第23話 振り向けばそこに
文字数 371文字
ゴロー太は走って走る。そして、足を止める。
そこは、見知らぬ町、初めての空が在るはずなのに、
懐かしさで、いっぱいだ。
振り向けばそこに、フーミンがいる。
ゴロー太は走って走って、元に戻る。
そんなはずじゃなかったのに、気が付けば、振り出しだ。
久しぶりのフーミンは、ゴロー太に寄り添い、ネコパンチを食らわす。
しょげた目をしたゴロー太を、フーミンは許さない。
真っ直ぐ走っていたつもりなのに、心地よい風に、誘われてしまう。
応えてくれない町よりも、気持ちを分かってくれる。
冷たい雨をしのげる場所を知ってる。
だけど、夢を探してるんだ。
だから、走り続けるんだ。
まだ、忘れてなんかいないよ。
伝説の丘から転げ落ちたゴロー太は、また走り始める。
何度だって、走り出す。
懐かしさより、明日のほうがいい。
走り出したゴロー太を、フーミンは振り返らない。
信じてるから、待ってる。
そこは、見知らぬ町、初めての空が在るはずなのに、
懐かしさで、いっぱいだ。
振り向けばそこに、フーミンがいる。
ゴロー太は走って走って、元に戻る。
そんなはずじゃなかったのに、気が付けば、振り出しだ。
久しぶりのフーミンは、ゴロー太に寄り添い、ネコパンチを食らわす。
しょげた目をしたゴロー太を、フーミンは許さない。
真っ直ぐ走っていたつもりなのに、心地よい風に、誘われてしまう。
応えてくれない町よりも、気持ちを分かってくれる。
冷たい雨をしのげる場所を知ってる。
だけど、夢を探してるんだ。
だから、走り続けるんだ。
まだ、忘れてなんかいないよ。
伝説の丘から転げ落ちたゴロー太は、また走り始める。
何度だって、走り出す。
懐かしさより、明日のほうがいい。
走り出したゴロー太を、フーミンは振り返らない。
信じてるから、待ってる。