第九話

文字数 7,295文字


 ゼラと共にローグシー街の訓練場へ。ウィラーイン領に三つある一年訓練の為の訓練場。アルケニー監視部隊と視察に行く。
 訓練の様子をゼラと見るはずが、ノリの良いウィラーインの若者に囲まれて、ゼラと綱引き大会が始まってしまったり。

 孤児院の視察では、ゼラは子供達と日が暮れるまで一緒に遊んだり。

 母上が、『ゼラの服とアクセサリーを見に行きましょう』と、ローグシーの街中をショッピングに。街の住人もゼラを見る機会が増えて、慣れて来た。
 ゼラの蜘蛛の身体が大きく店の中には入れないので、店の前に品を持って来て見せてもらう。そういうことをしていると、

『蜘蛛の姫が来た!』

 と、住人が通りに報せて、店の前にテーブルを広げてゼラを待ち構えたりするようになった。屋台などは大通りの位置取り争いが、静かに行われているという。
 
 ローグシーの街のハンターギルドとアルケニー監視部隊と合同で、魔獣深森の調査も行う。このとき、ハンターの参加希望者が多かった。なんでも参加メンバーを決める為の、階級見直し総当たりリーグ戦がハンターギルド内で行われたという。

「エクアド、これはちょっとゼラ人気が高まり過ぎじゃないか?」
「どうしたって目立つなら、好意的に迎えられた方がいいだろう。これを見越していたルミリア様が慧眼だ」

 ローグシー街のハンターギルドには、未発見の遺跡の探索発見を依頼している。立派な髭を生やす熟練ハンターが言うには。

「これまでより少し奥へと踏み込んではいるが、新しい遺跡はそうそう見つからん。これまで見つけた遺跡の地下迷宮の探索でも、怪しげな古代の魔術具が見つかったりはしていない。せいぜいが双眼鏡とか、ライトとか、やたらと頑丈なガラス器具、そんなもんだ」
「魔獣の方はどうだ?」
「新発見のマッチョオーク、あとは魔法特化のゴブリンシャーマンがちょいと増えてる。あとはランドタートルか」

 ルブセィラ女史が眼鏡の位置を指で直す。

「魔法を使うゴブリンシャーマンが増え、対魔術攻撃に強い甲羅を持つランドタートルも増える、ですか。王種誕生であれば異常に増えて凶暴化するところですが」
「ゴブリンシャーマンは他のゴブリンと同じで、こっちを見たらすぐ逃げる。ランドタートルも凶暴化って感じは無いから、大発生とは違うんじゃねぇか?」
「念のため、調べておきたいところですね」
「今はランドタートルの甲羅が素材として取引が増えてるか」

 街のハンターとの合同調査は、アルケニー監視部隊とハンターギルドの連携訓練というところ。調査のついでの演習という感じだ。
 ゼラの蜘蛛の背の体毛を、ちょっと切って持ち帰ろうとした手くせの悪いハンターが他のハンターのお仕置きを受けた。森の中で逆さ吊りにされている。

「すんませんした! ほんっとにすんませんした! もう二度としません!」
「カダール様、ゼラ姫、こいつはもう合同調査には参加させません。今からタコ殴りにしてやります」

 殺気立つハンターに囲まれて、吊るされた男が半泣きで謝り続けている。ゼラがキョトンとして見ている。
 頭に血の登ったハンターを押さえることにする。

「皆、落ち着いてくれ」

 強面のハンターを宥めていると、ゼラが逆さ吊りにされた男に近寄る。小首を傾げて尋ねる。

「ゼラの毛が欲しかったの?」
「は、はい。そうです」

 ゼラの蜘蛛の体毛には、蜘蛛の姫の守りの力がある、とか変な噂になっている。ゼラの毛を欲しがって高値で取引したりとか、変態っぽいのでやめて欲しい。
 情けない顔をした男は逆さ吊りのまま話し出す。

