいました。


 そして。。。


 そよ風から受け取った私の想いを、
今度は物語の登場人物やストーリーに
表現してもらったのです。


 もしも、みなさんの心の中に、
そのそよ風が吹いたなら。。。


 もしも、みなさんの心に響く物語が
ひとつでもあったなら。。。


 物語の創り手としてはこの上ない幸せです。


 小説や物語の醍醐味(だいごみ)は、何といっても
作者の創り描いた世界の中に、
あたかも自分がその登場人物に
なったつもりで思いっ切り
その世界に浸り、感じ、

そして作者のメッセージを共有することが
できる点だと思います。


 作者があえて文章にしなかった言外の意味を
自分なりに想像するのもいいでしょうし、
作者のメッセージを思う存分味わうのもいい
でしょう。





 私は、この【神様からの贈り物】という
物語を思い描き、文章という形にしていく
中で、その物語がどのようなメッセージを
みなさんに伝えたいのか。。。


 常にその点に焦点を当て、そのメッセージ
を織り成しながら、ひとつひとつの物語を創
り上げていきました。





 何より(とう)の『十二の物語』君たち自身が
精一杯それを意識してみなさんに伝えること
ができて本当によかったと自負(じふ)しているよう
です。(笑)



 『十二の物語』君たちに代わって、
彼らの感無量のその想いを、作者の私がこの
場をお借りして伝えさせていただきました。





 物語を創り描く上で、
とても大切にしている私の想いとは、

 ≪いつかまた読みたくなる物語≫

 ≪心に響く物語≫

 そして、

 ≪語り継いでいきたい物語≫





 そのような物語を創りたい、
ということです。


 読者のみなさんには、ひとつひとつの物語
の中にある、みなさんが感じ取ることのでき
るメッセージ、

それをひとりでも多くの方々に伝え、
その想いを(つな)げていっていただければ、
作者として、こんなにうれしいことはござい
ません。





 人はみな、それぞれ独自の考え方、信条と
いうものを持っています。


 ですので、感じるものも人それぞれでしょ
うし、違う思いや意見を持つ方々もいらっし
ゃるでしょう。


 でも、考え方・生き方の違いはあれ、
私たち人間が住むこの世界が、いつまでも
 
  《平和》であること。


 それは、すべての人々に
共通の願いなのではないでしょうか? 





 《平和》


 その中でもこの物語は、まずは私たち
ひとりひとりの心の平穏(へいおん)、そして人を想う心
が大切だと訴えています。





 「あらっ?」


 どうも四月の物語『桜守(さくらもり)』殿が
何かおっしゃりたいご様子。



 「『桜守(さくらもり)』でございます。


 私はトップバッターであったため、

みなさまに前もって

物語からのメッセージを

お伝えすることができませんでした。


 非常に残念です。


 いきなり何らの前触(まえぶ)れもなく、

この小説サイトなるものに

登場することになり、

実を申し上げますと

たいへん緊張しておりました。


 しかし、この物語を通して、

私の、「琴音(ことね)」さまに対する純粋な想いは

お伝えすることができたのではないかと。


 そして私も悲願達成。


 ついに「琴音」さまと再会を果たし、

【幸福】をお渡しすることができました。


 うれしい。。。


 本当にうれしい。。。





 今年もまた桜の花咲く季節が

やってまいりましたね。


 みなさまがお住いの辺りでも

桜が美しく咲き誇る所が

あるかと存じます。


 その(おり)は、どうか桜を()でながら、

「琴音」さまと私、『桜守(さくらもり)』のことを

思い出してくだされば幸いでございます。


 そして、われわれ物語のひとつひとつを

より多くの方々にご紹介いただければ、

桜の神『桜守(さくらもり)』として、

この上ない幸せでございます。



 それでは、みなさま、ごきげんよう。」


 四月の物語 『桜守(さくらもり)』殿。


 先ほどとは打って変わって
たいへん満足のご様子。





 では、作者の私から
続きのメッセージをお送りいたします。


 この【神様からの贈り物 春夏秋冬の巻】
に続きまして、来月四月からは、

【神様からの贈り物 花鳥(かちょう)の巻】
がスタートいたします。


 投稿は毎月一回。


 最終の日曜日、または祝日の予定です。





 今回はかなり長い物語になりました。


 すでに物語からのメッセージでも
お伝えしておりますが、

花鳥(かちょう)の巻】からは、時々、物語に登場して
いた祈祷師(きとうし)昇龍(しょうりゅう) 導光(どうこう)をメインキャスト
に迎え、物語が展開されていきます。





 「めっ、「(めい)」さん。

 ちょっとよろしいでしょうか?」


 「えっ? どなた?」


 「たった今、ご紹介にあずかりました

昇龍(しょうりゅう)  導光(どうこう)ですっ!」


 「あらっ、導光さんなの?」


 「はい。 お話を中断させてしまい

申し訳ございません。


 先ほど私のことを紹介していただいた

のですが、どうもメインキャストという

言葉が気になりまして。。。」


 「えっ? それが何か。。。?」


 「私はメインキャスト(主演)というより

はむしろ助演。


 つまり脇役。


 メインキャストは物語に登場するあらゆる

存在の(ほう)です。


 私は、彼らのためにほんの少しお力添えを

させていただいているだけなので。。。


 メインキャストという言葉は、いささか

大げさで私にはもったいないかと。。。」


 「まぁ、ご謙遜を。 


 そんなことないですよ、導光さん。 


 しっかり活躍してくれてますよ。」


 「そっ、そうでしょうか。。。?」


 「そうです。 導光さんがいなければ

物語が成り立ちませんからね。」


 「うっ、うれしい。 「(めい)」さん。 


 私、昇龍  導光。 感激の極みです。


 読者のみなさん。


 実は、【花鳥の巻】では、娘の「輝羽(てるは)」も

登場しますので、ぜひとも「輝羽(てるは)」のことも

応援してくださいね。


 その【花鳥の巻】に続く【龍火月(りゅうかつき)の巻】

では、それこそメインキャストとして大活躍

してくれますので。」


 「早くも、それを言っちゃうの?」


 「はい。 言っちゃいました~。」


 「まっまあ。。。いいでしょう。(^^;)」


 「それでは、昇龍  導光。。。

 この辺で失礼いたします。


 みなさま、次回【花鳥の巻】でお会い

いたしましょう。」



 「導光さんって、本当に《家族、(いのち)》って

感じの人よね。。。」





 ちょっと中断してしまいましたが、

え~と。。。いったい何を言おうとして

いたんだっけ?



 あっ、そうそう。。。



 【花鳥の巻】という物語の中に、


様々な存在との《出会い》、


その中から生まれる

《新たな絆》そして《気づき》、


人が人を想い続ける

《心の美しさ》や《素晴らしさ》、


人々の幸せを願う

神々の《無償(むしょう)の愛》、


そして、

出会うことによって(つむ)がれる

人と人との《(とうと)(えにし)》、


 そのような、私がみなさんにぜひとも
お伝えしたい想いを命一杯(めいいっぱい)注ぎ込み、
創り上げていきました。



 【春夏秋冬の巻】と同じくらい
この【花鳥の巻】も、どうぞよろしくお願い
いたします。



 ぜひ最後まで読み続けてくださいネ。
(【春夏秋冬の巻】 
『十二の物語』君たちからのお願いです!)






  
 
   

 二〇二二年 三月吉日

 瑞浹(ずいしょう)  (めい) 
 & 【春夏秋冬の巻】『十二の物語』君たち 
 & ほんのちょっと昇龍 導光さん。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み