第33話 <切ない思い>
文字数 623文字
《Side優》
なんであいつ、今日来たんだ!?
来れないって言ってたのに。
って言うか結局、円城寺さんと会ってたから
俺との誕生日はキャンセルされたのか。
このプレゼントも深い意味なんてないって言っていたな。
さっき手渡された包みを眺めた。
単に気まぐれで俺の誕生日を祝おうと思っただけだったのか……。
タイミングの悪さと、奈美の不可解な言動、
さっきの俺の対応の悪さにため息をついて
玄関ドアの前に座り込んだ。
頭をぐちゃぐちゃとかき乱し、
もう何が何だか訳が分からず、部屋に戻ると戸田さんは
「倉田さんですか?」
と聞いてきた。
「あぁ」と答えると
「星野さん、倉田さんの事好きなの?」
と聞いた。
少し黙った後、
「あぁ」
と俺はまた答えた。
「そうなんだ……」
少し声が細くなったように聞こえた。
そして
「倉田さんは星野さんのことどう思ってるんですか?」
と続けた。
「さぁ、知らね。 っていうかあの人彼氏いるし」
俺は戸田さんを見ずに答えた。
「じゃあ何しに来たんですか?」
「それは俺が聞きたいよ」
しばらく沈黙があり、戸田さんが口を開いた。
「星野さん、切ないですね……」
「もう慣れたけどな」
と俺は少し笑った。
「私の入る余地ってあるのかな?」
戸田さんは聞いた。
「少し……時間くれるかな」
俺は答えた。
「わかりました。今日の所は帰ります。
でも、私、星野さんの隣にいられるようになりたい」
そう言って戸田さんは部屋を出て行った。
「いっそ、そうなれれば楽なんだけどな……」
天井を見上げてため息をついた。
なんであいつ、今日来たんだ!?
来れないって言ってたのに。
って言うか結局、円城寺さんと会ってたから
俺との誕生日はキャンセルされたのか。
このプレゼントも深い意味なんてないって言っていたな。
さっき手渡された包みを眺めた。
単に気まぐれで俺の誕生日を祝おうと思っただけだったのか……。
タイミングの悪さと、奈美の不可解な言動、
さっきの俺の対応の悪さにため息をついて
玄関ドアの前に座り込んだ。
頭をぐちゃぐちゃとかき乱し、
もう何が何だか訳が分からず、部屋に戻ると戸田さんは
「倉田さんですか?」
と聞いてきた。
「あぁ」と答えると
「星野さん、倉田さんの事好きなの?」
と聞いた。
少し黙った後、
「あぁ」
と俺はまた答えた。
「そうなんだ……」
少し声が細くなったように聞こえた。
そして
「倉田さんは星野さんのことどう思ってるんですか?」
と続けた。
「さぁ、知らね。 っていうかあの人彼氏いるし」
俺は戸田さんを見ずに答えた。
「じゃあ何しに来たんですか?」
「それは俺が聞きたいよ」
しばらく沈黙があり、戸田さんが口を開いた。
「星野さん、切ないですね……」
「もう慣れたけどな」
と俺は少し笑った。
「私の入る余地ってあるのかな?」
戸田さんは聞いた。
「少し……時間くれるかな」
俺は答えた。
「わかりました。今日の所は帰ります。
でも、私、星野さんの隣にいられるようになりたい」
そう言って戸田さんは部屋を出て行った。
「いっそ、そうなれれば楽なんだけどな……」
天井を見上げてため息をついた。