「その、俺の妹が、肺が弱いのかよく咳き込むんです。それで、蜘蛛の姫の毛には蜘蛛の姫の加護が宿ると聞いて、それで、妹に持たせたら良くなるかも、と。すんませんした! もうこんなことはしません!」

 近くのハンターに聞いてみる。

「今の話は本当か?」
「そいつに妹がいるのは本当ですよ。そいつ、妹の薬代稼ぐのにハンターやってるんで」
「それならタコ殴りは勘弁してやってくれ」
「分かりました。おい、お前、一階級降格な。あと、一晩そのまま逆さ吊りで反省してろ」

 ゼラ人気からおかしなトラブルとなった。結局このハンターは森の中で一晩逆さ吊りに。逆さのままで泣き続けたのか、朝に男の顔を見れば、まぶたが赤く腫れていた。
 実は昨夜の内に、

「ね、カダール」
「どうした? ゼラ?」
「ちょっとだけなら、いいよね?」

 と、ゼラが言うので、ゼラの蜘蛛の背の体毛を数本、小さな布袋に入れてゼラに持たせる。ゼラと二人で逆さ吊りの男に近づき、ゼラが小声でそっと囁く。

「皆には、ナイショね?」

 逆さ吊りの男が、あうあう、と言葉にならない声を出し、ゼラが男の懐にそっと毛の入った布袋を入れた。

「ン、じゃ、おやすみ」
「お、お、おやすみなさあい……」

 男は逆さのまま、震える泣き声で就寝の挨拶をした。うむ、ゼラの溢れる優しさに感謝するがいい。しかし、これでゼラの毛を狙うのが増えても困るか。これはどう対策するか。
 この一件のあと、ローグシーの街のハンターにゼラを見ると手を組んで祈るのが少し増えた。

 魔獣の大発生も無く、魔獣被害の話もあまり無い。平穏な日々が続く中、新領主舘が完成した。
 青い髪の商会長パリアクスが説明する。

「職人も今まで造ったことの無い造りで苦労しましたが、建材は良いものを揃え、仕上げる事ができました。こんな舘は王都にもありませんよ」

 それはそうだろう。まず大きさが違う。真新しい白い壁に赤い屋根。屋根の傾斜は緩く屋上に出るところだけ三階建てに。

「ゼラ姫と一緒に屋根に立てるように造ってみました。三階部分は見張り台としても使えます」

 領主舘に加えて砦としても使えそうだ。舘を囲む塀も厚く高い。

「うわあー」

 新領主舘の中に入ったゼラが、クルクルと回りながら舘の中を見る。玄関から入ったところ、二階に続く階段のあるホールは天井が高い。

「二階建てで一階はゼラ姫のサイズで作ってあります。扉も大きく、天井も高く、一階にはゼラ姫が入れないところはありません」

 これまでゼラが人の家の中に入ることはできなかった。ゼラの下半身、黒蜘蛛の身体が大きく人のサイズの扉が通れない。
 新しくできた領主舘の一階は、俺達から見ると巨人の家のようだ。扉も廊下もゼラが通るのに余裕がある広さ、大きさ。天井も高い。

「二階は人のサイズで作ってあります。ウィラーイン家の方の部屋は二階に。一階はゼラ姫とカダール様が。それで二階の方にはゼラ姫が入れない造りになってますが」
「一階の廊下もゼラが通れる幅なのか、細長い部屋のようだ」
「ゼラ姫とカダール様が並んで通れる広さを基準としました」

