ウロンゴンの話①:思い出の街
文字数 596文字
ウロンゴンはシドニーから車で一時間半ほど南へ下った海沿いの街です。シドニーから三時間ほど南へ内陸に進むとキャンベラです。
工業団地もあり、ビーチリゾートでもあり、サウスコースト・エリアでは中心的な街です。ここには個人的な思い入れがありまして……まあ、日記ですので……お恥ずかしながら!
キャンベラで大学を卒業してから、私はシドニーで働いていました。キャンベラは小さな街で、まだ永住権も無かった私は、仕事を見つけられなかったのです。昼はオフィス、夜はレストランで働いて、シェアハウスで肩身は狭く、Jさん(当時はまだ結婚していません)はキャンベラだし、毎日鬱々としていました。
「……来ちゃった」
ある土曜日の夜遅く、手ぶらのままでJさんが、ひょっこりやってきたのでした。何でも同僚に誘われてハイウェイ沿いのバーベキュー場にいたら、キャンベラに帰りたい、帰りたい、って電話口で愚痴る私が気の毒に思えてきて、そのままハイウェイを走ってシドニーまで来てしまったのだということ。おんぼろセダンで、雨の降り出したなか三時間……
申し訳ないやら、嬉しいやら……若かったんですよね〜お互い。
ところが外は雨が激しくなるばかりです。近くのコンビニでコーラを一本買って、二人でキャンベラへ折り返しました。疲れているし、悪天候に慣れない夜道です。どこをどう間違ったか、着いたところは、ウロンゴンでした……続く!?
工業団地もあり、ビーチリゾートでもあり、サウスコースト・エリアでは中心的な街です。ここには個人的な思い入れがありまして……まあ、日記ですので……お恥ずかしながら!
キャンベラで大学を卒業してから、私はシドニーで働いていました。キャンベラは小さな街で、まだ永住権も無かった私は、仕事を見つけられなかったのです。昼はオフィス、夜はレストランで働いて、シェアハウスで肩身は狭く、Jさん(当時はまだ結婚していません)はキャンベラだし、毎日鬱々としていました。
「……来ちゃった」
ある土曜日の夜遅く、手ぶらのままでJさんが、ひょっこりやってきたのでした。何でも同僚に誘われてハイウェイ沿いのバーベキュー場にいたら、キャンベラに帰りたい、帰りたい、って電話口で愚痴る私が気の毒に思えてきて、そのままハイウェイを走ってシドニーまで来てしまったのだということ。おんぼろセダンで、雨の降り出したなか三時間……
申し訳ないやら、嬉しいやら……若かったんですよね〜お互い。
ところが外は雨が激しくなるばかりです。近くのコンビニでコーラを一本買って、二人でキャンベラへ折り返しました。疲れているし、悪天候に慣れない夜道です。どこをどう間違ったか、着いたところは、ウロンゴンでした……続く!?