 ゼラは振り返ってニコニコと微笑む。

「ここならチチウエともハハウエとも一緒」
「ようやく家族が同じ家で暮らせる」

 父上がゼラの喜ぶところを見て顔を緩ませる。

「第一街壁の外のここならば、緊急時にも街を守りやすい」
「そのときはゼラに任せて!」
「うむ、頼もしい嫁だの」

 商会長パリアクスが説明するのを聞きながら、巨人の舘のような部屋を見て回る。子供の頃に初めて城の中をみたような、わくわくする気持ちを思い出すような舘だ。

「こちらがゼラ姫のトイレになります。設計はルミリア様とルブセィラ様が」

 トイレ、これまでゼラのトイレは倉庫の隅で衝立で覆ったタライだった。ルブセィラ女史が待ってましたと眼鏡に指を当てる。

「私とルミリア様でゼラさんが用を足すところを観察し、ゼラさんが無理なく使えるように考えました」
「あぁ、その為にゼラが、その、してるところを見られるのは、心穏やかではいられなかったが」
「ゼラさんの排泄物をサンプルとして回収しやすく、また、外の庭からもゼラさんが入れるように外に続く扉があります。そこでゼラさんにお願いが、」
「ン? なに?」
「ゼラさんの清潔魔法を使わないサンプル回収をしたいので、用を足したらアルケニー調査班に教えてくれませんか?」

 母上がルブセィラ女史に続けて言う。

「ゼラの清潔魔法も謎なのよね。獲物を狩る為に臭いを消す、というけれど、水分を取り去って乾燥させるだけで無臭になるというのも」
「木や布に深く染み込んだ物は、染みの色が付きますが、何度も洗ったように臭いはありませんからね」
「悪臭のもとを消滅させるのでは無く、分離させて乾燥させて払い落としてるみたいなのよね」
「解明できれば人の魔術でも、ゼラさんの清潔魔法が再現できるかもしれません」
「他にも、ゼラは身体が大きいわりには食べる量がそんなに多く無いわ。そこも排泄物を調べると解ることがあるかもしれないの。だから清潔魔法で変化する前の状態を調べたいのよ」

 ゼラはルブセィラ女史と母上の話を聞いて、ウンウンと頷く。

「ウン、わかった。カダール、いいよね」
「う、うむ」

 ゼラのオシッコを調べるのか。倉庫の中ではゼラの清潔魔法で、ゼラが、くー、と一声かけるとオシッコは消えてしまっていたし。い、いや、別に俺がゼラがオシッコしてるとこをジッと見てた訳じゃ無いぞ。無いからな。次に行こう、次に。

「ここが大浴場になります」
「大、過ぎるだろうこれは」

 広い、広すぎないか? 貴族や商人で浴室を家に持つのはいるが、個人用が多い。ローグシーの街でも家に風呂があるのは裕福か贅沢か、という風潮だ。お湯で身体を拭くか、風呂に入りたければ街の銭湯が一般的だ。

「これは銭湯を開業できそうじゃないか」
「造りとしては似たようなものですか。浴槽を手前を浅く人のサイズに、奥はゼラ姫の身長に合わせて深く造りました。なので奥の方はお湯を張ると足が着かない深さです。気をつけて下さい」
「どれほど湯を沸かさないといけないんだ?」
「隣に釜がありますが、これがこの大浴場の欠点になります。湯を沸かすには燃料が多く必要になってしまいます。銭湯経営でもしなければ経済的ではありませんね」
「風呂の為だけに大量に薪が必要になってしまうのか」
「もしくは水系の魔術師に頑張ってもらうか、ルミリア様の火系魔術ですね。この大浴場は、ゼラ姫の魔法に頼ること前提で造られてます」

 真新しい石造りの大浴場はところどころ光っているように見える。これは星入りの大理石か? この豪華さはちょっと辺境には似合わないような。

「大きな家族風呂って、憧れだったのよね。ゼラ、お願い」
「ウン、すい、ぽー」

 母上の趣味でしたか、この大浴場は。母上に促されてゼラが一声かけて指を振る。宙に大きな水球が現れ、膨らみ、湯船にバシャンと落ちる。落ちた水から湯気が立つ。
 ルブセィラ女史が湯に手を入れて温度をみる。

「ゼラさん、もう少し温度を高くしてください。熱ければ水を足せばよいので」
「ウン、カダールと一緒にお風呂」

 ゼラが魔法で湯を追加して、さらに湯煙が立つ。見てるうちに着々と入浴準備が進められていく。ゼラとお風呂、いいな。それはいいが、まさか今からすぐにか? 青い袖無しワンピースを脱ごうとするゼラを母上が止める。

「待ってゼラ。カダールと入る前に私と入りましょ」
「ハハウエと? なんで?」
「ゼラはお風呂に入るのも、水に浸かるのも初めてじゃないの?」
「ンー? ウン」

 ルブセィラ女史が眼鏡に指を当てて説明する。

「虫の中には前脚に耳があるもの、腹部に呼吸するための気門があるなど、これは人の身体と違います。アルケニーになってから水を被ることはあっても湯に浸かったことの無いゼラさんが、お風呂に入れば何が起こるか不明です」
「そうか、お茶のこともあるからゼラにとって初めてのことは慎重にしなければ」
「なので、私とルミリア様、アルケニー調査班でゼラさんとお風呂に試験入浴します。何かあれば呼びますので皆さんは隣で待機を」
「俺は一緒じゃ無いのか?」
「ほう? 私もアルケニー調査班もカダール様に裸を見られるのは構いませんが?」
「母上、よろしくお願いします。ゼラ、気分が悪くなったりしたらすぐに言うんだぞ」
「エー? カダール、一緒じゃ無いの?」
「すまん。すぐ隣にいるから」

 俺を含めて男性陣はここで退却する。エクアドがフェディエアに、

「フェディエアとあと二人、ゼラと一緒に風呂に入ってくれ。ゼラが溺れたり湯中りしたら呼んでくれ」
「まさかいきなりお風呂とは」

 フェデイエアは驚いてはいるが楽しそうだ。ゼラ達が風呂に入っている間、何か起こればすぐに行けるようにして待機する。ここまで舘を案内してきた商会長パリアクスが首を傾げている。

「どうした? パリアクス?」
「いえ、ルブセィラ様の話でゼラ姫がアルケニーだと、再確認したのが、なにやら不思議な気分でして」
「ゼラの身体は人とは違うから、ゼラにとって初めてのことは気をつけなければ」
「それもそうなのでしょうが、ゼラ姫に第二街壁工事を手伝ってもらい、話す機会が増え、ときには職人達とゼラ姫と一緒に休憩でお菓子を食べて、と」

 商会長パリアクスは片手で青い髪をかいて苦笑する。

「私もすっかりゼラ姫に慣れてしまったようです。改めて、そうかアルケニーだった、と思い直したのが、なんとも言えない奇妙な気持ちですね」
「人と少しばかり違うというのは、見慣れてしまえばその程度のもの、ということだろう。パリアクスの青い髪と同じ、少し毛色が違うだけだ」

 下半身が蜘蛛というだけで、ゼラは女の子と変わらない。俺の話を聞いたパリアクスが、やれやれ、といった顔で肩まで伸びる青い髪を一房つまむ。

「私の青い髪は商会の看板代わり、なのですが。はは、この程度の個性ではローグシーの住人の濃さに飲まれて霞んでしまいますね」

 エクアドがパリアクスの溜め息に頷く。

「花屋の娘の槍さばきが堂にいってる街だからな。俺もこのウィラーイン家の一員としては、物足りなく見られてしまうのだろうか」
「そこは心配いらんぞエクアド」

 父上がエクアドの肩を叩く。

「人が環境を作り、その環境が人を育てる。この館でワシらと暮らせば、エクアドもウィラーイン家の家風が解るだろう。なに、難しいことなど無い。そうだろうカダール?」
「そうですね父上、ですが目指すのは難しく無くとも、そうで在ろうとすることが難しいのではないかと」
「ワシとてまだまだよ。だが、目指して歩みを止めねば、自ずとそうと成る」

 俺が目指すは民を守る父上の姿、それを支える母上の姿。……知らぬ間に母上の最高傑作に育てられていたようだが。エクアドも父上、母上と話す機会が増え、ウィラーインに染まって来ているので、エクアドが心配することも無さそうなんだが。

「うむ、家族の親睦を深めるために、一家で風呂に入るというのも良い」
「父上、そんなにゼラと一緒に入りたいのですか?」
「カダール、ここに居る者で本心からゼラとの混浴を拒否する者が、どれだけいると思う?」

 ちらり、と隊員達の顔を見る。誰もが俺と目を合わせると、目を逸らして考えるような顔をする。中には想像してニヤニヤしてるのもいる。ゼラの背に乗ることを喜ぶ隊員達だ。ゼラとお風呂というのも楽しんでしまいそうだ。

「父上、どうやらいないようです」
「ふむ、と、なれば……」

 父上が髭を片手で撫で、何やら考えている。何か嫌な予感がする。父上がニヤリと笑みを溢す。

「ならばカダール、ゼラを守ってみるか?」
「守る、とは?
「皆の者、カダールと一対一で試合をし、勝った者はゼラが新居の大浴場で背中を流してくれるぞ」
「ち、父上ェ!?」

 ざわっ、とするアルケニー監視部隊隊員。父上はそれを見て楽しそうに笑う。

「庭に出るぞカダール。なに、ワシとグラフトは参加せんから心配するな。隊員もこんな褒美があればおもしろかろう」
「父上、勝手にゼラとの混浴権を賭けないで下さい」
「ゼラを守りたければ全力を尽くせ。さて、カダールから一本取れる者がいるかの?」

 ぐぬ、簡単に負けるつもりは無いが、隊員達はその腕を見込んだハンターに騎士と、腕自慢が揃う。連続で試合となれば疲弊したところで負けるかもしれん。
 庭に出るとやる気に満ちた隊員達が、もうくじ引きで順番を決めている。お前らな。

「おあー! 一番かよ? ちっ」
「副隊長の体力切れを狙うなら、十番くらいがベストか?」
「よし、十二番だ。前の奴、いい感じに副隊長のスタミナを奪っといてくれ」
「三番と。俺、副隊長から一本取ったこと無いから、へばらして後に託すか?」
「これ、女が参加してもいいんだろう?」
「お前な、女はゼラ嬢ちゃんのおっぱい、見たり触ったりしてんだろに」
「ふふん、同じお風呂でキャッキャうふふは別腹だ」

 どいつもこいつも。ゼラのポムンは俺のものだというのに。む、ゼラを守る為に戦う、という状況には俺もなんだか燃えるものがある。騎士とは姫を守るために戦うものか。
 ならば全力を尽くすか。長剣を右手に、小剣を左手に握り庭に立つ。妙に気合いの入った隊員が前に立つ。
 右手の長剣を前に、左手の小剣は柄を左の腰につけ構える。

「よし来い!」
「行くぜ副隊長!」

 久しぶりの連続組手だ。審判役の父上は楽しそうに、エクアドは呆れたように見ている。
 一番手の男が苛烈に攻めて来る。受け流し隙を見て返すが、防がれる。簡単に一本を取らせてはくれない。隊員も何やらいつもの訓練の手合わせより、一段気迫の違う打ち込みだ。

 この試合、負けられん。
 ゼラと風呂に入りたければ、俺を倒して行くがいい。



 
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

ゼラ

もとは蜘蛛の魔獣タラテクト。助けてくれた騎士カダールへの想いが高まり、進化を重ねて半人半獣の魔獣アルケニーへと進化した。上半身は褐色の肌の人間の少女、下半身は漆黒の体毛の大蜘蛛。お茶で酔い、服が嫌い。妥協案として裸エプロンに。ポムンがプルン。しゅぴっ。

カダール=ウィラーイン

ウィラーイン伯爵家の一人息子。剣のカダール、ドラゴンスレイヤー、どんな窮地からでも生還する不死身の騎士、と渾名は多い。八歳のときに助けた蜘蛛の子と再会したことで運命が変わる。後に黒蜘蛛の騎士、赤毛の英雄と呼ばれる。ブランデーを好む、ムッツリ騎士。伝説のおっぱいいっぱい男。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み